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公開番号2024136187
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023047213
出願日2023-03-23
発明の名称レーザー焼結用ジルコニア粉末、及び、レーザー焼結によるジルコニア焼結体の製造方法
出願人東ソー株式会社,一般財団法人ファインセラミックスセンター
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C04B 35/488 20060101AFI20240927BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】アルミナの介在なく、レーザー焼結によるジルコニアの焼結を可能とする新規なレーザー焼結用ジルコニア粉末、特にレーザーを照射することで、緻密なジルコニアの焼結体が得られる新規なレーザー焼結用ジルコニア粉末、及び、これを用いたレーザー焼結による焼結体の製造方法の少なくともいずれかを提供する。
【解決手段】遷移金属元素及び希土類元素の少なくともいずれかを含む化合物、並びに、ジルコニアを含み、なおかつ、L*a*b*表色系における明度L*が90以下である、レーザー焼結用ジルコニア粉末。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
遷移金属元素及び希土類元素の少なくともいずれかを含む化合物、並びに、ジルコニアを含み、なおかつ、L





表色系における明度L

が90以下である、レーザー焼結用ジルコニア粉末。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記化合物が、Co、Fe、Mn、V、Mo、Cu、Ni、Pr、Nd、Er、Gd、Tb及びScの群から選択される1つ以上の元素を含む酸化物である、請求項1に記載のレーザー焼結用ジルコニア粉末。
【請求項3】
レーザー焼結用ジルコニア粉末の質量に対する前記化合物の含有量が、酸化物換算で、0.5質量%以上10質量%以下である、請求項1又は2に記載のレーザー焼結用ジルコニア粉末。
【請求項4】
前記ジルコニアが、安定化元素含有ジルコニアである、請求項1又は2に記載のレーザー焼結用ジルコニア粉末。
【請求項5】
前記安定化元素が、カルシウム、マグネシウム及びイットリウムの群から選択される1つ以上である、請求項4に記載のレーザー焼結用ジルコニア粉末。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のレーザー焼結用ジルコニア粉末を含む成形体にレーザー光を照射して焼結体を得る工程、を有する焼結体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、レーザー焼結用ジルコニア粉末、及び、レーザー焼結によるジルコニア焼結体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
レーザーを照射することでセラミックスを焼結する、いわゆるレーザー焼結、が検討されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、アルミナ基材の上に、各種の吸収体を含む無機粉末をレーザーで焼結することで表面及び側面の平滑性の高い構造体が得られることが開示されている。
【0004】
また、特許文献2では、黒色イットリア粉末と、酸化アルミニウム又は窒化アルミニウムの粉末とからなる混合粉末を成形し、これをレーザー照射して焼結体とするレーザー焼結が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-100141号公報
国際公開2021/172128号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1及び特許文献2に記載のレーザー焼結は、アルミナの共晶とアルミナとをレーザーで焼結する焼結方法であり、いずれもアルミナの介在を必須とする焼結方法であった。これに対し、同じ無機酸化物であるジルコニアは、アルミナと比べて焼結が進行しにくい。このように、アルミナの介在なく、レーザー焼結でジルコニアの焼結体を得られることは報告されていない。
【0007】
この様な課題に鑑み、本開示は、アルミナの介在なく、レーザー焼結によるジルコニアの焼結を可能とする新規なレーザー焼結用ジルコニア粉末、特にレーザーを照射することで、緻密なジルコニアの焼結体が得られる新規なレーザー焼結用ジルコニア粉末、及び、これを用いたレーザー焼結による焼結体の製造方法の少なくともいずれかを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、レーザー焼結によるジルコニアの焼結について検討した。その結果、色調を制御することで、アルミナの介在なく、ジルコニアのレーザー焼結が進行することを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は特許請求の範囲の記載の通りであり、また、本開示の要旨は以下の通りである。
【0010】
[1] 遷移金属元素及び希土類元素の少なくともいずれかを含む化合物、並びに、ジルコニアを含み、なおかつ、L





表色系における明度L

が90以下である、レーザー焼結用ジルコニア粉末。
[2] 前記化合物が、Co、Fe、Mn、V、Mo、Cu、Ni、Pr、Nd、Er、Gd、Tb及びScの群から選択される1つ以上の元素を含む酸化物である、上記[1]に記載のレーザー焼結用ジルコニア粉末。
[3] レーザー焼結用ジルコニア粉末の質量に対する前記化合物の含有量が、酸化物換算で、0.5質量%以上10質量%以下である、上記[1]又は[2]に記載のレーザー焼結用ジルコニア粉末。
[4] 前記ジルコニアが、安定化元素含有ジルコニアである、上記[1]乃至[3]のいずれか一項に記載のレーザー焼結用ジルコニア粉末。
[5] 前記安定化元素が、カルシウム、マグネシウム及びイットリウムの群から選択される1つ以上である、上記[4]に記載のレーザー焼結用ジルコニア粉末。
[6] 上記[1]乃至[5]のいずれか一項に記載のレーザー焼結用ジルコニア粉末を含む成形体にレーザー光を照射して焼結体を得る工程、を有する焼結体の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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