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公開番号
2024141622
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023053368
出願日
2023-03-29
発明の名称
コンテナ船の需要予測方法、コンテナ船の需要予測プログラム及びコンテナ船の需要予測システム
出願人
国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所
,
国立大学法人広島大学
代理人
弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類
G06Q
10/04 20230101AFI20241003BHJP(計算;計数)
要約
【課題】コンテナ船の将来的な需要を高い精度で予測する。
【解決手段】コンテナ港湾取扱量、貨物輸送距離、船速、港湾混雑率、コンテナ船の船腹量を取得する入力値取得ステップと、海上荷動き量を導出可能な海上荷動きモデルを適用して、コンテナ港湾取扱量と貨物輸送距離に基づいて海上荷動き量を導出する海上荷動き量導出ステップと、コンテナ船の発注量を導出可能な発注モデルを適用して、海上荷動き量とコンテナ船の船腹量と船速と港湾混雑率に基づいて輸送効率を導出する輸送効率導出ステップと、発注モデルを適用して、輸送効率とコンテナ船の船腹量に基づいてコンテナ船の発注量を導出する発注量導出ステップとを有するコンテナ船の需要予測方法とする。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
コンテナ船の需要を予測するコンテナ船の需要予測方法であって、
コンテナ港湾取扱量、貨物輸送距離、船速、港湾混雑率、コンテナ船の船腹量を取得する入力値取得ステップと、
海上荷動き量を導出可能な海上荷動きモデルを適用して、前記コンテナ港湾取扱量と前記貨物輸送距離に基づいて前記海上荷動き量を導出する海上荷動き量導出ステップと、
コンテナ船の発注量を導出可能な発注モデルを適用して、前記海上荷動き量と前記コンテナ船の船腹量と前記船速と前記港湾混雑率に基づいて輸送効率を導出する輸送効率導出ステップと、
前記発注モデルを適用して、前記輸送効率と前記コンテナ船の船腹量に基づいて前記コンテナ船の発注量を導出する発注量導出ステップとを有することを特徴とするコンテナ船の需要予測方法。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のコンテナ船の需要予測方法であって、
前記海上荷動きモデルは、
(式1)に基づいて前記コンテナ港湾取扱量から総流動量を求め、
(式2)に基づいて前記総流動量と前記貨物輸送距離を乗算して前記海上荷動き量を求める、
JPEG
2024141622000008.jpg
63
165
ことを特徴とするコンテナ船の需要予測方法。
【請求項3】
請求項1に記載のコンテナ船の需要予測方法であって、
前記発注モデルにおける前記輸送効率は、前記海上荷動き量と前記コンテナ船の船腹量に基づき、前記港湾混雑率に応じ、(式3)又は(式4)を選択して求める、
JPEG
2024141622000009.jpg
75
165
ことを特徴とするコンテナ船の需要予測方法。
【請求項4】
請求項1に記載のコンテナ船の需要予測方法であって、
予め求めた前記輸送効率と、前記コンテナ船の発注量と前記コンテナ船の船腹量の比との関係式に基づいて前記コンテナ船の発注量を導出することを特徴とするコンテナ船の需要予測方法。
【請求項5】
請求項1に記載のコンテナ船の需要予測方法であって、
前記入力値取得ステップにおいて外部要因発注量を取得し、
前記外部要因発注量に応じて、前記発注量導出ステップで導出した前記コンテナ船の発注量を補正する発注量補正ステップを有することを特徴とするコンテナ船の需要予測方法。
【請求項6】
請求項1に記載のコンテナ船の需要予測方法であって、
前記入力値取得ステップにおいて前記コンテナ船のサイズ別発注割合を取得し、
前記サイズ別発注割合と、前記発注量導出ステップで導出した前記コンテナ船の発注量に基づいてサイズ別発注量をさらに導出するサイズ別発注量導出ステップを有することを特徴するコンテナ船の需要予測方法。
【請求項7】
請求項6に記載のコンテナ船の需要予測方法であって、
前記サイズ別発注量に基づいて竣工量を導出可能な建造モデルを適用して、前記入力値取得ステップで取得したサイズ別の手持工事量に基づいてサイズ別竣工量を導出し、さらに前記サイズ別竣工量を合算して前記竣工量を導出する竣工量導出ステップを有することを特徴とするコンテナ船の需要予測方法。
【請求項8】
請求項7に記載のコンテナ船の需要予測方法であって、
前記建造モデルは、造船所の操業状態による前記竣工量、時間遅れによる変化、及び国ごとの前記コンテナ船の建造能力の違いを考慮して、前記手持工事量と前記竣工量の関係を構築したものであることを特徴とするコンテナ船の需要予測方法。
【請求項9】
請求項7に記載のコンテナ船の需要予測方法であって、
予め定めたサイズ別の前記手持工事量と前記竣工量との関係に基づいて前記サイズ別竣工量を導出することを特徴とするコンテナ船の需要予測方法。
【請求項10】
請求項7に記載のコンテナ船の需要予測方法であって、
前記竣工量に基づいて前記コンテナ船の船腹量を修正することを特徴とするコンテナ船の需要予測方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテナ船の需要予測方法、コンテナ船の需要予測プログラム及びコンテナ船の需要予測システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、船舶による貨物輸送の需要が拡大しており、船舶の需要を予測し、その予測を基に経営戦略を立案することが必要とされている。
【0003】
非特許文献1及び非特許文献2には、種々の要因が相互に影響する複雑システムのモデル化や分析に有効なシステムダイナミクスの手法を用いて船舶の需要予測を行うシミュレーションシステムが開示されている。また、非特許文献3には、システムダイナミクスを使用して、港でのコンテナ量を高い精度で予測するモデルが提供されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
和田祐次郎、「船舶需要予測用SDモデルとその活用に関する研究」、平成29年3月、広島大学大学院工学研究科博士論文
Yujiro Wada et.al. “A system dynamics model for shipbuilding demand forecasting”, J Mar Sci Technol, July (2017)
Ying Wang et.al. “Application and Improvement of a System Dynamics Model to Forecast the Volume of Containers”, Journal of Applied Science and Engineering, Vol. 16, No. 2, pp. 187-196 (2013)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
造船の需要予測に関する従来技術では、バルクキャリア船についての需要予測が主であり、コンテナ船の需要予測についての研究は十分でなかった。
【0006】
本発明は、コンテナ船の需要予測を可能にするコンテナ船の需要予測方法、需要予測プログラム及び需要予測システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に係るコンテナ船の需要予測運用方法は、コンテナ港湾取扱量、貨物輸送距離、船速、港湾混雑率、コンテナ船の船腹量を取得する入力値取得ステップと、海上荷動き量を導出可能な海上荷動きモデルを適用して、前記コンテナ港湾取扱量と前記貨物輸送距離に基づいて前記海上荷動き量を導出する海上荷動き量導出ステップと、コンテナ船の発注量を導出可能な発注モデルを適用して、前記海上荷動き量と前記コンテナ船の船腹量と前記船速と前記港湾混雑率に基づいて輸送効率を導出する輸送効率導出ステップと、前記発注モデルを適用して、前記輸送効率と前記コンテナ船の船腹量に基づいて前記コンテナ船の発注量を導出する発注量導出ステップとを有することを特徴とするコンテナ船の需要予測方法である。
【0008】
ここで、前記海上荷動きモデルは、(式1)に基づいて前記コンテナ港湾取扱量から総流動量を求め、(式2)に基づいて前記総流動量と前記貨物輸送距離を乗算して前記海上荷動き量を求める、
JPEG
2024141622000002.jpg
64
170
ことが好適である。
【0009】
また、前記発注モデルにおける前記輸送効率は、前記海上荷動き量と前記コンテナ船の船腹量に基づき、前記港湾混雑率に応じ、(式3)又は(式4)を選択して求める、
JPEG
2024141622000003.jpg
71
170
ことが好適である。
【0010】
また、予め求めた前記輸送効率と、前記コンテナ船の発注量と前記コンテナ船の船腹量の比との関係式に基づいて前記コンテナ船の発注量を導出することが好適である。
(【0011】以降は省略されています)
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