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公開番号
2024157465
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-07
出願番号
2023071855
出願日
2023-04-25
発明の名称
車両用シート及びその製造方法
出願人
日本発條株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
B60N
2/58 20060101AFI20241030BHJP(車両一般)
要約
【課題】表皮の取り付け作業性を向上させることができる車両用シート及びその製造方法を得る。
【解決手段】表皮26は、一端部26A側からシートバック側面視でシートバック14の外周を一周して他端部26B側に至るまでの間の中間部が分断される(図中では分断箇所に符号Dを付す)と共に、表皮26の分断側の端部26C、26D同士がファスナー40によって連結されている。更に、表皮26の分断側の端部26C、26D同士を表皮26の裏側から繋ぐシート状の繋ぎ部50が設けられ、繋ぎ部50は、ファスナー40が閉じられていない状態での表皮26の一端部26A側からシートバック側面視でシートバック14の外周を一周して他端部26B側に至るまでの長さを長くするように設定されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
シートパッドに被せられる表皮と、
前記表皮の一端部に取り付けられた係止部材と、
前記係止部材が係止される被係止部材と、
を備え、
前記表皮は、前記一端部側から他端部側までの間の中間部が分断されると共に、前記表皮の分断側の端部同士がファスナーによって連結されており、
更に、前記表皮の分断側の端部同士を前記表皮の裏側から繋ぐシート状の繋ぎ部が設けられ、前記繋ぎ部は、前記ファスナーが閉じられていない状態での前記表皮の前記一端部側から前記他端部側までの長さを長くするように設定されている、車両用シート。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記ファスナーは、その長尺方向の両端部が前記表皮から張り出すように配置可能とされ、
前記繋ぎ部には、前記ファスナーの長尺方向の両端部が裏側に折り返された状態で差し込まれる被差し込み部が設けられている、請求項1に記載の車両用シート。
【請求項3】
前記繋ぎ部には、前記ファスナーの長尺方向と同じ方向の両側に取り付けられて前記繋ぎ部と共に前記被差し込み部を形成する被取付片が設けられ、
前記被取付片は、弾性変形可能な素材で形成されると共に、前記ファスナーの長尺方向の端部と接している、請求項2に記載の車両用シート。
【請求項4】
前記被係止部材は、前記表皮の前記他端部に取り付けられている、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の車両用シート。
【請求項5】
請求項1に記載の車両用シートの製造方法に適用され、
前記ファスナーが閉じられていない状態で前記シートパッドに前記表皮を被せる被覆工程と、
前記被覆工程の後、前記係止部材を前記被係止部材に係止させる係止工程と、
前記係止工程の後、前記ファスナーを閉じる閉工程と、
を備える、車両用シートの製造方法。
【請求項6】
前記ファスナーは、前記閉工程の時点において、当該ファスナーの長尺方向の両端部を構成して前記表皮の両側から張り出す延出部を有しており、
前記閉工程の後、前記ファスナーの長尺方向の両端側の部分で前記表皮と重なる部分をホグリングで前記表皮に止着する止着工程と、
前記止着工程の後、前記延出部を切除する切除工程と、
を備える請求項5に記載の車両用シートの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シート及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
車両用シートにおいては、シートパッドに被せられる表皮の端部に係止部材が取り付けられると共に、この係止部材が被係止部材に係止されることによって表皮の端部が止着される構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-45622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような構成では、表皮を強く引っ張りながら係止部材を係止させることになるので、表皮の取り付け作業性の点で改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮して、表皮の取り付け作業性を向上させることができる車両用シート及びその製造方法を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様の車両用シートは、シートパッドに被せられる表皮と、前記表皮の一端部に取り付けられた係止部材と、前記係止部材が係止される被係止部材と、を備え、前記表皮は、前記一端部側から他端部側までの間の中間部が分断されると共に、前記表皮の分断側の端部同士がファスナーによって連結されており、更に、前記表皮の分断側の端部同士を前記表皮の裏側から繋ぐシート状の繋ぎ部が設けられ、前記繋ぎ部は、前記ファスナーが閉じられていない状態での前記表皮の前記一端部側から前記他端部側までの長さを長くするように設定されている。
【0007】
第1の態様の車両用シートでは、表皮の一端部に取り付けられた係止部材が被係止部材に係止される。ここで、表皮は、一端部側から他端部側までの間の中間部が分断されると共に、表皮の分断側の端部同士がファスナーによって連結されている。更に、表皮の分断側の端部同士を表皮の裏側から繋ぐシート状の繋ぎ部が設けられ、繋ぎ部は、ファスナーが閉じられていない状態での表皮の一端部側から他端部側までの長さを長くするように設定されている。これにより、ファスナーが閉じられていない状態では、ファスナーが閉じられた状態と比べて表皮の一端部側から他端部側までの長さが長くなるので、表皮を強く引っ張らずに係止部材を被係止部材に係止させることができる。また、ファスナーが閉じられていない状態で係止部材を被係止部材に係止させた後に、ファスナーが閉じられることで、係止部材が被係止部材に強固に係止される。
【0008】
第2の態様の車両用シートは、第1の態様において、前記ファスナーは、その長尺方向の両端部が前記表皮から張り出すように配置可能とされ、前記繋ぎ部には、前記ファスナーの長尺方向の両端部が裏側に折り返された状態で差し込まれる被差し込み部が設けられている。
【0009】
第2の態様の車両用シートでは、ファスナーは、その長尺方向の両端部が表皮から張り出すように配置可能となっている。これにより、ファスナーを閉じる際にファスナーの長尺方向の両端部を表皮から張り出させておくことで、ファスナーを閉じ易くすることができる。一方、繋ぎ部には、ファスナーの長尺方向の両端部が裏側に折り返された状態で差し込まれる被差し込み部が設けられている。これによって、ファスナーの長尺方向の両端部を格納させることができるので、見栄えを良好にすることが可能になる。
【0010】
第3の態様の車両用シートは、第2の態様において、前記繋ぎ部には、前記ファスナーの長尺方向と同じ方向の両側に取り付けられて前記繋ぎ部と共に前記被差し込み部を形成する被取付片が設けられ、前記被取付片は、弾性変形可能な素材で形成されると共に、前記ファスナーの長尺方向の端部と接している。
(【0011】以降は省略されています)
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