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公開番号2024138183
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2024124116,2023143120
出願日2024-07-31,2023-09-04
発明の名称排水集合管
出願人株式会社クボタケミックス
代理人安田岡本弁理士法人
主分類E03C 1/12 20060101AFI20240927BHJP(上水;下水)
要約【課題】上階から流下してきた排水に旋回成分を十分に付与できる樹脂製の排水集合管を提供する。
【解決手段】排水集合管1000は、上部管1100と下部管1500とを含み、上部管1100は上立管を接続する上立管接続部1110と横枝管を接続する少なくとも1つの横枝管接続部1120とを含み、下部管1500は下立管を接続する下立管接続部1510を含む。上部管1100は、横枝管接続部1120を備えない方向に排水の流れを変化させるために内周に突出した第一突起物として偏流板1200を備え、下部管1500は、排水の流れを変化させるために内周に突出した第二突起物として旋回羽根1600を備える。偏流板1200の高さ位置は、始点である上端1200Uが横枝管接続部1120の管軸よりも下で、終点である下端1200Dが旋回羽根1600の上端1600Uよりも上である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
建築物の床スラブの貫通孔に配置される樹脂製の排水集合管であって、
前記排水集合管は、前記床スラブの上方に突出する上部管と、前記上部管の下方に接続される下部管とを含み、前記上部管の縦管軸と前記下部管の縦管軸とは一致して前記排水集合管の軸芯を形成し、
前記上部管は、上階から排水を流入させる上立管を接続する上立管接続部と、前記床スラブの上方において横枝管を接続する少なくとも1つの横枝管接続部とを含み、
前記下部管は、下階へ排水を流出させる下立管を接続する下立管接続部を含み、
前記上部管は、前記横枝管接続部を備えない方向において、排水の流れを変化させるために内周に突出した第一突起物を備え、
前記下部管は、前記排水の流れを変化させるために内周に突出した第二突起物を備え、
前記第一突起物の高さ位置は、始点である上端が前記横枝管接続部の管軸よりも下で、終点である下端が前記第二突起物の上端よりも上であることを特徴とする、排水集合管。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記上立管接続部から前記排水集合管の内部を前記軸芯と平行な方向を見て、前記第一突起物と前記第二突起物とが重ならないことを特徴とする、請求項1に記載の排水集合管。
【請求項3】
前記上立管接続部から前記排水集合管の内部を前記軸芯と平行な方向を見て、前記第一突起物の下端が前記第二突起物の上端と重ならないことを特徴とする、請求項1に記載の排水集合管。
【請求項4】
前記第一突起物と前記第二突起物との前記軸芯回りの位置関係は、前記第一突起物を形成する平面により前記排水集合管を切断した場合に、前記平面を含む切断面における下端が、前記第二突起物の始点に位置することを特徴とする、請求項1に記載の排水集合管。
【請求項5】
前記第一突起物を真横から見たときの第一突起物の始点と終点とを結んだ直線の第一中点を、前記第一中点を含む平面であって前記軸芯に垂直な平面において前記軸芯に接続させた第一直線、および、前記第二突起物を真横から見たときの第二突起物の始点と終点とを結んだ直線の第二中点を、前記第二中点を含む平面であって前記軸芯に垂直な平面において前記軸芯に接続させた第二直線を、前記軸芯方向に投影した場合に、投影された前記第一直線と前記第二直線との交差角θが、前記第一直線に対して前記排水集合管で発生する旋回流の方向に第二直線が100deg≦θ≦170degの範囲にあることを特徴とする、請求項1に記載の排水集合管。
【請求項6】
前記第一突起物の下端の高さ位置は、前記横枝管接続部の管底よりも下であって、
前記上部管は、前記第一突起物の終点側に、前記第一突起物からの跳ね返り排水が前記横枝管へ逆流することを防止するための、前記軸芯に平行な形状を備えた終点側逆流防止リブを備え、
前記終点側逆流防止リブの下端の高さ位置は、前記横枝管接続部の管底よりも下であって、前記第一突起物の下端よりも上であることを特徴とする、請求項1に記載の排水集合管。
【請求項7】
前記上部管は、前記第一突起物の始点側に、前記第一突起物からの跳ね返り排水が前記横枝管へ逆流することを防止するための、前記軸芯に平行な形状を備えた始点側逆流防止リブを備え、
前記始点側逆流防止リブの下端の高さ位置は、前記第一突起物の上端に略一致することを特徴とする、請求項1に記載の排水集合管。
【請求項8】
前記上部管は前記第一突起物を含めて一体成型され、前記下部管は前記第二突起物を含めて一体成型され、前記上部管と前記下部管との2部材で構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の排水集合管。
【請求項9】
前記上部管は、前記第一突起物、および、排水が前記横枝管へ逆流することを防止するための前記軸芯に平行な形状を備えた逆流防止リブを含めて一体成型され、
前記下部管は、前記第二突起物を含めて一体成型され、
前記上部管と前記下部管との2部材で構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の排水集合管。
【請求項10】
前記第一突起物の始点である上端の高さ位置が前記横枝管接続部の管軸よりも下に位置することにより、全ての前記横枝管接続部は前記第一突起物の上面を臨む位置に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の排水集合管。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の床スラブを貫通して設けられる樹脂製の排水集合管であって、床スラブの上方に突出するとともに上階から排水を流入させる上立管を接続する上立管接続部および床スラブの上方において横枝管を接続する少なくとも1つの横枝管接続部を備えた上部管とその上部管の下方に接続される下部管とを含む排水集合管において、特に、部品点数を多くすることなく、また、複雑な構造を備えることなく、また、品質の安定化を図ることができるとともに、上階から流下してきた排水を立管の内壁面に沿う旋回流として立管内に通気芯を設けて立管内の閉塞による圧力変動を減少させて、圧力変動による各階の衛生機器等の封水の破封を防止することのできる排水集合管に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
集合住宅やオフィスビルなどには、給水設備および排水設備が設けられる。このうちの排水設備は、建物の各階層を上下に貫く縦管(立て管、上立て管、下立て管)と、各階層内に設置される横管(横枝管、枝管)と、これらを接続する排水配管継手(排水集合管、排水管継手、排水集合継手とも称される)とを備えた排水配管構造が代表的なものとして広く知られている。
【0003】
そして、このような排水配管継手は、建築物に施工された際に、床スラブの貫通孔に配置される管本体(本体部、上部管)を備え、本体部は、上流側の上立て管に接続可能な上方立て管接続部を上端に、横枝管に接続可能な横枝管接続部を側面に、下流側の配管部材に接続可能な下方配管接続部を下端に、それぞれ有する。また、このような排水配管継手として、ひとつまたは複数の樹脂製の射出成型品で形成されたものが広く知られている。
【0004】
このような排水縦管と横枝管を接続した排水集合継手において、上階から流下してきた排水を旋回羽根で受けて立管の内壁面に沿う旋回流とし、常に立管内に通気芯を設け、立管内の閉塞による圧力変動を減少させて圧力変動による各階の衛生機器等の封水の破封を防止する技術が特開2011-236676号公報(特許文献1)に開示されている。
【0005】
この特許文献1に開示された排水管継手は、内径が上下に接続される立管より大径の本体胴部と、この本体胴部の壁面から突出するように設けられた少なくとも1つの横枝管接続部と、本体胴部より下方に設けられ、下端側に向かって徐々に縮径するテーパー筒部とを備える排水管継手において、前記本体胴部の内部に設けられる第1旋回羽根と、この第1旋回羽根の下端より下方に設けられた第2旋回羽根と、この第2旋回羽根の下端より下方、かつ、前記テーパー筒部内に設けられた第3旋回羽根とを有し、前記第1~第3旋回羽根は、第1旋回羽根で受けられた排水が、前記第2旋回羽根で受けられて、前記第3旋回羽根に受けられない旋回流となるように配置されていることを特徴とする。そして、この特許文献1の図5等に示されるように、この排水管継手においては、本体胴部およびテーパー筒部と、第1旋回羽根および第2旋回羽根とは、別部材で構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-236676号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示された排水管継手では、上述したように第1旋回羽根および第2旋回羽根と排水管継手の本体部である本体胴部およびテーパー筒部とでは、別の樹脂製部材で構成されているために部品点数が多く、構造も複雑になりがちであるという問題点がある。
【0008】
本発明は、上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、部品点数を多くすることなく、また、複雑な構造を備えることなく、また、品質の安定化を図ることができるとともに、上階から流下してきた排水を立管の内壁面に沿う旋回流として立管内に通気芯を設けて立管内の閉塞による圧力変動を減少させて、圧力変動による各階の衛生機器等の封水の破封を防止することのできる排水集合管を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る樹脂製継手は以下の技術的手段を講じている。
【0010】
本発明に係る排水集合管は、建築物の床スラブの貫通孔に配置される樹脂製の排水集合管であって、前記排水集合管は、前記床スラブの上方に突出する上部管と、前記上部管の下方に接続される下部管とを含み、前記上部管の縦管軸と前記下部管の縦管軸とは一致して前記排水集合管の軸芯を形成し、前記上部管は、上階から排水を流入させる上立管を接続する上立管接続部と、前記床スラブの上方において横枝管を接続する少なくとも1つの横枝管接続部とを含み、前記下部管は、下階へ排水を流出させる下立管を接続する下立管接続部を含み、前記上部管は、前記横枝管接続部を備えない方向において、排水の流れを変化させるために内周に突出した第一突起物を備え、前記下部管は、前記排水の流れを変化させるために内周に突出した第二突起物を備え、前記第一突起物の高さ位置は、始点である上端が前記横枝管接続部の管軸よりも下で、終点である下端が前記第二突起物の上端よりも上であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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