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公開番号
2024140787
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023052120
出願日
2023-03-28
発明の名称
シートバック
出願人
日本発條株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
A47C
7/40 20060101AFI20241003BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約
【課題】美観が損なわれることを抑制したシートバックを提供すること。
【解決手段】本開示のシートバックは、少なくとも一方の側面の上部にアームレストが回転自在に取り付けられ、前記少なくとも一方の側面の下部にリクライニング機構が取り付けられた、着座乗員の背部を支持可能なシートバックであって、前記アームレストと前記リクライニング機構との間に、前記少なくとも一方の側面から側方に張り出した張り出し部を備え、前記張り出し部は、前記リクライニング機構のカバー部材の上部に配設された、弾性を有するパッドと、前記パッドの外表面の少なくとも一部を覆う表皮と、一端が前記表皮に取り付けられ、他端が前記パッドと前記カバー部材の間に挿入された後、前記カバー部材の上部の少なくとも一部に形成された被掛止部に掛止される掛止部材と、を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも一方の側面の上部にアームレストが回転自在に取り付けられ、前記少なくとも一方の側面の下部にリクライニング機構が取り付けられた、着座乗員の背部を支持可能なシートバックであって、
前記アームレストと前記リクライニング機構との間に、前記少なくとも一方の側面から側方に張り出した張り出し部を備え、前記張り出し部は、
前記リクライニング機構のカバー部材の上部に配設された、弾性を有するパッドと、
前記パッドの外表面の少なくとも一部を覆う表皮と、
一端が前記表皮に取り付けられ、他端が前記パッドと前記カバー部材の間に挿入された後、前記カバー部材の上部の少なくとも一部に形成された被掛止部に掛止される掛止部材と、を備える、
シートバック。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
前記パッドは、前記張り出し部の前面下部から下方に延びる延在部を備え、前記延在部は、前記カバー部材の上部の前面側を覆う、
請求項1に記載のシートバック。
【請求項3】
掛止部材は、一端が前記表皮の端部に固定されたプレートで構成される、
請求項1又は請求項2に記載のシートバック。
【請求項4】
掛止部材は、一端が前記表皮の端部に固定され他端が鉤状に湾曲したフックで構成される、
請求項1又は請求項2に記載のシートバック。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、シートバックに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
車両に搭載される車両用シートのうち、シートクッションに傾動可能に取り付けられたシートバックの側面に回動可能なアームレストを備えたものが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-93554号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載された車両用シートでは、その構造上アームレストの下端とリクライニング機構の上端との間に隙間が形成される。ここで、前述のような隙間は車両用シート後方が視認可能なもののため、シートの美観維持の観点等から上述した隙間をなくしたい場合がある。このような場合は、隙間部分を埋めるようにシートバックの形状を工夫することが考えられる。しかし、シートバックの形状を複雑なものとすると、それに伴ってシートを構成するパッド覆う表皮の取り付けが難しくなる。表皮のパッドへの取り付けが部分的に不十分であると、例えば着座乗員からの圧力等が表皮に作用した際、表皮が引っ張られて表皮の端部がパッドから分離する恐れがある。このような表皮の分離が生じると、表皮に覆われていたパッド等が外部に露出してしまい、シートバックの美観が損なわれてしまう。
【0005】
本開示は上記の点に鑑み、美観が損なわれることを抑制したシートバックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示の第1の態様に係るシートバックは、少なくとも一方の側面の上部にアームレストが回転自在に取り付けられ、前記少なくとも一方の側面の下部にリクライニング機構が取り付けられた、着座乗員の背部を支持可能なシートバックであって、前記アームレストと前記リクライニング機構との間に、前記少なくとも一方の側面から側方に張り出した張り出し部を備え、前記張り出し部は、前記リクライニング機構のカバー部材の上部に配設された、弾性を有するパッドと、前記パッドの外表面の少なくとも一部を覆う表皮と、一端が前記表皮に取り付けられ、他端が前記パッドと前記カバー部材の間に挿入された後、前記カバー部材の上部の少なくとも一部に形成された被掛止部に掛止される掛止部材と、を含む。
【0007】
このようなシートバックにおいては、張り出し部によってアームレストとリクライニング機構との間の隙間が埋められることでシートバックの前面からシートバック後方のスペースが視認しにくくなり、シートバック後方の状況等によってシートバックの美観が損なわれることがない。また、張り出し部の表皮が掛止部材を用いてカバー部材に掛止されるため、張り出し部に作用する応力等に起因して表皮が引っ張られた場合等にも表皮がパッドから分離することがない。したがって、表皮がパッドから分離することでパッドやカバー部材の端部が外部に露出してシートバックの美観を損ねることもない。
【0008】
本開示の第2の態様に係るシートバックは、上記本開示の第1の態様に係るシートバックにおいて、前記パッドは、前記張り出し部の前面下部から下方に延びる延在部を備え、前記延在部は、前記カバー部材の上部の前面側を覆う。
【0009】
このようなシートバックにおいては、延在部によってカバー部材の上部が覆われるため、カバー部材の上部が外力から保護されると共に、当該カバー部材の上部が外部から視認されることもなくなる。
【0010】
本開示の第3の態様に係るシートバックは、上記本開示の第1又は第2の態様に係るシートバックにおいて、掛止部材は、一端が前記表皮の端部に固定されたプレートで構成される。
(【0011】以降は省略されています)
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