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公開番号2024135523
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046248
出願日2023-03-23
発明の名称レンズ鏡筒及びそれを備える撮像装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 7/08 20210101AFI20240927BHJP(光学)
要約【課題】電気的な駆動部により移動するレンズの移動範囲内に手動又は外部駆動部により移動するレンズが入り込む構成を有し、干渉量が大きい場合でもフォーカス性能劣化を抑制可能なレンズ鏡筒を提供すること。
【解決手段】レンズ鏡筒は、第1レンズを保持する第1保持部材の位置情報を出力する出力部と、第2レンズを保持する第2保持部材を移動させる伝達部材を移動させる駆動部を制御する制御部とを有し、第2レンズの移動範囲内に第1レンズの移動範囲が所定量だけ入り込むことが可能なレンズ鏡筒であって、第2保持部材は伝達部材に対して光軸方向において第1保持部材とは反対側に少なくとも所定量だけ弾性的に退避可能とする付勢部材を備え、レンズ鏡筒は駆動部の駆動を制限する第1状態と駆動部の駆動を許可する第2状態とを備え、制御部は出力部の出力結果に基づいてレンズ鏡筒が第1状態か第2状態かを判定する。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
光軸方向へ移動可能な第1レンズ群を保持する第1保持部材と、
前記光軸方向へ移動可能な第2レンズ群を保持する第2保持部材と、
前記第2保持部材を前記光軸方向へ移動させる伝達部材と、
前記伝達部材を前記光軸方向へ移動させる駆動部と、
前記駆動部を制御する制御部と、
前記第1保持部材の位置に関する情報を出力する第1出力部とを有し、
前記第2レンズ群の移動範囲内に前記第1レンズ群の移動範囲が所定量だけ入り込むことが可能なレンズ鏡筒であって、
前記第2保持部材は、前記伝達部材に対して前記光軸方向において前記第1保持部材とは反対側に少なくとも前記所定量だけ弾性的に退避可能とする付勢部材を備え、
前記レンズ鏡筒は、前記駆動部の駆動を制限する第1状態と、前記駆動部の駆動を許可する第2状態とを備え、
前記制御部は、前記第1出力部の出力結果に基づいて、前記レンズ鏡筒が前記第1状態であるか前記第2状態であるかを判定することを特徴とするレンズ鏡筒。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記レンズ鏡筒は、撮影状態と、該撮影状態よりも全長が短くなる非撮影状態を備えることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
【請求項3】
前記第1状態と前記第2状態の境界は、前記非撮影状態の中にあることを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
【請求項4】
前記第1状態と前記第2状態の境界は、前記撮影状態の中にあることを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
【請求項5】
前記制御部により前記レンズ鏡筒が前記第1状態であると判定された場合に前記レンズ鏡筒が前記第1状態であることを通知する通知部を更に有することを特徴とする請求項4に記載のレンズ鏡筒。
【請求項6】
前記駆動部は、圧電アクチュエータであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つの構成に記載のレンズ鏡筒。
【請求項7】
前記駆動部は、リードスクリューが接続されたステッピングモータであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載のレンズ鏡筒。
【請求項8】
前記第2保持部材の位置に関する情報を出力する第2出力部を更に有し、
前記制御部は、前記第1保持部材の位置に関する情報と前記第2保持部材の位置に関する情報とを用いて、前記レンズ鏡筒が前記第1状態であるか前記第2状態であるかを判定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載のレンズ鏡筒。
【請求項9】
前記伝達部材の位置に関する情報を出力する第3出力部を更に有し、
前記制御部は、前記第1保持部材の位置に関する情報、前記第2保持部材の位置に関する情報、及び前記伝達部材の位置に関する情報を用いて、前記レンズ鏡筒が前記第1状態であるか前記第2状態であるかを判定することを特徴とする請求項8に記載のレンズ鏡筒。
【請求項10】
前記伝達部材の位置に関する情報を出力する第3出力部を更に有し、
前記制御部は、前記第1保持部材の位置に関する情報と前記伝達部材の位置に関する情報とを用いて、前記レンズ鏡筒が前記第1状態であるか前記第2状態であるかを判定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つの構成に記載のレンズ鏡筒。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レンズ鏡筒に関し、特に手動又は外部駆動部で移動するレンズ群と電気的な駆動部で移動するレンズ群とを有するレンズ鏡筒に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ズームレンズの最短全長を短縮化するために、電気的な駆動部によって移動するレンズ群(例えばフォーカスレンズ群)の移動範囲内に、手動又は外部駆動部によって移動するレンズ群が入り込むことを可能にする構成が提案されている。特許文献1には、第1レンズ群を保持する第1保持部材と駆動部の駆動力に応じて移動する第2レンズ群を保持する第2保持部材とが干渉した場合、付勢部材が変位することでレンズ群同士の衝撃を吸収する構成が開示されている。また、特許文献1には、第1保持部材と第2保持部材が干渉する前に駆動部の制御を変更する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-148164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成では、第1保持部材と第2保持部材が干渉している状態で更に場合分けして駆動部を制御しておらず、常に光学使用領域となるように駆動部が制御される。干渉量が大きいと、付勢部材の付勢力が大きくなる。付勢部材の付勢力が大きくなった状態で駆動部を駆動すると、駆動部が圧電アクチュエータである場合は可動部が滑って摩耗が発生してしまう。また、駆動部がリードスクリューに接続されたステッピングモータである場合は伝達部材が滑って歯飛びが発生する。これにより、フォーカス性能が劣化してしまう。
【0005】
本発明は、電気的な駆動部によって移動するレンズ群の移動範囲内に、手動又は外部駆動部によって移動するレンズ群が入り込む構成を有しながら、干渉量が大きい場合でもフォーカス性能劣化を抑制可能なレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面としてのレンズ鏡筒は、光軸方向へ移動可能な第1レンズ群を保持する第1保持部材と、光軸方向へ移動可能な第2レンズ群を保持する第2保持部材と、第2保持部材を光軸方向へ移動させる伝達部材と、伝達部材を光軸方向へ移動させる駆動部と、駆動部を制御する制御部と、第1保持部材の位置に関する情報を出力する第1出力部とを有し、第2レンズ群の移動範囲内に第1レンズ群の移動範囲が所定量だけ入り込むことが可能なレンズ鏡筒であって、第2保持部材は、伝達部材に対して光軸方向において第1保持部材とは反対側に少なくとも所定量だけ弾性的に退避可能とする付勢部材を備え、レンズ鏡筒は、駆動部の駆動を制限する第1状態と、駆動部の駆動を許可する第2状態とを備え、制御部は、第1出力部の出力結果に基づいて、レンズ鏡筒が第1状態であるか第2状態であるかを判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電気的な駆動部によって移動するレンズ群の移動範囲内に、手動又は外部駆動部によって移動するレンズ群が入り込む構成を有しながら、干渉量が大きい場合でもフォーカス性能劣化を抑制可能なレンズ鏡筒を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1のレンズ鏡筒の断面図である。
実施例1の各レンズの移動軌跡を示す線図である。
4群鏡筒のラック保持部の構造を示す分解斜視図である。
4群鏡筒にラックを組んだ状態を示す斜視図である。
実施例1の第4レンズ群と第5レンズ群の移動軌跡を示す線図である。
通常状態における4群鏡筒と5群鏡筒の断面図である。
干渉状態における4群鏡筒と5群鏡筒の断面図である。
通常状態における4群鏡筒とラックの状態を示す斜視図である。
干渉状態における4群鏡筒とラックの状態を示す斜視図である。
図5において本実施例の制御方法を説明する図である。
図10において力の関係を示す図である。
第1状態と第2状態を判定する方法の一例を説明する図である。
第1状態と第2状態を判定する方法の他の例を説明する図である。
第1状態と第2状態を判定する方法の他の例を説明する図である。
ラックとリードスクリューを示す図である。
図15において力の関係を示す図である。
第2の実施例の各レンズの移動軌跡を示す線図である。
第2の実施例の4群鏡筒と5群鏡筒の移動軌跡を示す線図である。
図5において従来の制御方法を説明する図である。
図19において力の関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
【実施例】
【0010】
図1は、本実施例のレンズ鏡筒の断面図である。図1において、X-Xで示される線は光軸を表す。本実施例では、レンズ鏡筒は、レンズ鏡筒からの光を受光する撮像素子を備える、不図示のカメラ本体(撮像装置)に着脱可能に構成されている。なお、レンズ鏡筒は、カメラ本体と一体的に構成されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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