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公開番号2024140661
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051918
出願日2023-03-28
発明の名称巻取装置および巻取方法
出願人東洋紡株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類B65H 54/02 20060101AFI20241003BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】渡り糸の混入リスクの低減および糸状体の品質低下リスクの低減を同時に解決することを可能とする巻取装置および巻取方法の提供を目的とする。
【解決手段】この巻取方法は、停止状態にある第2巻枠体20が、回転状態にある第1巻枠体10の回転数に対して同期するように回転を開始し、第1巻枠体10の第1糸状体保持切断機構110と、第2巻枠体20の第2糸状体保持切断機構210とが、所定の位相差が生じるようにして、第1巻枠体10と第2巻枠体20の回転を同期させる工程と、巻枠体移動装置により、回転軸a1の軸方向に沿って、第2巻枠体20を第1巻枠体10側に近接させるように移動させる工程と、第1巻枠体10への糸状体Sの巻回数が所定の巻数に到達した段階で、糸状体供給切替装置により糸状体Sを第2巻枠体20側に移動させ、糸状体Sの第2巻枠体への巻付を開始する工程と、を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
第1巻枠体と、前記第1巻枠体と同一形態を有する第2巻枠体とを含み、前記第1巻枠体が回転しながら、前記第1巻枠体に糸状体を巻取り、または、前記第2巻枠体が回転しながら、前記第2巻枠体に前記糸状体を巻取る、巻取装置であって、
前記第1巻枠体は、回転軸を中心に回転させる第1回転機構を有し、
前記第2巻枠体は、前記回転軸と同軸に回転させる第2回転機構を有し、
前記第1回転機構および前記第2回転機構は、前記回転軸の軸方向において、前記第1巻枠体と前記第2巻枠体との間の距離を相対的に変化させる巻枠体移動装置を有し、
前記第1巻枠体および前記第2巻枠体から所定距離離れた位置には、前記第1巻枠体または前記第2巻枠体のいずれか一方に前記糸状体を供給し、前記第1巻枠体または前記第2巻枠体への前記糸状体の供給を切替える糸状体供給切替装置が設けられ、
前記第1巻枠体は、前記糸状体を保持するとともに前記糸状体を切断する第1糸状体保持切断機構を含み、
前記第2巻枠体は、前記糸状体を保持するとともに前記糸状体を切断する第2糸状体保持切断機構を含み、
前記第1回転機構および前記第2回転機構は、前記第1糸状体保持切断機構と前記第2糸状体保持切断機構とが対向する位置から、所定の位相差が生じるようにして、前記第1巻枠体と前記第2巻枠体との回転を同期させることを可能とする、
巻取装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1巻枠体は、放射状に配置される2以上の第1腕を含み、
前記第2巻枠体は、放射状に配置される2以上の第2腕を含み、
前記第1糸状体保持切断機構は、選択された1の前記第1腕の前記第2巻枠体に対向する側に設けられ、
前記第2糸状体保持切断機構は、選択された1の前記第2腕の前記第1巻枠体に対向する側に設けられている、
請求項1に記載の巻取装置。
【請求項3】
前記第1糸状体保持切断機構および前記第2糸状体保持切断機構はいずれも、
前記糸状体を受入れる誘い込み領域と、
前記誘い込み領域において前記糸状体を固定するためのブロックと、
前記誘い込み領域および前記ブロックで固定された前記糸状体を切断するための切断装置と、
有する、請求項2に記載の巻取装置。
【請求項4】
請求項1に記載の巻取装置を用いた、前記糸状体の巻取方法であって、
停止状態にある前記第2巻枠体が、回転状態にある前記第1巻枠体の回転数に対して同期するように回転を開始し、前記第1巻枠体の前記第1糸状体保持切断機構と、前記第2巻枠体の前記第2糸状体保持切断機構とが、所定の位相差が生じるようにして、前記第1巻枠体と前記第2巻枠体との回転を同期させる工程と、
前記第1巻枠体への前記糸状体の巻回数が所定の巻数に到達した段階で、前記糸状体供給切替装置により前記糸状体を前記第2巻枠体側に移動させ、前記糸状体の前記第2巻枠体への巻付を開始する工程と、
を備える、巻取方法。
【請求項5】
前記第1巻枠体の前記第1糸状体保持切断機構と、前記第2巻枠体の前記第2糸状体保持切断機構とが、所定の位相差が生じるようにして、前記第1巻枠体と前記第2巻枠体との回転を同期させる工程の後に、
前記巻枠体移動装置により、前記回転軸の軸方向に沿って、前記第2巻枠体を前記第1巻枠体側に近接させるように移動させる工程を行ない、
その後、前記第1巻枠体への前記糸状体の巻回数が所定の巻数に到達した段階で、前記糸状体供給切替装置により前記糸状体を前記第2巻枠体側に移動させ、前記糸状体の前記第2巻枠体への巻付を開始する工程を行なう、
請求項4に記載の巻取方法。
【請求項6】
前記第1巻枠体と前記第2巻枠体との間に生じる渡り糸の長さが変化しないように、前記第2回転機構により前記第2巻枠体の回転数は維持しながら、前記第1回転機構により前記第2巻枠体に対する前記第1巻枠体の回転速度および位相差を調整し、前記巻枠体移動装置により前記第1巻枠体を前記第2巻枠体から離れる方向に移動させる工程を、さらに備える、
請求項4または請求項5に記載の巻取方法。
【請求項7】
前記第1糸状体保持切断機構および前記第2糸状体保持切断機構により糸状体Sを保持する工程と、
前記第1糸状体保持切断機構および前記第2糸状体保持切断機構により前記糸状体を切断する工程と、さらに備える、
請求項6に記載の巻取方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、巻取装置および巻取方法に関する。より詳細には、前工程から連続的に送られてくる糸状体を、連続的かつ自動的に糸状体の束に成形するために用いられる巻取装置およびその巻取装置を用いた巻取方法に関する。本開示において糸状体とは、1本または2本以上の中実糸、1本または2本以上の中空糸を指す。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来の糸状体を巻き取る巻取装置として、特許第3623874号(特許文献1)、特許第4477866号(特許文献2)および、特許第4574725号(特許文献3)等が挙げられる。
【0003】
特許文献1から特許文献3に開示される巻取装置は、巻枠体を同軸上に並列に配置し、一方の巻枠体への糸状体の巻き取りが完了すると、他方の巻枠体へ糸状体を移動させて、他方の巻枠体への糸状体の巻き取りが開始される。
【0004】
糸状体の巻き取りが完了した側の巻枠体は、他方の巻枠体への糸状体の巻き取りが開始された後、回転を停止させる。その後、巻枠体に巻かれた糸状体の束を紙、フィルム等でラッピングし両端部を切断する。その後、フィルムでラッピングされた糸状体の束が順次回収される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第3623874号
特許第4477866号
特許第4574725号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献2および特許文献3に開示される巻取装置においては、一方の巻枠体から他方の巻枠体への糸状体の巻き付けを切替える際に生じる渡り糸の最短化のため、切替時に一時的に巻取を停止させる必要があり、その時に発生する糸の弛みを吸収するためのアキューム機構(緩み吸収機構)と呼ばれる機構が採用されている。
【0007】
ここで、一方の巻枠体への糸状体の巻き取りが完了すると、他方の巻枠体へ糸状体を移動させて、他方の巻枠体への糸状体の巻き取りが開始される。このとき、一方の巻枠体と他方の巻枠体との間には、渡り糸が発生する。
【0008】
渡り糸は廃棄されることから、極力短い方が好ましい。また、渡り糸が長い場合には、巻枠体に巻かれた糸状体の束を紙、フィルム等でラッピングし両端部を切断して回収する際に、糸状体の束に渡り糸が混入し易くなる虞がある。特に、特許文献1のように渡り糸が斜めの状態で、渡り糸を切断した場合には、位置関係的にも糸状体の束に渡り糸が混入し易くなると考えられる。
【0009】
このように、アキューム機構を採用しない場合には、糸状体の束に渡り糸が混入するリスクが高くなる。アキューム機構を採用すると、アキューム機構の作動により糸状体に撚り、傷、その他の損傷が発生しやすくなるという糸状体の品質を低下させるリスクが高くなる。
【0010】
本開示では、上記課題を解決することにあり、渡り糸の混入リスクの低減および糸状体の品質低下リスクの低減を同時に解決することを可能とする、巻取装置および巻取方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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