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公開番号
2024142256
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023054373
出願日
2023-03-29
発明の名称
目地シール施工法
出願人
日本発條株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
E04B
1/682 20060101AFI20241003BHJP(建築物)
要約
【課題】簡易かつ短時間で、施工後の目地のシール部を成型接着できる目地シール施工法を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂を含み、長手方向に沿って設けられた空隙部を有する目地シール材を、目地に設置する工程と、電磁誘導発熱体を含むスペーサーを介して、電磁誘導加熱装置を前記目地シール材に対面させた状態で、前記電磁誘導加熱装置により前記電磁誘導発熱体を発熱させることで、前記目地シール材を加熱溶融して、前記目地をシールする工程と、を有する目地シール施工法である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
熱可塑性樹脂を含み、長手方向に沿って設けられた空隙部を有する目地シール材を目地に設置する工程と、
電磁誘導発熱体を含むスペーサーを介して、電磁誘導加熱装置を前記目地シール材に対面させた状態で、前記電磁誘導加熱装置により前記電磁誘導発熱体を発熱させることで、前記目地シール材を加熱溶融して、前記目地をシールする工程と、
を有する目地シール施工法。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
前記空隙部が、発泡体で構成されている請求項1に記載の目地シール施工法。
【請求項3】
前記発泡体が、熱可塑性樹脂、又は熱硬化性樹脂を含み、連続通気構造を有する発泡体である請求項2に記載の目地シール施工法。
【請求項4】
前記スペーサーは、前記電磁誘導発熱体と、前記電磁誘導発熱体を支持する支持部材と、前記目地シール材と接触する外面に設けられる離型層と、を備える請求項1に記載の目地シール施工法。
【請求項5】
前記目地シール材は、長手方向に沿って設けられた補強部材を有する請求項1に記載の目地シール施工法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、目地シール施工法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、従来、建物を建築する際、複数の外壁パネル、内壁パネル等の、隣り合う建築部材の縁部間に形成された目地には、シーリングガンにより反応型又は湿式のシーリング材により、目地シール施工される。
反応型又は湿式のシーリング材は、施工後、硬化収縮で肉痩せし、目地のシール部の剥がれ又は凹みが生じてしまうことがある。目地のシール部の剥がれは、漏水や気密性低下などの性能面での不具合原因になる。また、剥がれ又は凹みは、外観が悪いだけでなく汚れの付着及びカビの発生の原因にもなる。
また、シーリング材の硬化に数日を要し、肉痩せした場合、手直しに追加で日数を要する。そのため、施工期間の長期化の一因をなっている。
また、目地のシーリング作業は、熟練を要し、最近の人材不足の解消から、熟練を要しない目地シール施工法の乾式化の要求が高い。
【0003】
このような、目地シール施工法の乾式化の要求に対し、電磁誘導加熱(以下「IH加熱」とも称する)を利用した技術が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、「複数の建築用面材を隣接して配置すると共に、前記各建築用面材の互いに隣接する対向縁部を離間させて目地を形成し、該目地に硬化時の体積収縮の発生し難い接着材料を充填した後、該接着材料を電磁誘導加熱によって硬化させることを特徴とする建築用面材の目地処理工法」が提案されている。
【0005】
また、特許文献2には、「コンクリート舗装に設ける目地に於いて、加熱によって軟化溶融する性質を持つ目地シール材料をロープ状または棒状などに成形し、その中に芯材として鉄線もしくは鉄網等の電磁発熱体を入れた成形体とし、この目地シール材料の成形体を目地溝内に挿入し、電磁誘電装置によって該電磁発熱体を発熱させて、該成形体の目地シール材料を軟化溶融せしめて目地をシールすることを特徴とするコンクリート舗装の目地シール材の施工法」が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2001-90215号公報
特開2014-141860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1の施工法では、余分の接着材料が目地からはみ出してしまうことがある。また、特許文献2の施工法では、シール材料を軟化溶融させるので、シール材料が目地からはみ出てしまうことがある。
さらに、特許文献1及び2の施工法では、平坦化させるためには、ヘラなどで目地シールを均す作業が必要で、その時にはみ出した接着材料で汚れるのを防ぐ為マスキングテープで保護を行ない、硬化後マスキングテープを剥がす作業が行われる。この様な作業は時間を要し、しかも熟練工でなければ平坦化作業は難しく、均す作業によって返って目地シール部の外観を悪化させることもある。
【0008】
このような背景から、従来の施工法に比べ、簡易かつ短時間で、施工後の目地のシール部を平坦化しつつパネルに溶融接着させる施工法が要望されている。一方、特許文献1及び特許文献2は、次に述べる課題もある、特許文献1では鉄粉を含有したシール材又は金属製パネル、特許文献2では鉄棒、鉄網等を含むシール材など、シール材の内部若しくは一部、又はパネルに電磁誘導で発熱する金属若しくは金属化合物が存在している。この金属又は金属化合物と熱可塑性樹脂など炭素からなる高分子化合物が直接に接していると、高分子化合物の劣化が促進されシール材の強度低下や接着性低下が早期に発生し易い。この所謂、金属害が発生しないシール工法が要望されている。また、磁気を応用する測定装置又は製造装置を設置する部屋の壁用シール材として、シール材の内部又は一部に、鉄、アルミニウム、フェライト、炭化ケイ素などの、特定周波数の電磁波に感応し易い成分を有しないことが望ましい。
【0009】
そこで、本開示の課題は、簡易かつ短時間で、目地シール材を成型及び接着して、目地のシールを実現できる目地シール施工法を提供することである。更には、本開示の課題は、電磁誘導により発熱する金属などを含まないシール材を使用でき、金属害及び磁気ノイズの無い目地のシールを実現できる目地シール施工法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための手段は、以下の態様を含む。
<1>
熱可塑性樹脂を含み、長手方向に沿って設けられた空隙部を有する目地シール材を、目地に設置する工程と、
電磁誘導発熱体を含むスペーサーを介して、電磁誘導加熱装置を前記目地シール材に対面させた状態で、前記電磁誘導加熱装置により前記電磁誘導発熱体を発熱させることで、前記目地シール材を加熱溶融して、前記目地をシールする工程と、
を有する目地シール施工法。
<2>
前記空隙部が、発泡体で構成されている<1>に記載の目地シール施工法。
<3>
前記発泡体が、熱可塑性樹脂、又は熱硬化性樹脂を含み、連続通気構造を有する発泡体である<2>に記載の目地シール施工法。
<4>
前記スペーサーは、前記電磁誘導発熱体と、前記電磁誘導発熱体を支持する支持部材と、前記目地シール材と接触する外面に設けられる離型層と、を備える<1>~<3>のいずれか1項に記載の目地シール施工法。
<5>
前記目地シール材は、長手方向に沿って設けられた補強部材を有する<1>~<4>のいずれか1項に記載の目地シール施工法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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