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公開番号
2024141753
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023053568
出願日
2023-03-29
発明の名称
アスファルト混合物の製造方法
出願人
株式会社NIPPO
代理人
弁理士法人SIPPs
主分類
E01C
7/18 20060101AFI20241003BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】本発明は、十分な品質が得られやすい新規アスファルト及び再生骨材を含むアスファルト混合物の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のアスファルト混合物の製造方法は、分離機によって、旧アスファルトを含む再生骨材の表面から旧アスファルトを剥離させる、旧アスファルトの分離工程(S2)、及び前記分離工程後の再生骨材と、新規アスファルトとを混合する、新規アスファルトの混合工程(S6)を含む。好ましくは、新規アスファルトは、フォームドアスファルトであり、また前記分離工程(S2)の前に、母材である再生骨材を分級して比較的粒径の大きい第一の再生骨材と比較的粒径の小さい第二の再生骨材とに分級する第一の分級工程(S1)を含み、前記分離工程(S2)を第一の再生骨材に対して行う。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
分離機によって、旧アスファルトを含む再生骨材の表面から旧アスファルトを剥離させる、旧アスファルトの分離工程、及び
前記分離工程後の再生骨材と新規アスファルトとを混合する、新規アスファルトの混合工程
を含む、アスファルト混合物の製造方法。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記新規アスファルトが、フォームドアスファルトである、請求項1に記載のアスファルト混合物の製造方法。
【請求項3】
前記分離工程の前に、母材である再生骨材を分級して比較的粒径の大きい第一の再生骨材と比較的粒径の小さい第二の再生骨材とに分級する第一の分級工程を含み、前記分離工程を前記第一の再生骨材に対して行う、請求項2に記載のアスファルト混合物の製造方法。
【請求項4】
前記新規アスファルトの混合工程の前に、前記分離工程後の再生骨材を比較的粒径の大きい第三の再生骨材と比較的粒径の小さい第四の再生骨材とに分級する第二の分級工程を含む、請求項3に記載のアスファルト混合物の製造方法。
【請求項5】
前記新規アスファルトの混合工程を、前記第三の再生骨材を用いて行う、請求項4に記載のアスファルト混合物の製造方法。
【請求項6】
前記第二の再生骨材を、前記第四の再生骨材と混合する、骨材混合工程を含む、請求項4に記載のアスファルト混合物の製造方法。
【請求項7】
前記骨材混合工程においてさらに再生用添加剤を混合してアスファルトモルタルを調製する、アスファルトモルタルの調製工程を含み、前記新規アスファルトの混合工程において、前記アスファルトモルタルをさらに混合する、請求項6に記載のアスファルト混合物の製造方法。
【請求項8】
前記再生用添加剤が、脂肪酸化合物を含む、請求項7に記載のアスファルト混合物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規アスファルト及び再生骨材を含むアスファルト混合物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
アスファルト舗装には、砕石や砂等の骨材とバインダとしてのアスファルトを混合した アスファルト混合物が用いられる。
【0003】
近年、地球温暖化防止のための取り組みとして、アスファルト混合物の製造温度、及び舗設時の施工温度の低減(中温化)が求められる。また、一般的な製造温度で混合し、一般的な施工温度で施工したときのアスファルト舗装の密度(基準密度)に対して、施工温度を低くしたときの密度の割合(締固め度)が同等以上であることが求められる。
【0004】
中温化技術の一つに、加熱したアスファルトに水を混合して発泡させたフォームドアスファルトを用いることによって、製造温度及び施工温度を低下させる技術がある。例えば、特許文献1では、フォームドアスファルトに消泡剤を含有させて泡を微細化することで、気泡の発泡時間を延長する方法が提案されている。
【0005】
また、近年、アスファルト舗装の表層と基層に施工されたアスファルト混合物の廃材を破砕して再利用する再生骨材が製造されている。この再生骨材は、アスファルト混合物の材料として用いられ、新規のアスファルト及び新規の骨材とを混ぜ合わせてアスファルト混合物としてアスファルト舗装道路に広く施工されている。
【0006】
例えば、従来のアスファルト混合物の製造方法では、図5に示すように、再生骨材100をドライヤ101で加熱する。そして、加熱した再生骨材100を、加熱した新規の細骨材102及び粗骨材103、新規のアスファルト104と共にミキサー105に投入して攪拌混合することでアスファルト混合物を製造し、再生アスファルト舗装として路面に敷設している。
【0007】
再生骨材100は廃材となった旧骨材の表面に旧アスファルトが被覆されている。アスファルト舗装の再生骨材100を繰り返して再生することにより、旧アスファルトも製造時の再加熱や使用中の紫外線等による劣化を繰り返し発生するため、性能が悪い再生骨材が近年増加している。これにより、再生骨材を用いたアスファルト混合物の性能も低下する問題が生じる。
【0008】
この問題を改善するため、例えば特許文献2に記載された再生骨材は、油分が付着した表面を回転ドラム内で熱風、放射熱で加熱することで燃焼や劣化を促して旧アスファルトに付着した油分量を少なくする。そして、その後の加熱工程において、再生骨材に再生用添加剤を添加して新規のアスファルトと混合することで、アスファルト混合物の性能を高めるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第6026035号公報
特開2009-102883号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、再生骨材を用いた従来のアスファルト混合物は、十分な品質が得られないことがあった。そこで、本発明は、十分な品質が得られやすい新規アスファルト及び再生骨材を含むアスファルト混合物の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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