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公開番号2024137840
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2024042989
出願日2024-03-19
発明の名称接着剤組成物、フィルム及び積層体
出願人星光PMC株式会社
代理人
主分類C09J 167/00 20060101AFI20240927BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】
本発明は、従来技術に比べて高溶解性かつ低誘電率及び低誘電正接であり、 また、銅箔やポリイミドフィルムへの密着性に優れ、更には柔軟性に優れた接着剤組成物を形成するポリエステル系樹脂、並びにこれを用いた接着剤組成物、当該接着剤組成物を硬化させて得られるフィルム及び当該フィルムを備える積層体を提供することを目的とする。
【解決手段】
下記(1)を含有することを特徴とする接着剤組成物。
(1)両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位及び両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位を有するポリエステル系樹脂
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記(1)を含有することを特徴とする接着剤組成物。
(1)両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位及び両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位を有するポリエステル系樹脂
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
下記(1)及び(2)を含有することを特徴とする接着剤組成物。
(1)両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位及び両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位を有するポリエステル系樹脂、
(2)イソシアネート基を有する(メタ)アクリレート
【請求項3】
下記(1)から(3)のすべてを含有することを特徴とする接着剤組成物。
(1)両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位及び両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位を有するポリエステル系樹脂
(2)イソシアネート基を有する(メタ)アクリレート
(3)有機過酸化物
【請求項4】
下記(1)から(4)のすべてを含有することを特徴とする接着剤組成物。
(1)両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位及び両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位を有するポリエステル系樹脂
(2)イソシアネート基を有する(メタ)アクリレート
(3)有機過酸化物
(4)有機溶媒
【請求項5】
下記(1)から(5)のすべてを含有することを特徴とする接着剤組成物。
(1)両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位及び両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位を有するポリエステル系樹脂
(2)イソシアネート基を有する(メタ)アクリレート
(3)有機過酸化物
(4)有機溶媒
(5)末端二重結合を有するポリフェニレンエーテル系樹脂
【請求項6】
下記(6)を含有することを特徴とする接着剤組成物。
(6)両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位及び両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位を有するポリエステル系樹脂とイソシアネート基を有する(メタ)アクリレートとの反応物である両末端二重結合ポリエステル系樹脂
【請求項7】
下記(6)及び(7)を含有することを特徴とする接着剤組成物。
(6)両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位及び両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位を有するポリエステル系樹脂とイソシアネート基を有する(メタ)アクリレートとの反応物である両末端二重結合ポリエステル系樹脂
(7)有機過酸化物
【請求項8】
下記(6)から(8)のすべてを含有することを特徴とする接着剤組成物。
(6)両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位及び両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位を有するポリエステル系樹脂とイソシアネート基を有する(メタ)アクリレートとの反応物である両末端二重結合ポリエステル系樹脂
(7)有機過酸化物
(8)有機溶媒
【請求項9】
下記(6)から(9)のすべてを含有することを特徴とする接着剤組成物。
(6)両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位及び両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位を有するポリエステル系樹脂とイソシアネート基を有する(メタ)アクリレートとの反応物である両末端二重結合ポリエステル系樹脂
(7)有機過酸化物
(8)有機溶媒
(9)末端二重結合を有するポリフェニレンエーテル系樹脂
【請求項10】
両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位:両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位=10~60:90~40(質量比)であることを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の接着剤組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、誘電性が低く基材への密着性が良好で、柔軟性にも優れた接着剤組成物に関する。更に詳しくは、本発明は、電子部品等の接着用途、特に、フレキシブルプリント基板(以下、「FPC」ともいう)の関連製品の製造に適した接着剤組成物に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
電子機器の小型化、軽量化等に伴い、電子部品等の接着用途は多様化し、金属とプラスチックの積層体を作製するための接着剤の需要は増大している。接着剤が用いられるFPCの関連製品としては、例えばポリイミドフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、液晶ポリマー(LCP)フィルム等に銅箔を貼り合わせたフレキシブル銅張積層板(以下、「FCCL」ともいう)や、FCCLに電子回路を形成したFPC、あるいはFPCと補強板を貼り合せた補強板付きFPC、FCCL及びFPCを重ねて接合した多層板等がある。
【0003】
FCCLやFPC等を作成するための接着剤には、接着性のほか、誘電特性(低誘電率、低誘電正接)や耐屈曲性等の諸性能が要求される。特に、高速での信号伝送を伴うFPCにおいては、誘電特性は高周波領域での電気的信号の伝送損失を低減するうえで重要な特性である。従来、所望の誘電特性を持つ接着剤用材料としては、スチレン系エラストマーが多用されていたが、従来のスチレン系エラストマーは溶解性が低くハンドリング性に問題があるため、より高濃度かつ低粘度で溶解可能なハンドリング性の良いものが求められていた。
【0004】
例えば、特許文献1には比誘電率や誘電正接が十分低いと共に、高弾性率でも伸び率が高い接着剤組成物及びそれを用いた接着シートとして、変性ポリフェニレンエーテル樹脂とスチレン系エラストマーとシランカップリング剤を配合した接着剤組成物が提案されている。しかしながら、ハンドリング性を考慮すると接着成分を20%まで濃度低下させる必要があることや、ポリフェニレンエーテル樹脂は融点(軟化点)が高く常温では硬い性質を有するため、所望される誘電特性を十分満足する配合割合とした場合は弾性率が高くなると共に、伸び率や耐屈曲性が低下する傾向があることなど、改善の余地があった。
【0005】
一方、ポリエステルは耐熱性、耐薬品性、耐久性、機械的強度に優れているため、フィルムやペットボトル、繊維、トナー、電機部品、接着剤、粘着剤等、幅広い用途で用いられている。また、ポリエステルは、そのポリマー構造ゆえに極性が高いので、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、エポキシ樹脂等の極性ポリマー、及び銅、アルミニウム等の金属材料に対して優れた接着性を発現することが知られている。この特性を利用し、FCCLやFPC等を作製するための接着剤としての使用が検討されている。
【0006】
例えば、特許文献2には従来のポリエステル系樹脂より更に低誘電率及び低誘電正接であり、硬化後の初期接着性や湿熱環境下での長期耐久性にも優れるポリエステル系樹脂として、多価カルボン酸類由来の構造単位と多価アルコール類由来の構造単位を含む、特定のガラス転移温度と誘電正接を有するポリエステル系樹脂を含有する接着剤組成物が開示されている。また、特許文献3には溶剤溶解性、耐熱性、密着性に優れ、比誘電率及び誘電正接の低い、誘電特性に優れたポリエステル、フィルム及び接着剤組成物として、エステル基濃度を低くしてポリマーの極性を下げることで所望の誘電特性を発揮するポリエステルを含有する接着剤等が開示されている。しかしながら、いずれの開示技術においても、硬化前の誘電特性を評価してはいるものの、実装時に問題となる硬化後のフィルムの誘電特性については考慮されていなかった。実際、ポリエステル系樹脂を用いた接着剤において、近年の誘電特性の要求レベル(硬化後の比誘電率:3.0以下かつ硬化後の誘電正接:0.0035以下)を満足するものはない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2022-026390号公報
特開2022-051543号公報
特開2022-068240号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、従来技術に比べて高溶解性かつ低誘電率及び低誘電正接であり、また、銅箔やポリイミドフィルムへの密着性に優れ、更には柔軟性に優れた接着剤組成物を形成するポリエステル系樹脂、並びにこれを用いた接着剤組成物、フィルム及び積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
しかるに本発明者は、かかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、特定の構造単位を含むポリエステル系樹脂が、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
【0010】
即ち、本発明は、
<1>下記(1)を含有することを特徴とする接着剤組成物、
(1)両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位及び両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位を有するポリエステル系樹脂
<2>下記(1)及び(2)を含有することを特徴とする接着剤組成物、
(1)両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位及び両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位を有するポリエステル系樹脂、
(2)イソシアネート基を有する(メタ)アクリレート
<3>下記(1)から(3)のすべてを含有することを特徴とする接着剤組成物、
(1)両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位及び両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位を有するポリエステル系樹脂
(2)イソシアネート基を有する(メタ)アクリレート
(3)有機過酸化物
<4>下記(1)から(4)のすべてを含有することを特徴とする接着剤組成物、
(1)両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位及び両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位を有するポリエステル系樹脂
(2)イソシアネート基を有する(メタ)アクリレート
(3)有機過酸化物
(4)有機溶媒
<5>下記(1)から(5)のすべてを含有することを特徴とする接着剤組成物、
(1)両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位及び両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位を有するポリエステル系樹脂
(2)イソシアネート基を有する(メタ)アクリレート
(3)有機過酸化物
(4)有機溶媒
(5)末端二重結合を有するポリフェニレンエーテル系樹脂
<6>下記(6)を含有することを特徴とする接着剤組成物、
(6)両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位及び両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位を有するポリエステル系樹脂とイソシアネート基を有する(メタ)アクリレートとの反応物である両末端二重結合ポリエステル系樹脂
<7>下記(6)及び(7)を含有することを特徴とする接着剤組成物、
(6)両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位及び両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位を有するポリエステル系樹脂とイソシアネート基を有する(メタ)アクリレートとの反応物である両末端二重結合ポリエステル系樹脂
(7)有機過酸化物
<8>下記(6)から(8)のすべてを含有することを特徴とする接着剤組成物、
(6)両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位及び両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位を有するポリエステル系樹脂とイソシアネート基を有する(メタ)アクリレートとの反応物である両末端二重結合ポリエステル系樹脂
(7)有機過酸化物
(8)有機溶媒
<9>下記(6)から(9)のすべてを含有することを特徴とする接着剤組成物、
(6)両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位及び両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位を有するポリエステル系樹脂とイソシアネート基を有する(メタ)アクリレートとの反応物である両末端二重結合ポリエステル系樹脂
(7)有機過酸化物
(8)有機溶媒
(9)末端二重結合を有するポリフェニレンエーテル系樹脂
<10>両末端カルボン酸メチルエステル基ポリスチレン由来の構造単位:両末端水酸基の水添ポリブタジエン由来の構造単位=10~60:90~40(質量比)であることを特徴とする前記<1>~<9>に記載の接着剤組成物、
<11>前記<1>~<9>に記載の接着剤組成物を硬化させて得られるフィルム、
<12>前記<1>~<9>に記載の接着剤組成物を硬化させて得られるフィルムを備える積層体、
である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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