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公開番号
2025022620
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023127356
出願日
2023-08-03
発明の名称
ヒータ装置及び車両用シート
出願人
日本発條株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
H05B
3/00 20060101AFI20250206BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】面状発熱体の発熱層の損傷による異常発熱を簡素な構成で防止する。
【解決手段】ヒータ装置20は、炭素素材が満遍なく配設された発熱層を有する面状発熱体24と、面状発熱体に重なって配置された九十九折部32を有し、面状発熱体24に対して電気的に接続された導電性を有する線材30と、を備え、線材30が切断されることで面状発熱体32への通電が遮断される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
炭素素材が満遍なく配設された発熱層を有する面状発熱体と、
前記面状発熱体に重なって配置された重なり部を有し、前記面状発熱体に対して電気的に接続された導電性を有する線材と、
を備え、前記線材が切断されることで前記面状発熱体への通電が遮断されるヒータ装置。
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【請求項2】
前記線材に対して電気的に直列に接続されたヒューズを備える請求項1に記載のヒータ装置。
【請求項3】
前記線材は、熱伝導性を有し、前記線材に接続された温度ヒューズ又はサーモスタットを備える請求項1に記載のヒータ装置。
【請求項4】
複数の面状発熱体を備え、
前記線材は、前記複数の面状発熱体のそれぞれに重なって配置された複数の前記重なり部を有する請求項1~請求項3の何れか1項に記載のヒータ装置。
【請求項5】
前記重なり部は、前記九十九折りに曲がった九十九折部である請求項1~請求項3の何れか1項に記載のヒータ装置。
【請求項6】
前記九十九折部は、前記通電によって前記面状発熱体に流れる電流の方向に沿って延在し、前記九十九折りの曲げ部を介して互いに繋がった複数の延在部を有する請求項5に記載のヒータ装置。
【請求項7】
前記九十九折部は、前記面状発熱体の表面に沿った沿面方向に延在し、前記九十九折りの曲げ部を介して互いに繋がった複数の延在部を有し、各前記延在部がジグザグ状に曲がっている請求項5に記載のヒータ装置。
【請求項8】
前記九十九折部は、
前記面状発熱体の表面に沿った第1方向に沿って延在し、前記九十九折りの曲げ部を介して互いに繋がった複数の第1延在部を有する第1九十九折部と、
前記面状発熱体の表面に沿い且つ前記第1方向と交差する第2方向に沿って延在し、前記九十九折りの曲げ部を介して互いに繋がた複数の第2延在部を有する第2九十九折部と、
を備え、
前記第1九十九折部と前記第2九十九折部とが、互いに絶縁され且つ前記面状発熱体の面直方向に重なって配置されている請求項5に記載のヒータ装置。
【請求項9】
炭素素材が満遍なく配設された発熱層を有する面状発熱体と、
前記面状発熱体に重なって配置された重なり部を有し、熱伝導性を有する線材と、
前記面状発熱体と電気的に直列に接続され、前記線材の一部に近接して配置された温度ヒューズ又はサーモスタットと、
を備えたヒータ装置。
【請求項10】
車両の乗員が着座するシートクッション及び前記乗員の背部を支持するシートバックを有するシート本体と、
前記面状発熱体が前記シート本体に配設された請求項1又は請求項9に記載のヒータ装置と、
を備えた車両用シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、炭素素材が満遍なく配設された発熱層を有する面状発熱体を備えたヒータ装置、及び該ヒータ装置を備えた車両用シートに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に開示されたヒータ駆動装置は、給電制御装置として機能し、電熱線への給電を制御する。このヒータ駆動装置では、電流出力回路及び検出抵抗は、電流検出部として機能し、電熱線を流れる電流を検出する。マイコンは、検出された電流に基づいて、電熱線に関する電熱線温度を繰り返し算出する。駆動回路は、切替え部として機能し、算出した電熱線温度に応じてスイッチをオン又はオフに切替える。これにより、電熱線の近傍に温度検出素子を配置することなく、電熱線温度を適切な温度に維持するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-51984号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の先行技術のように、ヒータ装置が電熱線を有する場合、電熱線が断線すると電流が流れなくなるため、異常発熱は生じない。しかしながら、炭素素材が満遍なく配設された発熱層を有する面状発熱体(例えばカーボンナノチューブフィルムヒータ)を備えたヒータ装置では、面状発熱体の一部に切込みや穴等の損傷が生じても、損傷が生じていない部分は通電される。このため、損傷箇所の端部で異常発熱が生じる可能性がある。
【0005】
上記のような異常発熱を防止するための対策としては、例えばヒータ装置の基布を分厚くする等によってヒータ装置の強度を上げることにより、切れ込みや穴が空かないようにする対策が挙げられるが、切込みや穴が空いた際の異常発熱への抜本的な解決にはなっていない。また例えば、面状発熱体の付近に面状の温度センサを配置し、切れ込みや穴が空いた際の温度上昇を検出し、制御装置によってヒータ装置への通電を遮断する対策もあるが、ヒータ装置の製造コストが大幅に増加する原因となる。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、面状発熱体の発熱層の損傷による異常発熱を簡素な構成で防止することができるヒータ装置及びこれを備えた車両用シートを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様のヒータ装置は、炭素素材が満遍なく配設された発熱層を有する面状発熱体と、前記面状発熱体に重なって配置された重なり部を有し、前記面状発熱体に対して電気的に接続された導電性を有する線材と、を備え、前記線材が切断されることで前記面状発熱体への通電が遮断される。
【0008】
なお、第1の態様の「炭素素材」には、カーボンナノチューブ、カーボンファイバー、カーボンブラック、グラフェン等が含まれる。
【0009】
第1の態様のヒータ装置では、面状発熱体は、炭素素材が満遍なく配設された発熱層を有している。導電性を有する線材は、面状発熱体に重なって配置された重なり部を有しており、面状発熱体に対して電気的に接続されている。このヒータ装置では、面状発熱体の発熱層が刃物等によって損傷する際に、上記線材の重なり部が刃物等で切断されることにより、面状発熱体への通電が遮断される。これにより、面状発熱体の異常発熱を簡素な構成で防止することができる。
【0010】
第2の態様のヒータ装置は、第1の態様において、前記線材に対して電気的に直列に接続されたヒューズを備える。
(【0011】以降は省略されています)
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