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公開番号2024175256
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023092891
出願日2023-06-06
発明の名称情報処理装置および撮像装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H04N 23/63 20230101AFI20241211BHJP(電気通信技術)
要約【課題】撮像領域のうち対象物の検出に適切な範囲をユーザに分かりやすく表示する。
【解決手段】情報処理装置105は、光学系を通して撮像領域を撮像することにより生成された第1画像および光学系の収差に関する第1情報を取得し、第1情報および第1画像から検出する対象物の大きさに関する設定情報に応じて撮像領域のうち第1範囲を決定する。第1画像のうち第1範囲内の領域を第1範囲外の領域と区別可能に表示する又は第1画像のうち前記第1範囲内の領域のみを表示する第2画像を出力する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
光学系を通して撮像領域を撮像することにより生成された第1画像および前記光学系の収差に関する第1情報を取得する取得手段と、
前記第1情報および前記第1画像から検出する対象物の大きさに関する設定情報に応じて前記撮像領域のうち第1範囲を決定する決定手段と、
前記第1画像のうち前記第1範囲内の領域を前記第1範囲外の領域と区別可能に表示する又は前記第1画像のうち前記第1範囲内の領域のみを表示する第2画像を出力する処理手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記収差は、像面湾曲収差および非点収差のうち少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得手段は、前記光学系の絞り値に関する絞り情報を取得し、
前記決定手段は、前記第1情報、前記絞り情報および前記設定情報に応じて前記第1範囲を決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得手段は、撮像素子により撮像が行われる場合において、前記対象物を含む被写体に対する前記撮像素子の平行度合いに応じて変化する第2情報を取得し、
前記処理手段は、前記第1範囲内の領域に前記第2情報に応じて前記平行度合いを調整するユーザに対するガイドとなる第3情報を含む前記第2画像を出力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第2画像は、前記第3情報を前記第1範囲内の領域の四隅に含むことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第2情報は、前記被写体に対する前記光学系のフォーカス状態に関する情報または前記撮像素子から前記被写体までの距離に関する情報であることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記撮像素子の複数の画素はそれぞれ、前記光学系の瞳のうち互いに異なる領域からの光を受光する複数の光電変換素子を有し、
前記取得手段は、前記複数の画素の前記複数の光電変換素子から出力された信号を用いて生成された対の像信号の位相差から前記第2情報を取得することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記処理手段は、ユーザの設定に応じて前記第1範囲を変更することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記第2画像から前記対象物を検出する検出手段を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記処理手段は、前記第2画像を、画像の表示が可能な表示手段に出力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像により得られる画像にUI(User Interface)となる情報を重畳させた画像を生成する情報処理装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
橋梁やトンネル等の構造物のメンテナンス用点検において、コンクリートのひび割れを検出する手法として、AI(Artificial Intelligence)を用いたものがある。具体的には、デジタルカメラ等の撮像装置により点検対象物を撮像し、撮像により得られた画像をディープラーニングによって学習されたひび割れ検出ネットワークに入力することでひび割れを検出する。この際、撮像装置内の撮像素子が点検対象物に正対した状態で撮像が行われないと、ひびを検出できなかったりひびの長さが正確に検出されなかったりすることがある。
【0003】
特許文献1には、被写体に対する測距結果からユーザが撮像素子を被写体に平行にするための正対情報をUI(以下、正対UIという)として表示し、撮像素子のあおりを修正する方向をユーザに知らせるカメラが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平08-186757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
撮像装置により光学系を通した撮像を行うと、光学系の収差の影響によって撮像により得られた画像の一部にぼけが生じ、ぼけた部分に対してAIを用いたひび検出を行うと、ひび検出精度が低下する。このため、ひびを検出する対象範囲を撮像領域のうちぼけが少ない範囲に収める必要がある。
【0006】
しかしながら、特許文献1では正対UIを撮像領域に対応する表示画像の四隅に表示するだけであるため、撮像領域におけるぼけが少ない範囲をユーザが判別しにくい。
【0007】
本発明は、撮像領域のうち検出対象物の検出に適切な範囲をユーザに分かりやすく表示するための画像を生成できるようにした情報処理装置およびこれを備えた撮像装置等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面としての情報処理装置は、光学系を通して撮像領域を撮像することにより生成された第1画像および光学系の収差に関する第1情報を取得する取得手段と、第1情報および第1画像から検出する対象物の大きさに関する設定情報に応じて撮像領域のうち第1範囲を決定する決定手段と、第1画像のうち第1範囲内の領域を第1範囲外の領域と区別可能に表示する又は第1画像のうち前記第1範囲内の領域のみを表示する第2画像を出力する処理手段とを有することを特徴とする。なお、上記情報処理装置を有する撮像装置も、本発明の他の一側面を構成する。
【0009】
また本発明の他の一側面としての情報処理方法は、光学系を通して撮像領域を撮像することにより生成された第1画像および光学系の収差に関する第1情報を取得するステップと、第1情報および第1画像から検出する対象物の大きさに関する設定情報に応じて撮像領域のうち第1範囲を決定するステップと、第1画像のうち第1範囲内の領域を第1範囲外の領域と区別可能に表示する又は第1画像のうち第1範囲内の領域のみを表示する第2画像を出力するステップとを有することを特徴とする。なお、コンピュータに上記情報処理方法に従う処理を実行させるプログラムも、本発明の他の一側面を構成する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、撮像領域のうち検出対象物の検出に適切な範囲をユーザに分かりやすく表示するための画像を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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