TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024163633
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-22
出願番号
2023079410
出願日
2023-05-12
発明の名称
無励磁作動型ブレーキ装置
出願人
日本発條株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16D
55/00 20060101AFI20241115BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】回転軸の回転時に電磁コイルが非通電状態になっても、大きな慣性力が発生するのを抑制する。
【解決手段】一対の挟み込み部材12、13のうちの他方の挟み込み部材13は、軸方向の移動が規制された状態で設けられ、ブレーキ部11は、回転軸10と一体に回転するカムドライバ21を備え、カムスライダ22は、カムドライバに対して、回転移動が抑止された状態で移動可能に外装されるとともに、軸方向に2分割され、2分割されたカムスライダは、弾性部材23を軸方向に挟み、カムドライバ、およびカムスライダには、第1係合部31、および第2係合部32が各別に設けられ、カムドライバが、カムスライダに対して回転軸とともに回転したときに、第1係合部および第2係合部が互いに係合することで、2分割されたカムスライダが、軸方向に相対的に接近移動する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
回転軸に取付けられるブレーキ部と、
前記ブレーキ部のカムスライダを前記回転軸の中心軸線に沿う軸方向に挟み込み可能な一対の挟み込み部材と、
前記一対の挟み込み部材のうち、いずれか一方の挟み込み部材をいずれか他方の挟み込み部材に向けて付勢する付勢部材と、
通電時に、前記一方の挟み込み部材を、前記他方の挟み込み部材から前記軸方向に離れる向きに吸引する電磁コイルと、を備え、
前記他方の挟み込み部材は、前記軸方向の移動が規制された状態で設けられ、
前記ブレーキ部は、前記回転軸と一体に回転するカムドライバを備え、
前記カムスライダは、前記カムドライバに対して、回転移動が抑止された状態で移動可能に外装されるとともに、前記軸方向に2分割され、
2分割された前記カムスライダは、弾性部材を前記軸方向に挟み、
前記カムドライバ、および前記カムスライダには、第1係合部、および第2係合部が各別に設けられ、
前記カムドライバが、前記カムスライダとの間の抑止力に抗して前記カムスライダに対して前記回転軸とともに回転したときに、前記第1係合部および前記第2係合部が互いに係合することで、2分割された前記カムスライダが、前記軸方向に相対的に接近移動する、無励磁作動型ブレーキ装置。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
前記第1係合部および前記第2係合部は、前記軸方向から見て前記中心軸線回りに周回する周方向、および前記軸方向の双方に交差する方向に延び、かつこの方向に摺接する傾斜面とされている、請求項1に記載の無励磁作動型ブレーキ装置。
【請求項3】
2分割された前記カムスライダのうち、前記電磁コイルの非通電時に前記一方の挟み込み部材が当接する第1カムスライダに、前記第2係合部が設けられ、
前記カムドライバに、第3係合部が設けられ、
2分割された前記カムスライダのうち、前記電磁コイルの非通電時に前記他方の挟み込み部材が当接する第2カムスライダに、第4係合部が設けられ、
前記第1係合部および前記第2係合部が互いに係合する際に、前記第3係合部および前記第4係合部が互いに係合する、請求項1または2に記載の無励磁作動型ブレーキ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、無励磁作動型ブレーキ装置に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、回転軸に取付けられるブレーキ部と、ブレーキ部を回転軸の中心軸線に沿う軸方向に挟み込み可能な一対の挟み込み部材と、一対の挟み込み部材のうち、いずれか一方の挟み込み部材をいずれか他方の挟み込み部材に向けて付勢する付勢部材と、通電時(作動前)に、一方の挟み込み部材を、他方の挟み込み部材から軸方向に離れる向きに吸引する電磁コイルと、を備えた無励磁作動型ブレーキ装置が知られている。
無励磁作動型ブレーキ装置では、非通電時(作動時)に、電磁コイルから一方の挟み込み部材に及ぼされる吸引力が消失することで、一方の挟み込み部材が、付勢部材によって他方の挟み込み部材に向けて移動し、一対の挟み込み部材がブレーキ部を軸方向に挟み込み、回転軸の回転を規制する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-58578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来の無励磁作動型ブレーキ装置では、回転軸が回転しているときに、電磁コイルが非通電状態になると、回転軸が急停止し、慣性モーメントが大きい場合には大きな慣性力が発生することで、例えば故障しやすくなる等のおそれが考えられる。
【0005】
本発明は、回転軸の回転時に電磁コイルが非通電状態になっても、大きな慣性力が発生するのを抑制することができる無励磁作動型ブレーキ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る無励磁作動型ブレーキ装置は、回転軸に取付けられるブレーキ部と、前記ブレーキ部のカムスライダを前記回転軸の中心軸線に沿う軸方向に挟み込み可能な一対の挟み込み部材と、前記一対の挟み込み部材のうち、いずれか一方の挟み込み部材をいずれか他方の挟み込み部材に向けて付勢する付勢部材と、通電時に、前記一方の挟み込み部材を、前記他方の挟み込み部材から前記軸方向に離れる向きに吸引する電磁コイルと、を備え、前記他方の挟み込み部材は、前記軸方向の移動が規制された状態で設けられ、前記ブレーキ部は、前記回転軸と一体に回転するカムドライバを備え、前記カムスライダは、前記カムドライバに対して、回転移動が抑止された状態で移動可能に外装されるとともに、前記軸方向に2分割され、2分割された前記カムスライダは、弾性部材を前記軸方向に挟み、前記カムドライバ、および前記カムスライダには、第1係合部、および第2係合部が各別に設けられ、前記カムドライバが、前記カムスライダとの間の抑止力に抗して前記カムスライダに対して前記回転軸とともに回転したときに、前記第1係合部および前記第2係合部が互いに係合することで、2分割された前記カムスライダが、前記軸方向に相対的に接近移動する。
【0007】
非通電時に、電磁コイルから一方の挟み込み部材に及ぼされる吸引力が消失することで、一方の挟み込み部材が、付勢部材によって他方の挟み込み部材に向けて移動したときに、一方の挟み込み部材が、2分割されたカムスライダのうち、一方の挟み込み部材と軸方向で対向する第1カムスライダを、もう一方の第2カムスライダ側に向けて押圧する。この際、第1カムスライダおよび第2カムスライダが、弾性部材を軸方向に挟んでいるので、第2カムスライダも他方の挟み込み部材に押し当てられることで、一対の挟み込み部材がカムスライダを軸方向に挟み込み、回転軸が回転していると、挟み込み部材とカムスライダとの間にブレーキ力が生ずる。カムスライダが、カムドライバに対して回転移動が抑止された状態で外装されていることから、カムドライバを介して回転軸に前述のブレーキ力が及ぼされて回転軸の回転移動が停止する。
ここで、慣性モーメントが大きい場合には、前述のブレーキ力が生じていても、カムドライバが、カムスライダとの間の抑止力に抗して回転軸とともにカムスライダに対して回転する。この際、カムドライバがカムスライダに対して回転するのに伴い、第1係合部および第2係合部が互いに係合することで、第1カムスライダが、弾性部材を圧縮変形させつつ、第2カムスライダに向けて軸方向に接近移動する。これにより、付勢部材の付勢力が低減され、挟み込み部材とカムスライダとの間に生ずるブレーキ力が低減され、カムスライダを挟み込み部材に対して摺動させることが可能になり、慣性モーメントが大きい場合において、回転軸の回転時に電磁コイルが非通電状態になっても、大きな慣性力が生ずるのを抑制することができる。
カムスライダが、カムドライバに対して、回転移動が抑止された状態で移動可能に外装されているので、回転軸が通常の速度で回転しているときには、前述のブレーキ力が生ずると、このブレーキ力が、カムドライバを介して回転軸に及ぼされて回転軸の回転移動が停止する一方、慣性モーメントが大きい場合には、前述のブレーキ力が生じていても、カムドライバが、カムスライダとの間の抑止力に抗して回転軸とともにカムスライダに対して回転する。
【0008】
前記第1係合部および前記第2係合部は、前記軸方向から見て前記中心軸線回りに周回する周方向、および前記軸方向の双方に交差する方向に延び、かつこの方向に摺接する傾斜面とされてもよい。
【0009】
第1係合部および第2係合部が、周方向および軸方向の双方に交差する方向に延び、かつこの方向に摺接する傾斜面とされているので、カムドライバがカムスライダに対して回転軸とともに回転したときに、互いに係合することで、第1カムスライダを、第2カムスライダに向けて軸方向に接近移動させることが可能な第1係合部および第2係合部を簡易な構成で確実に実現することができる。
【0010】
2分割された前記カムスライダのうち、前記電磁コイルの非通電時に前記一方の挟み込み部材が当接する第1カムスライダに、前記第2係合部が設けられ、前記カムドライバに、第3係合部が設けられ、2分割された前記カムスライダのうち、前記電磁コイルの非通電時に前記他方の挟み込み部材が当接する第2カムスライダに、第4係合部が設けられ、前記第1係合部および前記第2係合部が互いに係合する際に、前記第3係合部および前記第4係合部が互いに係合してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本発條株式会社
接合体
1か月前
日本発條株式会社
接合体
1か月前
日本発條株式会社
駐車装置
1か月前
日本発條株式会社
ステージ
1か月前
日本発條株式会社
駐車装置
1か月前
日本発條株式会社
駐車装置
1か月前
日本発條株式会社
シートバック
1か月前
日本発條株式会社
車両用シート
3日前
日本発條株式会社
車両用シート
3日前
日本発條株式会社
車両用シート
16日前
日本発條株式会社
目地シール施工法
1か月前
日本発條株式会社
二部材同士の接合構造
16日前
日本発條株式会社
無励磁作動型ブレーキ装置
2日前
日本発條株式会社
無励磁作動型ブレーキ装置
2日前
日本発條株式会社
積層体及び積層体の製造方法
1か月前
日本発條株式会社
車両用シート及びその製造方法
17日前
トヨタ自動車株式会社
ワッシャ
1か月前
日本発條株式会社
シートクッション及び車両用シート
1か月前
日本発條株式会社
駐車装置および駐車装置の制御方法
1か月前
日本発條株式会社
ステーターの製造方法及びステーター
2日前
日本発條株式会社
スライドレール装置及び車両用シート
1か月前
日本発條株式会社
ランバーサポート装置及び車両用シート
16日前
日本発條株式会社
ワークのクリーニング装置と、クリーニング方法
24日前
日本発條株式会社
シート表皮、表皮パッドアセンブリ及びシートバックの製造方法
1か月前
日本発條株式会社
プローブユニット
9日前
日本発條株式会社
充電装置を備えた駐車装置
1か月前
日本発條株式会社
レーザ溶接装置と、レーザ溶接方法
3日前
個人
回転伝達機構
4か月前
個人
保持機
24日前
個人
振り子式免震装置
1か月前
株式会社フジキン
配管
2か月前
藤井電工株式会社
フック
24日前
個人
弁装置
4か月前
個人
ロックナット
3か月前
個人
ネジの緩み防止装置
1か月前
個人
緩み防止ナット
1か月前
続きを見る
他の特許を見る