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公開番号2024134479
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044801
出願日2023-03-20
発明の名称介護用補助具およびその使用方法
出願人有限会社ハンド
代理人個人,弁護士法人柴田・中川法律特許事務所
主分類A61G 7/05 20060101AFI20240926BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 腰関節や股関節に障害を有する被介護者が、苦痛なく開脚できるような介護用補助具を提供し、併せてその使用方法を提供する。
【解決手段】 介護用補助具100は、被介護者が側臥位姿勢となるとき、下側に位置する下肢の当接を許容するする底部10と、底部から適宜間隔を有して設けられ上側の下肢を支持する支持部20とを備える。使用法は、被介護者を予め側臥位姿勢としておき、底部を被介護者の下側に位置する一方の下肢よりも下側に挿入して、介護用補助具を暫定的に固定し、被介護者の上側に位置する他方の下肢を支持部に当接させ、底部と支持部との間隔に応じた範囲で被介護者の下肢を開脚させ、この状態を維持しつつおむつを交換する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
臥位姿勢の被介護者に対するオムツ交換時に被介護者の下肢を開脚させるための介護用補助具であって、
被介護者が側臥位姿勢となるとき、下側に位置する下肢の当接を許容するする底部と、この底部から適宜間隔を有して設けられ上側の下肢を支持する支持部とを備えることを特徴する介護用補助具。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記底部は、板状に構成され、下側の下肢の当接によって暫定的に固定できる面積を有するものであり、前記支持部は、板状に構成され、上側の下肢の当接を許容し、当接する下肢を支持する状態で維持できる面積を有するものであり、前記底部の表面と前記支持部の表面との間隔は、少なくとも180mm以上に離間して構成されている請求項1に記載の介護用補助具。
【請求項3】
前記底部および前記支持部は、連続部によって連続されて一体的に構成されている請求項2に記載の介護用補助具。
【請求項4】
前記底部および前記支持部は、前記連続部の中央を境界に対称な形状に構成されている請求項3に記載の介護用補助具。
【請求項5】
前記底部、前記支持部および前記連続部によって、断面形状略コ字状または略H字状に形成されている請求項4に記載の介護用補助具。
【請求項6】
前記底部および前記支持部のうちの少なくとも下肢の当接を許容する領域には、摩擦係数の大きい材料によって構成され、または摩擦係数の大きい材料が装着されて構成されている請求項5に記載の介護用補助具。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の介護用補助具の使用方法であって、
被介護者を予め側臥位姿勢としておき、前記底部を被介護者の下側に位置する一方の下肢よりも下側に挿入し、または該底部に該下側の下肢を当接するように人為的に該下肢を移動させて、前記介護用補助具を暫定的に固定し、
被介護者の上側に位置する他方の下肢を支持部に当接するように人為的に該下肢を移動させることにより、前記底部と前記支持部との間隔に応じた範囲で被介護者の下肢を開脚させ、
開脚された状態の被介護者に対し、側臥位姿勢の状態でおむつ交換を行うことを特徴とする介護用補助具の使用方法。
【請求項8】
請求項1~6のいずれかに記載の介護用補助具の使用方法であって、
被介護者を仰臥位姿勢から側臥位姿勢に体位変更する際に下側に位置する側の下肢に対し、前記介護用補助具の前記支持部を二つの下肢の中間に配置するとともに前記底部を該下肢の外側に配置し、
被介護者の下肢と前記介護用補助具との状態を維持しつつ被介護者を仰臥位姿勢から側臥位姿勢に体位を変更することにより、前記底部と前記支持部との間に位置する下肢が該底部の表面に当接することによって該底部を暫定的に固定するとともに、他方の下肢を前記支持部の上面に当接させる状態とすることにより、前記底部と前記支持部との間隔に応じた範囲で被介護者の下肢を開脚させ、
開脚された状態の被介護者に対し、側臥位姿勢の状態でおむつ交換を行うことを特徴とする介護用補助具の使用方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被介護者のおむつを交換する際に、被介護者の下肢を上昇させるために使用する介護用補助具に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
高齢または事故や病気が原因で自ら洗面所で排泄行為が行えず、他者の介護を受けなければならない被介護者は、おむつを使用することとなるが、介護者は、1日に数回のおむつ交換を行わなければならない。おむつを交換するためには、下肢を高く持ち上げなければならず、被介護者が小児等であれば問題ではないが、成人の場合には、その行為が容易ではなく、おむつ交換そのものが介護者にとって負担となる行為であった。
【0003】
そこで、被介護者(特に成人)のおむつ交換に際して、下肢を持ち上げて負担を軽減するためのベッドまたは補助装置が開発されてきた(特許文献1および2参照)。特許文献1に開示される発明は、高さ調整可能なベッドが使用されることを前提とし、揺動可能な脚保持部によって構成されたものであり、脚保持部の揺動により、被介護者の膝裏部を保持しつつベッドの下降に伴って被介護者の膝の位置を上方かつ頭部方向へ誘導するものであった。また、特許文献2に開示される発明は、ベッドの側部に回転中心を有する支持アームを回転可能に設け、この支持アームの先端にフットバーによって膝の位置を移動するように構成したものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-192271号公報
特開2006-000232号公報
実用新案登録第3132423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前掲の特許文献1および2に開示される発明は、いずれも被介護者の膝裏部に当接する部材を支持するアームを、回転または揺動させることにより膝裏部の位置を移動させるものであるが、特許文献1の発明は、ベッドが昇降可能でなければならず、特許文献2の発明は、ベッドに回転駆動させる駆動部を備えることが必要となっていた。ところが、被介護者が使用するベッドが、必ずしも当該機能を有しているとは限らず、汎用性に欠けるものとならざるを得なかった。
【0006】
そこで、被介護者の膝部分をロープ等で吊り上げる構成の保護装置が開発されるに至っている(特許文献3参照)。この発明は、被介護者の膝裏部が当接するように配置された円筒状の保持部の両端にロープを係止させ、梁を支点として上記ロープを上方に牽引するものであり、複数の動滑車によりロープの牽引に要する操作力を軽減するものであった。ベッドそのものを変更する必要はなく、介護者の人力によってロープを牽引し得る点では優れているものであった。
【0007】
ところが、そもそも保持部を被介護者の膝裏部に当接させるためには、少なからず被介護者の下肢の一部(膝部分)を持ち上げなければならず、そのような事前の準備においても容易ではなかった。また、牽引ロープを人力で巻き取る行為を要するが、膝の位置が頭部方向へ移動するため梁を含むフレーム全体を移動させながら行わなければならず、決して簡単に操作できるものではなかった。
【0008】
そこで、本願の発明者は、簡単に操作でき、準備段階から難しい操作を要せず、被介護者の下肢を持ち上げることのできる介護用補助具を開発し、その介護補助具を使用する方法を提案した(特願2022-199838)。
【0009】
上記構成の介護用補助具およびその使用方法は、腰関節や股関節などが適度に屈曲可能な場合に極めて有効であるものであるが、腰関節や股関節に障害がある場合には、被介護者に対して苦痛を与えることが懸念されるものであった。
【0010】
本発明は、上記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、腰関節や股関節に障害を有する被介護者が、苦痛なく開脚できるような介護用補助具を提供し、併せてその使用方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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