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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024134328
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-03
出願番号
2023044568
出願日
2023-03-20
発明の名称
ブロック共重合体の製造方法
出願人
国立大学法人福井大学
,
丸善石油化学株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
C08F
293/00 20060101AFI20240926BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ビニルエーテル系モノマーと幅広い種類の疎水性モノマーとのブロック共重合体を簡便にかつ低コストで製造できる方法を提供すること。
【解決手段】末端にチオエステル基を有するビニルエーテル系ポリマーの存在下で疎水性モノマーに光を照射して光重合させる工程を含む、式(2)で表される、ビニルエーテル系ポリマーと疎水性モノマーのブロック共重合体の製造方法。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1)で表されるビニルエーテル系ポリマーの存在下で疎水性モノマーに光を照射して光重合させる工程を含む、下記式(2)で表されるブロック共重合体の製造方法。
JPEG
2024134328000007.jpg
47
170
〔式(1)中、
R
1
は、炭素数1~5のアルカンジイル基を示し、
R
2
は、水素原子又は炭素数1~3のアルキル基を示し、
R
3
は、-C(R
5
)(R
6
)-CN、-C(R
7
)(R
8
)-X
1
、-C(R
9
)(R
10
)(R
11
)、-C(R
12
)(R
13
)-(CH
2
)
a
-COOR
14
、-C(R
15
)(X
2
)-(CH
2
)
b
-COOR
16
、-C(R
17
)(CN)-(CH
2
)
c
-COOR
18
、-C(R
19
)(CN)-(CH
2
)
d
-OH、-C(R
20
)(R
21
)-CON(R
22
)H、又は-C(R
23
)(R
24
)-CON(R
25
)(R
26
)を示し(R
5
~R
21
、R
23
及びR
24
は、それぞれ独立して、水素原子又は置換若しくは非置換の炭素数1~12のアルキル基を示し、R
22
、R
25
及びR
26
は、それぞれ独立して、置換又は非置換の炭素数1~12のアルキル基を示し、X
1
~X
2
は、それぞれ独立して、置換若しくは非置換のフェニル基、置換若しくは非置換のナフチル基、置換若しくは非置換のアントラセニル基、置換若しくは非置換のピレニル基、又は置換若しくは非置換のピリジル基を示し、a~dは、それぞれ独立して、0~8の整数を示す。)、
R
続きを表示(約 3,200 文字)
【請求項2】
前記疎水性モノマーが、芳香族ビニル系疎水性モノマー、(メタ)アクリル酸エステル系疎水性モノマー、N-置換(メタ)アクリルアミド系疎水性モノマー、オレフィン系疎水性モノマー、(メタ)アクリロニトリル系疎水性モノマー、N-ビニル基含有複素環系疎水性モノマー、ハロゲン化ビニル系疎水性モノマー、及びカルボン酸ビニル系疎水性モノマーから選ばれる1種以上の疎水性モノマーである、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記疎水性モノマーが、疎水性共役モノマーである、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記疎水性モノマーが、芳香族ビニル系疎水性モノマー、(メタ)アクリル酸エステル系疎水性モノマー、及びN-置換(メタ)アクリルアミド系疎水性モノマーから選ばれる1種以上の疎水性モノマーである、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
R
3
が、-C(R
5
)(R
6
)-CN、-C(R
12
)(R
13
)-(CH
2
)
a
-COOR
14
、-C(R
15
)(X
2
)-(CH
2
)
b
-COOR
16
、-C(R
17
)(CN)-(CH
2
)
c
-COOR
18
、又は-C(R
19
)(CN)-(CH
2
)
d
-OHである、請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
R
4
が、-N(R
29
)(R
30
)、-N(R
31
)(X
5
)、-N(X
6
)(X
7
)、-N(R
32
X
8
)(R
33
X
9
)、又は-N(X
10
)(R
34
X
11
)である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項7】
前記ブロック共重合体が、微粒子状ブロック共重合体である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項8】
下記式(2)で表されるブロック共重合体を含む、微粒子。
JPEG
2024134328000009.jpg
48
170
〔式(2)中、
R
1
は、炭素数1~5のアルカンジイル基を示し、
R
2
は、水素原子又は炭素数1~3のアルキル基を示し、
R
3
は、-C(R
5
)(R
6
)-CN、-C(R
7
)(R
8
)-X
1
、-C(R
9
)(R
10
)(R
11
)、-C(R
12
)(R
13
)-(CH
2
)
a
-COOR
14
、-C(R
15
)(X
2
)-(CH
2
)
b
-COOR
16
、-C(R
17
)(CN)-(CH
2
)
c
-COOR
18
、-C(R
19
)(CN)-(CH
2
)
d
-OH、-C(R
20
)(R
21
)-CON(R
22
)H、又は-C(R
23
)(R
24
)-CON(R
25
)(R
26
)を示し(R
5
~R
21
、R
23
及びR
24
は、それぞれ独立して、水素原子又は置換若しくは非置換の炭素数1~12のアルキル基を示し、R
22
、R
25
及びR
26
は、それぞれ独立して、置換又は非置換の炭素数1~12のアルキル基を示し、X
1
~X
2
は、それぞれ独立して、置換若しくは非置換のフェニル基、置換若しくは非置換のナフチル基、置換若しくは非置換のアントラセニル基、置換若しくは非置換のピレニル基、又は置換若しくは非置換のピリジル基を示し、a~dは、それぞれ独立して、0~8の整数を示す。)、
R
【請求項9】
前記疎水性モノマーが、疎水性共役モノマーである、請求項8に記載の微粒子。
【請求項10】
下記式(1)で表されるビニルエーテル系ポリマーを含有する、光重合開始剤。
JPEG
2024134328000010.jpg
48
170
〔式(1)中、
R
1
は、炭素数1~5のアルカンジイル基を示し、
R
2
は、水素原子又は炭素数1~3のアルキル基を示し、
R
3
は、-C(R
5
)(R
6
)-CN、-C(R
7
)(R
8
)-X
1
、-C(R
9
)(R
10
)(R
11
)、-C(R
12
)(R
13
)-(CH
2
)
a
-COOR
14
、-C(R
15
)(X
2
)-(CH
2
)
b
-COOR
16
、-C(R
17
)(CN)-(CH
2
)
c
-COOR
18
、-C(R
19
)(CN)-(CH
2
)
d
-OH、-C(R
20
)(R
21
)-CON(R
22
)H、又は-C(R
23
)(R
24
)-CON(R
25
)(R
26
)を示し(R
5
~R
21
、R
23
及びR
24
は、それぞれ独立して、水素原子又は置換若しくは非置換の炭素数1~12のアルキル基を示し、R
22
、R
25
及びR
26
は、それぞれ独立して、置換又は非置換の炭素数1~12のアルキル基を示し、X
1
~X
2
は、それぞれ独立して、置換若しくは非置換のフェニル基、置換若しくは非置換のナフチル基、置換若しくは非置換のアントラセニル基、置換若しくは非置換のピレニル基、又は置換若しくは非置換のピリジル基を示し、a~dは、それぞれ独立して、0~8の整数を示す。)、
R
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロック共重合体の製造方法に関する。より詳細には、ビニルエーテル系ブロック共重合体の製造方法、ビニルエーテル系ブロック共重合体を含む微粒子、及び光重合開始剤に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ビニルエーテル系モノマーと疎水性モノマーとのブロック共重合体は、高分子界面活性剤、熱可塑性エラストマー、塗料、接着剤、リソグラフィーのテンプレート剤等として利用されている。
このようなブロック共重合体を製造する方法として、リビングカチオン重合法が知られているが(特許文献1、非特許文献1~2)、リビングカチオン重合法の場合には金属触媒が必要であり、コストが増大するという問題があった。また、リビングカチオン重合法でビニルエーテル系モノマーと重合反応が進行する疎水性モノマーは種類が限られていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-40245号公報
特開2016-210887号公報
【非特許文献】
【0004】
Macromolecules,27,3714-3720(1994)
高分子論文集,72,486-490(2015)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
また、2-ヒドロキシエチルビニルエーテルと酢酸ビニル又はN-ビニルピロリドンとの共重合体を製造する方法として、S-シアノメチル-N-メチル-N-フェニルカルバモジチオアートを用いて重合させたポリ(2-ヒドロキシエチルビニルエーテル)をマクロ連鎖移動剤として用いて、酢酸ビニルやN-ビニルピロリドンをラジカル重合開始剤存在下でラジカルRAFT重合させる方法が知られている(特許文献2)。
しかしながら、特許文献2に記載のラジカルRAFT重合法は、共重合反応に先立ってマクロ連鎖移動剤を予め精製しておく必要があった。また、スチレンや(メタ)アクリル酸エステルといった共役モノマーを用いた場合に重合反応が進行しないときがあった。
【0006】
本発明の課題は、ビニルエーテル系モノマーと幅広い種類の疎水性モノマーとのブロック共重合体を簡便にかつ低コストで製造できる方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは鋭意検討した結果、特定のビニルエーテル系ポリマーを光重合開始剤として用いて疎水性モノマーを光重合させることによって、ビニルエーテル系モノマーと幅広い種類の疎水性モノマーとのブロック共重合体を簡便にかつ低コストで製造できることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の<1>~<11>を提供するものである。
<1> 下記式(1)で表されるビニルエーテル系ポリマー(以下、「ビニルエーテル系ポリマー(1)」とも称する)の存在下で疎水性モノマーに光を照射して光重合させる工程を含む、下記式(2)で表されるブロック共重合体(以下、「ブロック共重合体(2)」とも称する)の製造方法(以下、「本発明の製造方法」とも称する)。
【0009】
JPEG
2024134328000001.jpg
49
170
【0010】
〔式(1)中、
R
1
は、炭素数1~5のアルカンジイル基を示し、
R
2
は、水素原子又は炭素数1~3のアルキル基を示し、
R
3
は、-C(R
5
)(R
6
)-CN、-C(R
7
)(R
8
)-X
1
、-C(R
9
)(R
10
)(R
11
)、-C(R
12
)(R
13
)-(CH
2
)
a
-COOR
14
、-C(R
15
)(X
2
)-(CH
2
)
b
-COOR
16
、-C(R
17
)(CN)-(CH
2
)
c
-COOR
18
、-C(R
19
)(CN)-(CH
2
)
d
-OH、-C(R
20
)(R
21
)-CON(R
22
)H、又は-C(R
23
)(R
24
)-CON(R
25
)(R
26
)を示し(R
5
~R
21
、R
23
及びR
24
は、それぞれ独立して、水素原子又は置換若しくは非置換の炭素数1~12のアルキル基を示し、R
22
、R
25
及びR
26
は、それぞれ独立して、置換又は非置換の炭素数1~12のアルキル基を示し、X
1
~X
2
は、それぞれ独立して、置換若しくは非置換のフェニル基、置換若しくは非置換のナフチル基、置換若しくは非置換のアントラセニル基、置換若しくは非置換のピレニル基、又は置換若しくは非置換のピリジル基を示し、a~dは、それぞれ独立して、0~8の整数を示す。)、
R
4
は、-S-R
27
(【0011】以降は省略されています)
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