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公開番号2024134911
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045355
出願日2023-03-22
発明の名称窒素製造方法及び窒素製造装置
出願人大陽日酸株式会社
代理人個人,個人
主分類F25J 3/04 20060101AFI20240927BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】原料空気の圧力が比較的高い場合において、より効率的に運転できる窒素製造装置を提供する。
【解決手段】この窒素製造装置は、原料空気を第1窒素ガスと第1酸素富化液化流体とに分離する第1精留塔1と、第1窒素ガスと減圧した第1酸素富化液化流体とを間接熱交換させて第1窒素ガスから第1液化窒素を得ると同時に第1酸素富化液化流体から第1酸素富化気液混相流体を得る第1凝縮器2と、第1酸素富化気液混相流体を断熱膨張させて寒冷を発生させる膨張タービン6と、断熱膨張後の第1酸素富化気液混相流体を第2窒素ガスと第2酸素富化液化流体とに分離する第2精留塔3と、第2窒素ガスと減圧した第2酸素富化液化流体とを間接熱交換させて第2窒素ガスから第2液化窒素を得ると同時に第2酸素富化液化流体から第2酸素富化ガス流体を得る第2凝縮器4と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
原料空気を深冷液化分離して製品窒素を採取する窒素製造方法において、
圧縮、精製、冷却した原料空気を低温蒸留して第1窒素ガスと第1酸素富化液化流体とに分離する第1分離工程と、
前記第1窒素ガスと減圧した前記第1酸素富化液化流体とを間接熱交換させて第1窒素ガスを凝縮液化して第1液化窒素を得ると同時に第1酸素富化液化流体を蒸発ガス化して第1酸素富化気液混相流体を得る第1間接熱交換工程と、
前記第1酸素富化気液混相流体を低温蒸留して第2窒素ガスと第2酸素富化液化流体とに精留分離する第2分離工程と、
前記第2窒素ガスと減圧した前記第2酸素富化液化流体とを間接熱交換させて第2窒素ガスを凝縮液化して第2液化窒素を得ると同時に第2酸素富化液化流体を蒸発ガス化して第2酸素富化ガス流体を得る第2間接熱交換工程と、
前記第1窒素ガスの一部を熱回収後に第1製品窒素ガスとして導出する第1製品回収工程と、を含むことを特徴とする窒素製造方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第2液化窒素の一部を加圧して前記第1分離工程に導入する第2液化窒素加圧工程を含むことを特徴とする請求項1記載の窒素製造方法。
【請求項3】
前記第1酸素富化気液混相流体の液の質量分率が10%以上であることを特徴とする請求項2記載の窒素製造方法。
【請求項4】
前記第2窒素ガスの一部を熱回収後に第2製品窒素ガスとして導出する第2製品回収工程を含むことを特徴とする請求項1記載の窒素製造方法。
【請求項5】
前記第1酸素富化気液混相流体の液の質量分率が1%以上であることを特徴とする請求項4記載の窒素製造方法。
【請求項6】
少なくとも前記第1液化窒素の一部又は前記第2液化窒素の一部を、製品液化窒素として導出する製品液化窒素導出工程を含むことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の窒素製造方法。
【請求項7】
原料空気を深冷液化分離して製品窒素を採取する窒素製造装置において、
圧縮、精製、冷却された原料空気を低温蒸留して塔上部の第1窒素ガスと塔底部の第1酸素富化液化流体とに分離する第1精留塔と、
前記第1窒素ガスと減圧した前記第1酸素富化液化流体とを間接熱交換させて第1窒素ガスを凝縮液化して第1液化窒素を得ると同時に第1酸素富化液化流体を蒸発ガス化して第1酸素富化気液混相流体を得る第1凝縮器と、
前記第1酸素富化気液混相流体を低温蒸留して塔上部の第2窒素ガスと塔底部の第2酸素富化液化流体とに精留分離する第2精留塔と、
前記第2窒素ガスと減圧した前記第2酸素富化液化流体とを間接熱交換させて第2窒素ガスを凝縮液化して第2液化窒素を得ると同時に第2酸素富化液化流体を蒸発ガス化して第2酸素富化ガス流体を得る第2凝縮器と、
前記第1窒素ガスの一部を熱回収後に第1製品窒素ガスとして導出する第1製品回収経路と、を備えていることを特徴とする窒素製造装置。
【請求項8】
前記第2液化窒素の一部を加圧して前記第1精留塔に導入する液化窒素ポンプを備えていることを特徴とする請求項7記載の窒素製造装置。
【請求項9】
前記第1酸素富化気液混相流体の液の質量分率が10%以上であることを特徴とする請求項8記載の窒素製造装置。
【請求項10】
前記第2窒素ガスの一部を熱回収後に第2製品窒素ガスとして導出する第2製品回収経路を備えていることを特徴とする請求項7記載の窒素製造装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、窒素製造方法及び窒素製造装置に関し、詳しくは、深冷液化分離法により原料空気を分離精製して製品窒素(製品窒素ガス・製品液化窒素)を採取する方法及び装置であって、特に、製品収率の高い方法及び装置において、従来よりも低い空気圧力で運転することが可能な窒素製造方法及び窒素製造装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、深冷液化分離法により原料空気を分離精製して製品窒素を採取する方法としては、一つの精留塔を用いて原料空気を製品窒素と酸素が濃縮した廃ガスとに分離させる方法が広く用いられている。一方で、製品収率や動力原単位を改善するためにさまざまな窒素製造のプロセス(以降「プロセス」と記載する。)が提案されている(例えば、特許文献1~特許文献5)。特許文献1~特許文献5で提案されているプロセスでは、二つの精留塔を用い、一つの精留塔を用いた窒素製造方法では廃棄されていた第1精留塔の廃ガスを第2精留塔の原料として更に製品窒素を製造することで、製品収率や動力原単位を大幅に改善することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3738213号公報
特許第4515225号公報
特許第4841591号公報
特開平5-71870号公報
特許第4451438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1~特許文献4で提案されているプロセスでは、その性質上、装置運転圧力の下限が存在するため、それより低い圧力の製品窒素が必要な場合には製品窒素を減圧せざるを得ず、エネルギーの損失が生じるという問題がある。このことを以下に詳述する。
【0005】
図4は、特許文献1の図1で開示されている窒素製造装置に相当する系統図である。この窒素製造装置のプロセスでは、主熱交換器7から排出された廃ガス(J)は、原料空気(A)を精製する精製器14の再生に使用され大気へ排出される。よって、その上流の第2酸素富化ガス流体(H)の圧力は、少なくとも大気へ排出されるまでの経路46,32の圧力損失分だけ大気圧より高くなる。
【0006】
減圧弁11bで減圧した第2酸素富化液化流体(N)を蒸発気化させて第2酸素富化ガス流体(H)を得るために、第2凝縮器4で熱交換する第2窒素ガス(E)の凝縮液化温度を減圧後の第2酸素富化液化流体(N)の温度より高くする必要があり、これにより、第2窒素ガス(E)の圧力は、第2酸素富化ガス流体(H)の圧力より高くなる。
【0007】
次に、第2窒素ガス(E)の発生源である第2精留塔3と、その上流の第1酸素富化ガス流体(D)の圧力の下限は、経路の圧力損失分だけ第2窒素ガスの圧力より高くなる。
【0008】
そして、上述と同じ関係が第1酸素富化ガス流体(D)、第1凝縮器2、第1窒素ガス(B)、第1精留塔1、原料空気(A)にも当てはまるため、原料空気(A)の圧力に原理的な下限が存在することとなる。
【0009】
図5は、特許文献2の図1で開示されている窒素製造装置に相当する系統図である。このプロセスでは、廃ガス(J)と第2酸素富化ガス流体(H)の圧力差を利用して寒冷を発生する膨張タービン6が設けられるため、第2酸素富化ガス流体(H)の圧力は特許文献1で開示されているプロセスより高くなる。膨張タービン6の圧力差が加わるものの、大気へ排出される廃ガス(J)を起点として原料空気(A)の圧力の下限が原理的に決まる関係は、特許文献1で開示されているプロセスと同じである。
【0010】
また、特許文献3の図2で開示されている窒素製造装置は、膨張タービン(特許文献3の図2の符号72)の位置が特許文献1で開示されている窒素製造装置と異なるものの、廃ガスを起点として原料空気圧力の下限が決まる関係は、やはり特許文献1で開示されているプロセスと同じである。
(【0011】以降は省略されています)

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