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公開番号2024136029
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046981
出願日2023-03-23
発明の名称クロミック組成物
出願人大阪瓦斯株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C01G 23/053 20060101AFI20240927BHJP(無機化学)
要約【課題】本発明は、透明、且つ、高強度の紫外線照射等に依り、可逆的に塗膜の確認を行う事が可能な抗菌性組成物を提供する事を目的とする。
【解決手段】チタニアナノ粒子、及び銀ナノ構造体を含む組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
チタニアナノ粒子、及び銀ナノ構造体を含む組成物であって、
前記チタニアナノ粒子は、表面に存在する少なくとも一部のチタン原子にアシルオキシ基が結合しており、チタニアナノ粒子を示差熱熱重量同時測定装置に依って600℃まで昇温させた場合の200℃以上における質量減少が5質量%以上であり、
前記銀ナノ構造体は、アスペクト比が1~100である、組成物。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記アシルオキシ基は、-OCOR(式中、Rは、水素原子、炭素数1~3のアルキル基、又は炭素数1~2のヒドロキシアルキル基を示す)で表される基である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記アシルオキシ基は、炭素数1~4のモノカルボン酸、及び炭素数2~3のヒドロキシカルボン酸から成る群から選ばれる少なくとも1種の有機酸由来のアシルオキシ基である、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記有機酸は、乳酸、及び酢酸から成る群から選ばれる少なくとも1種の有機酸である、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
前記有機酸は、酢酸である、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記チタニアナノ粒子の粒子径は、1nm~50nmである、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
前記チタニアナノ粒子の比表面積は、150m
2
/g~500m
2
/gである、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
前記チタニアナノ粒子は、アナターゼ型以外の結晶形を含まない、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記銀ナノ構造体は、前記チタニアナノ粒子に対して、0.1質量%~25質量%の割合で含まれる、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記銀ナノ構造体の短軸長は、1nm~100nmである、請求項1に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クロミック組成物に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
新型コロナウイルス、多剤耐性菌等の微生物に因る感染症は、人間の生命を脅かすだけでなく、社会活動に大きく影響を与える事から、それらに対する対策が喫緊の課題と成っている。
【0003】
その様な中で、近年、対象物の表面に持続的な抗微生物性塗膜を形成する事に依り、対象物の表面中の微生物数の増加を抑える手法が取られている。抗微生物性塗膜を、例えば、ドアノブ、タッチパネル等の高頻度で接触する箇所だけでなく、壁紙、床、机等の家屋、オフィスのインテリア等にも導入が図られている。
【0004】
この様に、抗菌抗ウイルス加工に用いられる材料(抗菌抗ウイルス剤)は、銀、銅等に代表される無機系、第4級アンモニウム塩等に代表される有機系、そして、酸化チタン、酸化タングステン等に代表される光触媒系の材料が用いられる。これら抗菌抗ウイルス剤は、加工対象の意匠性を損なわない事が重要であり、透明性の高い抗菌抗ウイルス剤が開発されている。
【0005】
従来、しかし、これら透明性が高い抗菌抗ウイルス剤、は加工後に視認する事が難しく、一度塗布してしまうと、塗膜の残存を確認する事が困難である。
【0006】
従来、酸化チタン等の光触媒に金属成分を複合させる事に依り、紫外線、可視光等を照射する事で、可逆的に有色させるクロミック性化合物が知られている。特許文献1は、酸化チタンを塗布した基材に、銀イオンを吸着させ、紫外線を照射する事に依り、銀微粒子を酸化チタン上に形成し、1mW/cm
2
程度の紫外光で褐色に着色する技術を開示する。特許文献2は、酸化チタン、酸化ナトリウム、鉄等の金属化合物を混合し、焼成する事に依り、クロミック性を有する酸化チタン系化合物を開示し、2mW/cm
2
の紫外線を1時間照射する事に依り、着色する技術を開示する。
【0007】
従来、しかし、これらクロミック性化合物は、酸化チタンの白色粉末を用いており、焼結プロセスを経る為に透明性が低いという点、紫外線、可視光等の強度が弱くても、呈色してしまう事から、一般環境で塗膜として供する場合、意匠性を損なうという点の問題が有る。
【0008】
抗菌抗ウイルス剤は、透明、且つ、高強度の紫外線照射等に依り、可逆的に、塗膜の確認が出来る事(物質の色(光物性)が、外部からの刺激に依って、可逆的に変化するクロミック材料)が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第4126691号
特許第3213996号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、透明、且つ、高強度の紫外線照射等に依り、可逆的に塗膜の確認を行う事が可能な抗菌性組成物を提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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