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公開番号2024140638
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051875
出願日2023-03-28
発明の名称エアフロー装置
出願人協立エアテック株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E06B 7/28 20060101AFI20241003BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】陰圧室などの陰圧状態を目視で容易に確認することができるエアフロー装置を提供する。
【解決手段】エアフロー装置1は、建物内の空間を区画する区画手段に形成された開口部に取り付けられ、区画手段により区画された2つの空間の圧力差を目視で確認可能なエアフロー装置1であって、枠体10と、枠体10内の上部に設けられた軸体11と、軸体11を介して枠体10内に回動可能に取り付けられた羽根12であり、2つの空間の圧力差が規定値以上に達するとエアフロー装置1の上流側から下流側に向かって開放する羽根12と、枠体10の上流側から下流側に向かって上り勾配に形成された導風部13であり、羽根12の先端の回転軌跡と一定の隙間を空けて設けられた導風部13と、軸体11および羽根12の基端部を覆う塞ぎ部15と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
建物内の空間を区画する区画手段に形成された開口部に取り付けられ、前記区画手段により区画された2つの空間の圧力差を目視で確認可能なエアフロー装置であって、
枠体と、
前記枠体内の上部に設けられた軸体と、
前記軸体を介して前記枠体内に回動可能に取り付けられた羽根であり、前記2つの空間の圧力差が規定値以上に達すると前記エアフロー装置の上流側から下流側に向かって開放する羽根と、
前記枠体の上流側から下流側に向かって上り勾配に形成された導風部であり、前記羽根の先端の回転軌跡と一定の隙間を空けて設けられた導風部と、
前記軸体および前記羽根の基端部を覆う塞ぎ部と、を備えたエアフロー装置。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記軸体は、前記枠体内の上部に水平に固定されており、
前記塞ぎ部は、前記枠体内の上部に、前記羽根の基端部を覆うように前記枠体内の上流側と下流側とにそれぞれ設けられた請求項1に記載のエアフロー装置。
【請求項3】
前記枠体内の上流側に設けられた前記塞ぎ部は、前記羽根の上流側を向く面の上部に当接することで、前記羽根が全閉する開度を決めるように設けられ、
前記枠体内の下流側に設けられた前記塞ぎ部は、前記羽根の下流側を向く面の上部に当接することで、前記羽根が全開する開度を決めるように設けられた請求項2に記載のエアフロー装置。
【請求項4】
前記導風部の上端側に、前記羽根が規定の開度分開放した場合に視認し得る表示部が設けられた請求項1に記載のエアフロー装置。
【請求項5】
前記表示部は、着色部分または/および文字部分を含む請求項4に記載のエアフロー装置。
【請求項6】
前記羽根は、薄肉状の樹脂またはプラスチックからなる請求項1に記載のエアフロー装置。
【請求項7】
前記開口部に設けられた嵌合穴を有するフレーム内に、前記エアフロー装置が取り付けられた際における前記嵌合穴と嵌合する突起が前記枠体の側面に設けられている請求項1~6に記載のエアフロー装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物内の対象空間を区画する区画手段(建具、壁面など)に取り付けられ、対象空間の室圧を確認するためのエアフロー装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば病院の陰圧感染隔離室など感染症対策が必要とされる部屋は、当該部屋からウイルスや細菌等が室外に流出しないよう、常に陰圧に保つことが求められており、数Paレベルの微差圧の管理が必要とされている。そのため、このような部屋が常に陰圧であることを容易に確認する技術が求められている。
【0003】
ここで、圧力差を利用したダンパーに関する発明として、特許文献1,2に記載のものが知られている。
特許文献1には、空気の流路を形成するダクトに介設されるケーシングと、空気の一定流方向のみに流路を開放すると共に空気流の逆流方向に対して流路を閉鎖する様にケーシング内に偏芯軸支された回転軸に固定された羽根体と、火災発生時に流路内を流れる煙、火焔等を感知して羽根体を強制的に動作させながら流路を閉鎖ロックさせるためケーシングに設けられた開閉ロック盤とを備えた防煙、防火兼用逆流防止ダンパーが記載されている。
【0004】
一方、特許文献2には、建物内の空間を区画する区画手段に形成された開口部に取り付けられ、予め設定された圧力差になると開放する機能を有する差圧ダンパーが記載されている。なお、この差圧ダンパーは、防火扉が壁内に収納されているときのダンパー装置の収納スペースの確保や、ダンパーの運搬性や搬入容易性などを考慮して、ダンパーをコンパクトにすることを目的としている(特許文献2の明細書の段落0008)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第2805537号公報
特許第6762859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1,2に記載のダンパーは、前述したように、災害発生時の空気の流路を確保するための防災製品に関するものである。そうすると、防災用である場合、法規上ダンパーは鋼板など不燃材料で構成されなければならず、重量物となってしまい、圧力差により開放する羽根自身も重量物となるため、微差圧の管理を必要とする場合には不向きである。また、特許文献1,2に記載のダンパーは、対象空間の陰圧状態の目視確認ができるものではない。
【0007】
よって、本発明は、陰圧室などの陰圧状態を目視で容易に確認することができ、数Pa程度の微差圧の管理を行うことができるエアフロー装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るエアフロー装置は、
建物内の空間を区画する区画手段に形成された開口部に取り付けられ、前記区画手段により区画された2つの空間の圧力差を目視で確認可能なエアフロー装置であって、
枠体と、
前記枠体内の上部に設けられた軸体と、
前記軸体を介して前記枠体内に回動可能に取り付けられた羽根であり、前記2つの空間の圧力差が規定値以上に達すると前記エアフロー装置の上流側から下流側に向かって開放する羽根と、
前記枠体の上流側から下流側に向かって上り勾配に形成された導風部であり、前記羽根の先端の回転軌跡と一定の隙間を空けて設けられた導風部と、
前記軸体および前記羽根の基端部を覆う塞ぎ部と、を備える。
【0009】
2つの空間の気圧は等圧になろうとするため、空気は気圧の高い空間から気圧の低い空間へ流れようとする。
そして、本発明に係るエアフロー装置は、建物内の空間を区画する区画手段に取り付けられ、斯かる構成により、区画手段により区画された2つの空間の圧力差がゼロである場合は、軸体に回動可能に取り付けられた羽根は開放しないが、2つの空間の圧力差が規定値以上に達すると、羽根は開放する。また、導風部により、羽根が開放する際に、流れる空気は羽根先端の回転軌跡と一定の隙間を空けて導風部に沿って通流される。なお、羽根は、枠体内の上部に設けられた軸体に回動可能に取り付けられており、流れる空気(風圧)を受けて開放する。
【0010】
また、前記軸体は、前記枠体内の上部に水平に固定されており、
前記塞ぎ部は、前記枠体内の上部に、前記羽根の基端部を覆うように前記枠体内の上流側と下流側とにそれぞれ設けられた構成であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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