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公開番号
2024137749
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-07
出願番号
2024026184
出願日
2024-02-26
発明の名称
芳香族アミン化合物の合成方法
出願人
岩谷産業株式会社
,
国立大学法人山口大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07C
231/12 20060101AFI20240927BHJP(有機化学)
要約
【課題】芳香族アミン化合物の合成方法としては、クロスカップリング反応が用いられているが、入手が困難な遷移金属を含む触媒を用いることから、価格面及び残留金属の毒性の面からの課題があると共に、化学選択性の課題があった。また、芳香族求核置換反応(SnAr)も、温和な条件で、かつ金属触媒を用いることのない合成方法として古くから知られているが、ニトロ基のような電子吸引基が置換している基質を準備する必要があり、化学選択性の制御が困難であるという課題があった。さらに、遷移金属触媒を用いない合成方法では、特定の基質に限られるものであり、また高温を要するという課題があった。
【解決手段】金属を含まない有機触媒とセシウム化合物との存在下で、アミド基を有する芳香族ハロゲン化物とアミン化合物とを室温で反応させることを特徴とする、芳香族アミン化合物の合成方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
金属を含まない有機触媒とセシウム化合物との存在下で、アミド基を有する芳香族ハロゲン化物とアミン化合物とを室温で反応させることを特徴とする、芳香族アミン化合物の合成方法。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
アミド基を有する芳香族ハロゲン化物が、アミド結合を有する芳香族ヨード化物である、請求項1に記載の芳香族アミン化合物の合成方法。
【請求項3】
アミド基を有する芳香族ハロゲン化物が、ハロゲン化-N-フェニルベンズアミドである、請求項1に記載の芳香族アミン化合物の合成方法。
【請求項4】
アミン化合物が、アルキルアミン化合物である、請求項1に記載の芳香族アミン化合物の合成方法。
【請求項5】
アミン化合物が、n-ブチルアミンである、請求項4に記載の芳香族アミン化合物の合成方法。
【請求項6】
アミン化合物が、アルケニルアミン化合物である、請求項1に記載の芳香族アミン化合物の合成方法。
【請求項7】
アルキルアミン化合物又はアルケニルアミン化合物の炭素原子が酸素原子により置換している、請求項4又は6に記載の芳香族アミン化合物の合成方法。
【請求項8】
アルキルアミン化合物又はアルケニルアミン化合物の炭素原子が窒素原子により置換している、請求項4又は6に記載の芳香族アミン化合物の合成方法。
【請求項9】
金属を含まない有機触媒が、窒素含有化合物である、請求項1に記載の芳香族アミン化合物の合成方法。
【請求項10】
窒素含有化合物が、環状構造又は線状構造である、請求項9に記載の芳香族アミン化合物の合成方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、芳香族アミン化合物の合成方法に関するものであって、金属を含まない有機触媒とセシウム化合物との存在下で、芳香族ハロゲン化物とアミン化合物とを室温で反応させることを特徴とする芳香族アミン化合物の合成方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
芳香族アミン化合物は、医薬品、有機エレクトロルミネッセンス素子などの材料として幅広い用途において用いられている工業上の需要の高い化合物であり、数多くの化合物及び誘導体が開発されている。
【0003】
芳香族アミン化合物の合成方法としては、クロスカップリング反応が広く用いられている。芳香族アミン化合物の代表的な合成方法として、芳香族ハロゲン化物のアミノ化反応が知られており、特に、銅触媒を用いたゴールドベルグ反応やバックワルド・ハートウィグによるパラジウム触媒を用いたアミノ化反応が知られている。
【0004】
これらの反応は、芳香族化合物のハロゲンに対してオルト位、メタ位及びパラ位のいずれの位置においてもスムースに進行するものの、反応点が複数存在する場合には置換位置の化学選択性が問題となることが知られていた。この課題に対しては、芳香族化合物とハロゲンとの反応性の違いを利用したり、置換基を導入することにより置換位置の周辺の立体障害を少なくすることで反応を誘導したり、電子吸引基を配向基として用いることで化学選択性の制御が試みられている。
【0005】
また、これらの反応は金属触媒を用いることから、合成品に残留する金属の毒性を低減する必要があることや、触媒に用いられる金属が遷移金属である場合には入手が困難であるといった課題も挙げられており、さらに、これらの反応は高温での反応を必要とすることも課題として挙げられていた。
【0006】
芳香族アミン化合物の合成方法としては、芳香族求核置換反応(SnAr)も、温和な条件で、かつ金属触媒を用いることのない合成方法として古くから知られている。しかし、芳香族化合物の置換位置のオルト位やパラ位にニトロ基のような強力な電子吸引基が置換した化合物を準備する必要があり、さらに、複数の置換位置に対しての化学選択性の制御が困難であるという問題も挙げられている。
【0007】
最近、遷移金属触媒を用いない、芳香族ヨード化合物とマグネシウムジアリールアミドとのカップリング反応が報告されたが、特定の基質に用いられる反応であると共に、反応の進行には185℃という高温を要するものである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
Shirakawa et al., Electron-Catalyzed Coupling of Magnesium Amides with Aryl Iodides Chem.Eur.J.2018,24,4519-4522
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
芳香族アミン化合物の合成方法としては、主としてクロスカップリング反応が用いられているが、入手が困難な遷移金属を含む触媒を用いることから、価格面及び残留金属の毒性の面からの課題があると共に、化学選択性の課題があった。また、芳香族求核置換反応(SnAr)も、温和な条件で、かつ金属触媒を用いることのない合成方法として古くから知られているが、ニトロ基のような電子吸引基が置換している基質を準備する必要があり、化学選択性の制御が困難であるという課題があった。さらに、遷移金属触媒を用いない合成方法では、特定の基質に限られるものであり、また高温を要するという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
出願人らは、金属を含まない有機触媒とセシウム化合物との存在下で、アミド基を有する芳香族ハロゲン化物とアミン化合物とを室温で反応させることで、芳香族アミン化合物が合成できることを見出したことに基づいて、本発明を完成させた。
(【0011】以降は省略されています)
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