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公開番号2024137098
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023048477
出願日2023-03-24
発明の名称画像処理装置、画像処理方法並びにプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類H04N 1/00 20060101AFI20240927BHJP(電気通信技術)
要約【課題】画像欠陥とデータ欠陥の両方に対応できる印刷物の検査装置および検査システムを提供する。
【解決手段】プリンタ部を有する画像形成装置100から出力された印刷物の検査を行う検査装置において、制御部は、印刷物を読み取って検査画像を得る画像読取手段である検査センサ403と、印刷物に対応する検査の基準となるリファレンス画像と検査画像とを照合して画像欠陥を検出する第1の照合手段である絵柄照合部517と、検査画像から抽出した特定データと、予め設定された当該特定データに対応する正解データとを照合してデータ欠陥を検出する第2の照合手段であるデータ照合部518と、を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
印刷装置から出力された印刷物の検査を行う検査装置であって、
前記印刷物を読み取って検査画像を得る画像読取手段と、
前記印刷物に対応する前記検査の基準となるリファレンス画像と前記検査画像とを照合して画像欠陥を検出する第1の照合手段と、
前記検査画像から抽出した特定データと、予め設定された当該特定データに対応する正解データとを照合してデータ欠陥を検出する第2の照合手段と、
を有することを特徴とする検査装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1の照合手段による照合の結果及び前記第2の照合手段による照合の結果に基づき、前記印刷物の再印刷とその再検査を行うリカバリ処理が可能か否かを判定する判定手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
【請求項3】
前記判定手段は、前記第1の照合手段による照合によって画像欠陥が検出されていた場合は、前記第2の照合手段による照合によってデータ欠陥が検出されているかどうかに関わらず前記リカバリ処理が可能と判定する、ことを特徴とする請求項2に記載の検査装置。
【請求項4】
前記判定手段は、前記第1の照合手段による照合によって画像欠陥が検出されていなかった場合であって、前記第2の照合手段による照合によってデータ欠陥が検出されている場合は、前記リカバリ処理が不可能と判定する、ことを特徴とする請求項3に記載の検査装置。
【請求項5】
前記判定手段による前記判定の結果を示すUI画面を表示手段に表示させる表示制御手段をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の検査装置。
【請求項6】
前記UI画面には、前記第1の照合手段による照合の結果及び前記第2の照合手段による照合の結果がさらに示されることを特徴とする請求項5に記載の検査装置。
【請求項7】
前記UI画面は、前記リカバリ処理を行うかどうかのユーザによる指示を受け付け可能に構成されている、ことを特徴とする請求項5に記載の検査装置。
【請求項8】
前記判定手段によって前記リカバリ処理が可能と判定された場合において、前記第1の照合手段による照合によって画像欠陥が検出されており、かつ、前記第2の照合手段による照合によってデータ欠陥が検出されていなかった場合は、前記リカバリ処理によって得られる印刷物から画像欠陥が検出される可能性がある旨の警告が前記UI画面に表示される、ことを特徴とする請求項5に記載の検査装置。
【請求項9】
前記特定データは、前記印刷物に含まれる文字列のデータであり、
前記特定データに対応する正解データは、前記印刷物において印刷されるべき文字列を示すデータである、
ことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
【請求項10】
前記特定データは、前記印刷物に含まれるバーコードのデータであり、
前記特定データに対応する正解データは、前記印刷物において印刷されるべきバーコードによって符号化されているはずの文字列を示すデータである、
ことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、印刷物を検査する検査システムの制御に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
印刷装置から出力される印刷物を読み取って、用紙上に形成された画像(絵柄)の汚れやカスレといった欠陥(画像欠陥)を検査する検査システムが知られている。特許文献1には、そのような検査システムによって画像欠陥が検出された場合に、当該検出に係る印刷物の該当ページを自動で再印刷及び/又は再検査し、さらに必要に応じて画像欠陥の箇所を自動補正することでリカバリを図る技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-84770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載の技術は、印刷過程で生じる画像欠陥が検出された際のリカバリ手法としては有効であるが、印刷物の元になる入稿データ自体の欠陥(データ欠陥)、例えばページの飛びや表裏の不一致、多面付けの割付ミスには対応できない。本件はこの点に鑑みてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る検査装置は、印刷装置から出力された印刷物の検査を行う検査装置であって、前記印刷物を読み取って検査画像を得る画像読取手段と、前記印刷物に対応する前記検査の基準となるリファレンス画像と前記検査画像とを照合して画像欠陥を検出する第1の照合手段と、前記検査画像から抽出した特定データと、予め設定された当該特定データに対応する正解データとを照合してデータ欠陥を検出する第2の照合手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、印刷物の検査システムにおいて、画像欠陥とデータ欠陥の両方に対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
検査システムとその周辺装置の構成例を示す図。
画像形成装置のハードウェア構成例を示す図。
プリンタ部の内部構成例を示す図。
(a)は検査装置の内部構成例を示す図、(b)は搬送ベルトの部分を上面から見た図。
検査装置制御部の内部構成例を示す図。
検査装置における動作の大まか流れを示すフローチャート。
検査設定処理の詳細を示すフローチャート。
検査設定画面の一例を示す図。
検査設定画面の一例を示す図。
検査設定画面の一例を示す図。
検査領域一覧画面の一例を示す図。
実施形態1に係る、検査処理の詳細を示すフローチャート。
検査結果表示画面の一例を示す図。
実施形態2に係る、検査処理の詳細を示すフローチャート。
リカバリ可否判定処理の詳細を示すフローチャート。
(a)及び(b)は、リカバリ可否判定処理の結果をまとめた表。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下の実施形態は本発明を限定するものではなく、また、各実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが必須のものとは限らない。尚、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。
【0009】
[実施形態1]
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る、印刷物の検査システムとその周辺装置の構成例を示す図である。インライン検査システム10は、印刷(画像形成)、画像検査、フィニッシングまでを一貫して行う機能を有し、画像形成装置(印刷装置)100、検査装置200、フィニッシャ300を備える。画像形成装置100は、入稿データ(印刷処理の対象となる画像データ)に基づき印刷処理を実行して印刷物を出力する。検査装置200は、画像形成装置100から出力される印刷物を受け取って検査する。フィニッシャ300は、検査装置200で検査された印刷物に対し、必要に応じてステイプルや穴あけといった仕上げ処理を行って所定のトレイに排出する。画像形成装置100は、例えばLAN等のネットワーク40を介して外部のプリントサーバ30やクライアントPC20/21へと接続されている。検査装置200は、通信ケーブルを介して画像形成装置100と1対1で接続されている。またフィニッシャ300も通信ケーブルを介して画像形成装置100と1対1で接続されている。また、検査装置200とフィニッシャ300についても通信ケーブルを介して相互に接続されている。
【0010】
<画像形成装置の構成>
図2は、本実施形態に係る、画像形成装置100のハードウェア構成例を示す図である。画像形成装置100は、メインコントローラ110、プリンタ部120、UI部130を備える。ユーザは、クライアントPC20/21又はプリントサーバ30上の不図示のプリンタドライバ等のソフトウェアアプリケーションから、入稿データとしてのPDLデータを画像形成装置100に投入する。PDLデータは、印刷物上に形成される絵柄等の配置、ページ順、面付情報等をページ単位で規定した印刷指示データである。メインコントローラ110は、クライアントPC20/21又はプリントサーバ30からPDLデータを受け取り、プリンタ部120で処理可能な印刷データに変換してプリンタ部120に出力する。
(【0011】以降は省略されています)

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