TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024140585
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051779
出願日2023-03-28
発明の名称シートクッション
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/90 20180101AFI20241003BHJP(車両一般)
要約【課題】センサ装置の断線を抑制したシートクッションを提供すること。
【解決手段】本開示のシートクッションは、表面の幅方向中央部に前後方向に延びる吊り溝が形成されたクッションパッドと、クッションパッドの表面の吊り溝に対して右側と左側にそれぞれ配設される右側及び左側検知部と、クッションパッドの裏面側に配設されるコネクタと、右側及び左側検知部とコネクタとを接続する配線部とを含むセンサ装置と、クッションパッドの表面を覆うと共に少なくとも一部が吊り溝内で支持される表皮と、を含むものであって、配線部は、一端側に右側検知部が配設されると共に右側貫通穴に挿通される右側配線部と、一端側に左側検知部が配設されると共に左側貫通穴に挿通される左側配線部と、右側配線部の他端と左側配線部の他端とにその一端側が接続され、他端がコネクタに接続される合流配線部と、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
表面の幅方向中央部に前後方向に延びる吊り溝が形成されたクッションパッドと、
前記クッションパッドの表面の前記吊り溝に対して右側と左側にそれぞれ配設される右側検知部及び左側検知部と、前記クッションパッドの裏面側に配設されるコネクタと、前記右側検知部及び左側検知部と前記コネクタとを接続する配線部とを備えるセンサ装置と、
前記クッションパッドの表面を覆うと共に少なくとも一部が前記吊り溝内で支持される表皮と、を備えるシートクッションであって、
前記配線部は、
一端側に前記右側検知部が配設されると共に、前記クッションパッドの前記吊り溝に対して右側の表面から前記クッションパッドの裏面側に貫通する右側貫通穴に挿通される右側配線部と、
一端側に前記左側検知部が配設されると共に、前記クッションパッドの前記吊り溝に対して左側の表面から前記クッションパッドの裏面側に貫通する左側貫通穴に挿通される左側配線部と、
前記右側配線部の他端と前記左側配線部の他端とにその一端側が接続され、他端が前記コネクタに接続される合流配線部と、を備える、
シートクッション。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記右側配線部の先端及び前記左側配線部の先端に設けられる補強部材をさらに備える、
請求項1に記載のシートクッション。
【請求項3】
前記センサ装置を前記クッションパッドに取り付けるために前記合流配線部の前記コネクタに近接した位置に形成された固定部をさらに備える、
請求項1に記載のシートクッション。
【請求項4】
前記配線部は帯状の配線で構成され、前記右側貫通穴及び前記左側貫通穴はスリット状の穴で構成される、
請求項1に記載のシートクッション。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、シートクッションに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
車両用シートにおいて、シートベルトやエアバッグ、シートヒータといった各種装置の性能を維持するために、シートクッション部分に着座乗員からの荷重に基づいてシートへの着座を検知する着座センサを設けたものが知られている(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-140064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両用シートには、乗員が座るだけでなく、荷物が置かれることもある。したがって、乗員と荷物とを区別するために、着座センサの検知部は着座乗員の臀部に当たる部分に2つ配置するとよい。他方、シートクッションの表面には、表皮を固定するために吊り込み溝(「吊り溝」ともいう)が設けられる。吊り込み溝の配置はシートの意匠に影響を与えるため様々な配置が提案されており、例えばシートクッションの中心部分に前後方向に延びる吊り込み溝を配置したものもある。ここで、シートクッションの中心部分に前後方向に延びる吊り込み溝が配置されている場合に、着座センサの検知部を着座乗員の臀部に当たる部分に2つ配置しようとすると、着座センサの配線が吊り込み溝を横断することになる。しかし、配線の吊り込み溝を横断する部分には、着座乗員からの応力(負荷)が作用しやすく、場合によっては当該応力によって断線が生じる恐れがある。
【0005】
上記特許文献1には、着座センサの配線のうち、吊り込み溝を横断する部分に可撓性を有する電線を用いることで、断線を抑制することが記載されている。しかし、可撓性を有する電線を該当箇所に設置する必要があるため、製造工数が増加し、それに伴ってコストの上昇を招き得る。
【0006】
本開示は上記の点に鑑み、センサ装置の断線を抑制したシートクッションを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示の第1の態様に係るシートクッションは、表面の幅方向中央部に前後方向に延びる吊り溝が形成されたクッションパッドと、前記クッションパッドの表面の前記吊り溝に対して右側と左側にそれぞれ配設される右側検知部及び左側検知部と、前記クッションパッドの裏面側に配設されるコネクタと、前記右側検知部及び左側検知部と前記コネクタとを接続する配線部とを備えるセンサ装置と、前記クッションパッドの表面を覆うと共に少なくとも一部が前記吊り溝内で支持される表皮と、を含むものであって、前記配線部は、一端側に前記右側検知部が配設されると共に、前記クッションパッドの前記吊り溝に対して右側の表面から前記クッションパッドの裏面側に貫通する右側貫通穴に挿通される右側配線部と、一端側に前記左側検知部が配設されると共に、前記クッションパッドの前記吊り溝に対して左側の表面から前記クッションパッドの裏面側に貫通する左側貫通穴に挿通される左側配線部と、前記右側配線部の他端と前記左側配線部の他端とにその一端側が接続され、他端が前記コネクタに接続される合流配線部と、を含む。
【0008】
このようなシートクッションにおいては、配線部が吊り溝を横断することなく配索できるため、乗員が着座した際の応力が配線部の特定箇所に集中することにより断線することが抑制される。加えて、検知部はシートクッションの左右に配置できるため、乗員の着座を安定的に検出できる。さらに、左右の配線部はシートクッションの裏面側にて合流されているため、乗員が着座した際等には、配線部のうちのシートクッションの裏面側に位置する部分を撓ませることができ、断線をより効果的に抑制することができる。
【0009】
本開示の第2の態様に係るシートクッションは、上記本開示の第1の態様に係るシートクッションにおいて、前記右側配線部の先端及び前記左側配線部の先端に設けられる補強部材をさらに含む、請求項1に記載のシートクッション。
【0010】
このようなシートクッションにおいては、右側配線部及び左側配線部を右側貫通穴及び左側貫通穴に挿入する際、各配線部が撓みにくくなり、挿入作業が容易になる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

日本発條株式会社
照明装置
1か月前
日本発條株式会社
アームレスト
1か月前
日本発條株式会社
車両用シート
1か月前
日本発條株式会社
車両用シート
1か月前
日本発條株式会社
押圧ばね装置の製造方法
19日前
日本発條株式会社
車両用シートの駆動装置
29日前
日本発條株式会社
ヒータ装置及び車両用シート
4日前
日本発條株式会社
サスペンダ及びシートトリム
4日前
日本発條株式会社
アームレスト及び車両用シート
1か月前
日本発條株式会社
リフタレバー及び車両用シート
4日前
日本発條株式会社
アームレスト及び車両用シート
29日前
日本発條株式会社
シートバックパッド及び車両用シート
29日前
日本発條株式会社
シートカバー取付構造及び車両用シート
1か月前
日本発條株式会社
車両用シート構成部材及び車両用シート
1か月前
日本発條株式会社
ポリウレタンフォーム及びその製造方法
1日前
日本発條株式会社
ヘッドレスト支持構造及び車両用シート
19日前
日本発條株式会社
製作品の管理装置と、製作品の管理方法
29日前
日本発條株式会社
運転席用シートヒータ及び自動車用運転席
29日前
日本発條株式会社
ライザブラケット及び車両用シートフレーム
25日前
日本発條株式会社
駐車装置
29日前
日本発條株式会社
ばね、ばねを挿入する方法、およびばねを挿入するための治具
1日前
日本発條株式会社
医療用ワイヤ
1か月前
日本発條株式会社
医療用ワイヤ
1か月前
日本発條株式会社
回路基板の製造方法
1か月前
日本発條株式会社
ばね部材、放熱構造および接続端子構造
29日前
個人
車両
3か月前
個人
飛行自動車
1日前
個人
眼科手術車
1か月前
個人
授乳用車両
1か月前
個人
自動車運転補助装置
2か月前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
18日前
個人
空気圧調節式ホイール。
4か月前
個人
台車用車輪止め具
1か月前
続きを見る