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公開番号2024137686
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023219087
出願日2023-12-26
発明の名称ポリオレフィンの多段熱分解法
出願人三菱ケミカル株式会社,学校法人上智学院
代理人個人,個人,個人
主分類C07C 4/04 20060101AFI20240927BHJP(有機化学)
要約【課題】ポリオレフィンの熱分解において、オレフィンモノマーとなるエチレンやプロピレンを収率高く得るとともに、タールやチャー等の多環芳香族炭化水素類の生成を抑える熱分解法を提供する。加えて、省エネルギーかつ温度応答性の良いマイクロ波加熱を用いることで、原料変化や需給バランスに適した熱分解法を提供し、かつ固定床反応器で伝熱面積を大きくすることによりコンパクトな反応器での熱分解法を提供する。
【解決手段】ポリオレフィンを熱分解するプロセスであって、ポリオレフィンを加熱により粗分解する第1の工程と、前記第1の工程で得られた粗分解物を加熱により600℃以上1000℃未満で分解する第2の工程と、を含む、ポリオレフィンの多段熱分解法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオレフィンを熱分解するプロセスであって、
ポリオレフィンを加熱により粗分解する第1の工程と、
前記第1の工程で得られた粗分解物を加熱により600℃以上1000℃未満で分解する第2の工程と、を含むポリオレフィンの多段熱分解法。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記ポリオレフィンが、ポリエチレンおよびポリプロピレンの少なくとも一方を含む、請求項1に記載のポリオレフィンの多段熱分解法。
【請求項3】
前記ポリオレフィンを酸素濃度0.5ppm以下の不活性ガス流通下で加熱する、請求項1に記載のポリオレフィンの多段熱分解法。
【請求項4】
前記第1の工程において400℃以上700℃以下で粗分解する、請求項1に記載のポリオレフィンの多段熱分解法。
【請求項5】
前記第2の工程での分解が700℃以上1000℃未満である、請求項1に記載のポリオレフィンの多段熱分解法。
【請求項6】
前記第2の工程での加熱がマイクロ波加熱である、請求項1に記載のポリオレフィンの多段熱分解法。
【請求項7】
前記マイクロ波加熱を、マイクロ波吸収体を充填物とする固定床反応器で行う、請求項6に記載のポリオレフィンの多段熱分解法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリオレフィンの多段熱分解法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
プラスチックの中でも、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンは、生産量および廃棄量が多い。ポリオレフィンのケミカルリサイクル法としては、例えば、ポリオレフィンの熱分解法が知られている。ポリオレフィンの熱分解法では、分解物が分子量分布を持つとともに、固相から液相、液相から気相への相変化を伴うため、モノマーまたはその誘導体を効率的に得る熱分解温度の精緻な設計が求められる。
【0003】
ポリオレフィンを効率的に熱分解する手法として、例えば、熱分解を2つの工程に分割し、1段目で油分またはワックス分まで分解し、さらに高温な2段目でプラスチックの原料物質および原料物質の複合体からなるガス状生成物を製造する装置または方法が知られている(例えば、特許文献1、非特許文献1、2参照)。特許文献1には、炭化水素含有材料を第1反応器でガス状炭化水素まで分解し、より高温な第2反応器に移送し加熱分解する装置が記載されている。非特許文献1および2には、500℃付近での第1反応器と800℃~900℃程度の第2反応器を用いた2段分解法により、ポリエチレンから軽質ガスを効率的に得られると記載されている。特に第2反応器の滞留時間を短くすることで分解物の再重合や芳香族化を抑えると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2014-503610号公報
【非特許文献】
【0005】
Artetxe M.ら、Industrial & Engineering Chemistry Research、51巻、2012年1月19日、13915)
Della Zassa M.ら、Journal of Analytical and Applied Pyrolysis、87巻、2009年6月22日、248)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1には、プラスチックが例示されているものの、具体的なプラスチックの分解反応については記載されていない。また、プラスチックを原料とした実施例もなく、具体的な分解条件についての記載も一切ない。また、非特許文献1には、ポリエチレンの分解において第1反応器の温度は500℃で一定となっており、第2反応器の温度は800℃~950℃と示されているが、950℃では多環芳香族炭化水素類の生成が確認されている。加えて、非特許文献1および2では、第2反応器の加熱にチューブ反応器の外部加熱を採用しており、原料組成の安定しない廃棄プラスチックの分解においては樹脂組成に起因する分解の適正温度が変化しやすく、温度管理の応答性の低さによるオレフィン類の製造安定性の低下が懸念される。また、伝熱面積の観点からスケールアップに際してチューブの長尺化等、装置が大型化してしまう課題がある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ポリオレフィンの熱分解において、オレフィンモノマーとなるエチレンやプロピレンを収率高く得るとともに、アセチレンおよびタールやチャー等の多環芳香族炭化水素類の生成を抑える熱分解法を提供することを目的とする。加えて、省エネルギーかつ温度応答性の良いマイクロ波加熱を用いることで、原料変化や需給バランスに適した熱分解法を提供し、かつ固定床反応器で伝熱面積を大きくすることによりコンパクトな反応器での熱分解法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の態様を有する。
[1]ポリオレフィンを熱分解するプロセスであって、
ポリオレフィンを加熱により粗分解する第1の工程と、
前記第1の工程で得られた粗分解物を加熱により600℃以上1000℃未満で分解する第2の工程と、を含む、ポリオレフィンの多段熱分解法。
[2]前記ポリオレフィンが、ポリエチレンおよびポリプロピレンの少なくとも一方を含む、[1]に記載のポリオレフィンの多段熱分解法。
[3]前記ポリオレフィンを酸素濃度0.5ppm以下の不活性ガス流通下で加熱する、[1]または[2]に記載のポリオレフィンの多段熱分解法。
[4]前記第1の工程において400℃以上700℃以下で粗分解する、[1]~[3]のいずれかに記載のポリオレフィンの多段熱分解法。
[5]前記第2の工程での分解が700℃以上1000℃未満である、[1]~[4]のいずれかに記載のポリオレフィンの多段熱分解法。
[6]前記第2の工程での加熱がマイクロ波加熱である、[1]~[5]のいずれかに記載のポリオレフィンの分多段熱解法。
[7]前記マイクロ波加熱を、マイクロ波吸収体を充填物とする固定床反応器で行う、[6]に記載のポリオレフィンの多段熱分解法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ポリオレフィンの熱分解において、オレフィンモノマーとなるエチレンやプロピレンを収率高く得るとともに、タールやチャー等の多環芳香族炭化水素類の生成を抑える熱分解法を提供できる。加えて、省エネルギーかつ温度応答性の良いマイクロ波加熱を用いることで、原料変化や需給バランスに適した熱分解法を提供し、かつ固定床反応器で伝熱面積を大きくすることによりコンパクトな反応器での熱分解法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係るポリオレフィンの多段熱分解法で用いられるポリオレフィン分解装置を示す模式図である。
本発明の一実施形態に係るポリオレフィンの多段熱分解法で用いられるポリオレフィン分解装置を構成する反応容器を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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