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公開番号2025067111
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023176822
出願日2023-10-12
発明の名称電池パック、マイカ板及びマイカ板の製造方法
出願人イビデン株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類H01M 50/204 20210101AFI20250417BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】 破損しにくく、かつ、軽量なマイカ板を備える電池パックを提供する。
【解決手段】 複数の電池セルを有するモジュールと、上記モジュールを収容するケースと、上記モジュールと上記ケースとの間に配置され、第1主面及び上記第1主面に対向する第2主面を有するマイカ板と、を備える電池パックであって、上記マイカ板の上記第1主面側には、少なくとも1つの突条が第1方向に延設されていることを特徴とする電池パック。
【選択図】 図2B


特許請求の範囲【請求項1】
複数の電池セルを有するモジュールと、前記モジュールを収容するケースと、前記モジュールと前記ケースとの間に配置され、第1主面及び前記第1主面に対向する第2主面を有するマイカ板と、を備える電池パックであって、
前記マイカ板の前記第1主面側には、少なくとも1つの突条が第1方向に延設されていることを特徴とする電池パック。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記マイカ板は、山折り形状である前記突条を含む請求項1に記載の電池パック。
【請求項3】
前記マイカ板の前記第1方向に垂直な断面において、
前記突条の頂点から前記マイカ板の前記第2主面までの前記突条の高さHは、前記マイカ板の厚さTを超える請求項1又は2に記載の電池パック。
【請求項4】
前記突条の高さHは、前記マイカ板の厚さTの2倍以上である請求項3に記載の電池パック。
【請求項5】
前記マイカ板の前記第1方向に垂直な断面において、
前記突条の幅Wは、前記マイカ板の厚さT以上である請求項1又は2に記載の電池パック。
【請求項6】
前記突条の幅Wは、前記マイカ板の厚さTの22倍以上である請求項5に記載の電池パック。
【請求項7】
前記マイカ板の前記第1主面側には、複数の前記突条が前記第1方向に延設されており、
前記マイカ板の前記第1方向に垂直な断面において、
隣り合う前記突条の頂点間の距離Iは、前記突条の幅W以上である請求項1又は2に記載の電池パック。
【請求項8】
隣り合う前記突条の頂点間の距離Iは、前記突条の幅Wの1倍以上、2倍以下である請求項7に記載の電池パック。
【請求項9】
前記マイカ板の厚さTは、0.1mm以上、3.0mm以下である請求項1又は2に記載の電池パック。
【請求項10】
前記モジュールの表面には安全弁が形成されており、
前記マイカ板は、前記安全弁が形成された前記モジュールの表面と、前記ケースとの間に位置しており、
前記マイカ板には、前記安全弁を露出する安全弁用孔部が形成されている請求項1又は2に記載の電池パック。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電池パック、マイカ板及びマイカ板の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
複数の電池セルを有するモジュールがケースに収容された電池パックでは、熱暴走時にガスや火炎が発生することがある。このようなガスや火炎は周囲に広がり、さらなる熱暴走を誘発する可能性がある。
【0003】
このような熱暴走時のガスや火炎が広がることを防ぐために、特許文献1には、モジュールの表面に雲母(マイカ)板を配置した電池パックが開示されている。
すなわち、特許文献1には、電池モジュール及び断熱用の雲母板を含み、前記雲母板は接続部材によって取り外し可能に電池モジュールに固定され、前記雲母板が複数の前記電池モジュールを被覆し;前記接続部材は上下2つの部分に分けられ、前記接続部材の上部分は雲母板を電池モジュールに固定し、前記接続部材の下部は電池モジュールを貫通して電池モジュールを下部筐体に固定し;前記雲母板と電池モジュールとの間に雲母板を支持するための支持部材が設置され、前記支持部材は接続部材の上部に固定され;前記雲母板とホルダとの間にホルダと雲母板の摩擦除去を防止する耐摩耗材料が設置され、前記耐摩耗材料は雲母板に貼り付けられ且つホルダを完全に被覆する電池パックが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
中国実用新案第218334011号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来から、電池パックを扱いやすくするために、電池パックの軽量化の要望がある。
特許文献1のように電池パックにマイカ板を配置すると、電池パックの重量の増大に繋がるという問題がある。
【0006】
特許文献1のような電池パックを軽量化する方法として、マイカ板を薄肉化する方法が考えられる。ただ、マイカ板を薄肉化すると、マイカ板の強度が低下し、破損しやすくなるという問題が生じる。
特に近年、電池パックは、車両等の常に振動を受ける環境において使用されることが多くなっている。このような振動とマイカ板の固有振動数が一致すると、共振が生じ、マイカ板により大きな応力がかかるので、マイカ板がより破損しやすいという問題がある。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、破損しにくく、かつ、軽量なマイカ板を備える電池パックを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明の電池パックは、複数の電池セルを有するモジュールと、上記モジュールを収容するケースと、上記モジュールと上記ケースとの間に配置され、第1主面及び上記第1主面に対向する第2主面を有するマイカ板と、を備える電池パックであって、上記マイカ板の上記第1主面側には、少なくとも1つの突条が第1方向に延設されていることを特徴とする。
【0009】
マイカ板の固有振動数は、マイカ板の長さ、ヤング率、密度、断面積そして断面二次モーメントに影響される。例えば、断面二次モーメントを高くすると、固有振動数が高くなる。
マイカ板の固有振動数が、周囲の環境の振動よりも高ければ、共振が発生せず、マイカ板に応力が生じにくくなる。
本発明の電池パックでは、マイカ板に所定の突条が設けられている。このような形状のマイカ板は、同じ重量の平板状のマイカ板よりも断面二次モーメントが高くなる。すなわち、本発明の電池パックのマイカ板は、重量当たりの断面二次モーメントが高くなる。
そのため、本発明の電池パックを振動が生じる環境に配置しても、マイカ板の固有振動数が、周囲の環境の振動よりも高くなりやすい。
そのため、本発明の電池パックでは、マイカ板を薄くしたとしても、マイカ板が破損しにくくなる。
【0010】
本発明の電池パックでは、上記マイカ板は、山折り形状である上記突条を含むことが好ましい。
このように突条を形成すると、マイカ板の重量当たりの断面二次モーメントをより高くすることができ、マイカ板が破損しにくくなる。
(【0011】以降は省略されています)

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