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公開番号2024140924
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023052297
出願日2023-03-28
発明の名称カバー部材及び車両用灯具
出願人株式会社小糸製作所
代理人
主分類F21V 3/00 20150101AFI20241003BHJP(照明)
要約【課題】車両用灯具に装着されるカバー部材における加飾模様の加工工数を減らすとともに、非点灯時においても灯具内部の隠蔽性が高いカバー部材を提供する。
【解決手段】カバー部材として赤外線透過性の黒色系材料からなるベース基材51の表面に遮光層である金属蒸着層52を形成し、金属蒸着層52の一部を選択的に剥離することにより加飾模様を含む加飾部53を形成したので、表面処理工程をベース基材の片面のみとするだけで、カバー部材の内部を確実に隠蔽しつつ、装飾性の高いカバー部材を低コストで提供することが出来る。
【選択図】図4

特許請求の範囲【請求項１】
赤外線透過性の黒色系材料からなるベース基材の表面に遮光層を形成し、前記遮光層の一部を選択的に剥離することにより加飾模様を含む加飾部を形成したことを特徴とするカバー部材。
続きを表示（約 320 文字）【請求項２】
前記ベース基材は、７００ｎｍ以上の光を透過する赤外線透過性の顔料が含有されていることを特徴とする請求項１記載のカバー部材。
【請求項３】
前記カバー部材は、車両用灯具内部に配設されたエクステンションであることを特徴とする請求項１記載のカバー部材。
【請求項４】
前記エクステンションに形成された前記加飾部の内側に光源が設けられたことを特徴とする請求項３記載のカバー部材。
【請求項５】
請求項１に記載のカバー部材とケースにより画成された筐体内に、赤外領域の光を照射する光源が設けられた発光ユニットと、赤外線センサーが設けられたセンサーユニットと、を有する車両用灯具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、赤外線透過性の樹脂ベース基材に加飾を施したカバー部材及び車両用灯具に関するものである
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来より車両用灯具等に用いられるカバー部材として、透光性樹脂基材に蒸着層を形成し、蒸着層をレーザー光を用いて選択的に剥離することで、加飾模様を装飾光として視認できる技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－１６１３４４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献に開示されている樹脂成形品は、透光性樹脂基材に光輝性蒸着層を形成し、該光輝性蒸着層にレーザー光を照射し選択的に剥離することにより加飾模様を形成するものである。また、意匠面に半透光層を形成することで、車両用灯具の点灯時には光源からの光が半透光層を透過して灯具外部に出射される一方、光源の非点灯時には半透光層に遮られて外部から意匠面が見えなくなるので、車両用灯具のデザイン性を向上を図っている。
【０００５】
しかしながら、上述した加飾模様を得るには、透光性樹脂基材の両面にそれぞれ蒸着層を形成する必要があり、加工工数が増大する。また、これら加飾模様は透光性樹脂基材に対し光輝性の蒸着層で形成されているため、透光性樹脂基材における意匠面の基調色が金属色に限定されてしまうという課題がある。
【０００６】
本発明は、上記のような事情を鑑みてなされたものであり、車両用灯具に装着されるカバー部材における加飾模様の加工工数を減らすとともに、非点灯時においても灯具内部の隠蔽性が高いカバー部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するために、本発明は、カバー部材として赤外線透過性の黒色系材料からなるベース基材の表面に遮光層を形成し、前記遮光層の一部を選択的に剥離することにより加飾模様を含む加飾部を形成したことを特徴とする。
【０００８】
本発明によれば、ベース基材として赤外線透過性の黒色系材料を使用すると共に、表面処理工程をベース基材の片面のみとするだけで、カバー部材の内部を確実に隠蔽しつつ、装飾性の高いカバー部材を低コストで提供することが出来る。
【０００９】
また、ベース基材は、７００ｎｍ以上の光を透過する赤外線透過性の顔料を含有させてもよい。これにより、赤外線透過性の顔料が含有されたベース基材で構成されたカバー部材が、カバーの外部から内部が視認されることを防止する一方で、カバーの内部等に配置される光源より発せられる光のうち、７００ｎｍ以上の赤外領域の光のみ透過するため、カバーに形成された加飾部を赤色に表示させることが出来る。
【００１０】
また、カバー部材は、車両用灯具内部に配設されたエクステンションとして用いてもよい。カバー部材を車両用灯具の化粧部材として使用されるエクステンションに適用することで、黒色系の意匠性の高いデザインを提供できる。
（【００１１】以降は省略されています）

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