TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024134303
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044536
出願日2023-03-20
発明の名称ハイブリッド車両のエンジン制御装置
出願人マツダ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類B60W 10/30 20060101AFI20240926BHJP(車両一般)
要約【課題】エンジン内の潤滑部に油膜が適切に形成されるようにする。
【解決手段】PCM60は、油圧センサ77により検出された検出油圧が、エンジン回転数に応じて予め設定された制限油圧未満であるか否かを判定し、スタータジェネレータ5により発電させる要求発電電力に対してロータリエンジン14を運転してスタータジェネレータ5を駆動した場合において、検出油圧が制限油圧以上であるときには、エンジン回転数を現在の回転数に維持にする一方、検出油圧が制限油圧未満になるときには、エンジン回転数を、現在の回転数から、現在の検出油圧が制限油圧以上となる特定回転数以下にまで低下させる回転数制限制御を実行する。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
駆動用モータと、該駆動用モータを駆動させるための電力を発電するジェネレータと、ジェネレータ駆動用のエンジンと、を備えたハイブリッド車両のエンジン制御装置であって、
前記エンジンに油圧を供給する油圧供給システムと、
油圧を検出する油圧検出部と、
前記ジェネレータ、前記エンジン、及び前記油圧供給システムを制御するコントローラと、を備え、
前記油圧供給システムは、
オイルが貯留されたオイルパンと、
オイルパン内のオイルに浸漬され、該オイルを吸い込むオイルストレーナと、
を有し、
前記コントローラは、
前記ハイブリッド車両の状態に応じて算出される要求発電電力に基づいて、前記ジェネレータ及び前記エンジンを作動させ、
前記油圧検出部により検出された検出油圧が、エンジン回転数に応じて予め設定された制限油圧未満であるか否かを判定し、
前記ジェネレータにより発電させる要求発電電力に対して前記エンジンを運転して該ジェネレータを駆動した場合において、前記検出油圧が前記制限油圧以上であるときには、エンジン回転数を現在の回転数に維持にする一方、前記検出油圧が前記制限油圧未満になるときには、エンジン回転数を、現在の回転数から、現在の前記検出油圧が前記制限油圧以上となる特定回転数以下にまで低下させる回転数制限制御を実行する
ことを特徴とするハイブリッド車両のエンジン制御装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載のハイブリッド車両のエンジン制御装置において、
前記油圧供給システムは、前記エンジンに供給する油圧である供給油圧が相対的に低い低油圧にする低油圧モードと、前記供給油圧が相対的に高い高油圧にする高油圧モードとに切り替える油圧切替装置を有し、
前記コントローラは、
エンジン回転数が所定回転数未満のときには前記油圧切替装置を前記低油圧モードにする一方で、エンジン回転数が前記所定回転数以上のときには前記油圧切替装置を前記高油圧モードにし、
前記高油圧モードの時に、前記回転数制限制御を実行するときには、エンジン回転数が前記所定回転数以上から該所定回転数未満になったとしても、前記高油圧モードのままにする
ことを特徴とするハイブリッド車両のエンジン制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載のハイブリッド車両のエンジン制御装置において、
前記油圧切替装置は、スループ弁により前記低油圧モードと前記高油圧モードとを切り替えるように構成されており、
前記コントローラは、前記高油圧モードの時に、前記回転数制限制御を実行するときには、前記エンジン回転数を前記特定回転数以下まで低下させた後、前記油圧切替装置を、一時的に前記低油圧モードに切り替えた後で前記高油圧モードに再度切り替えるクリーニング制御を行う、ことを特徴とするハイブリッド車両のエンジン制御装置。
【請求項4】
請求項3に記載のハイブリッド車両のエンジン制御装置において、
前記コントローラは、前記クリーニング制御において、前記高油圧モードから前記低油圧モードへの切り替えを所定間隔で複数回行うことを特徴とするハイブリッド車両のエンジン制御装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1つに記載のハイブリッド車両のエンジン制御装置において、
前記コントローラは、
前記エンジンを、予め設定された下限回転数以上のエンジン回転数で動作させ、
前記検出油圧が、エンジン回転数が前記下限回転数であるときの前記制限油圧である最下限油圧未満であるときには前記エンジンを停止させることを特徴とするハイブリッド車両のエンジン制御装置。
【請求項6】
請求項1に記載のハイブリッド車両のエンジン制御装置において、
前記特定回転数は、現在の前記検出油圧が前記制限油圧となるエンジン回転数であり、
前記コントローラは、前記回転数制限制御において、エンジン回転数を、前記特定回転数未満まで低下させた後、前記特定回転数まで上昇させることを特徴とするハイブリッド車両のエンジン制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
ここに開示された技術は、ハイブリッド車両のエンジン制御装置に関する技術分野に属する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、油圧供給システムを備えたエンジンにおいて、車両が傾斜面やカーブを走行する際にオイルパンの油面が傾くのを抑制するための対策が検討されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、オイルパン内のオイルをオイルポンプへ吸入するためのオイルストレーナ と、オイルパン内のオイルストレーナ近傍の油面の変動を抑制するバッフルプレートとを有するエンジンが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-169708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、オイルパンの油面が傾くと、エンジンに供給される油圧が低下するため、エンジン内の潤滑部に油膜が適切に形成されないおそれがある。特許文献1のように、バッフルプレートを設けると、油面の傾き自体を抑制できるため、油圧の低下を抑制することができる。
【0006】
ここで、ハイブリッド車両に設けられるエンジンには、車両の駆動源とはならず、ジェネレータを発電するためにのみ搭載されたものがある。このようなエンジンは、駆動源としてのエンジンと比較してかなり小型化される。エンジンが小型化されれば、オイルパンもそれに付随して小型化される。このような小型化されたオイルパンにバッフルプレートを設けるとなると、構造が複雑化する。また、エンジンが小型化されれば、バッフルプレートを設けることによる製造コストの上昇の影響が大きくなる。
【0007】
ここに開示された技術は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エンジン内の潤滑部に油膜が適切に形成されるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、ここに開示された技術の第1の態様では、駆動用モータと、該駆動用モータを駆動させるための電力を発電するジェネレータと、ジェネレータ駆動用のエンジンと、を備えたハイブリッド車両のエンジン制御装置を対象として、前記エンジンに油圧を供給する油圧供給システムと、油圧を検出する油圧検出部と、前記ジェネレータ、前記エンジン、及び前記油圧供給システムを制御するコントローラと、を備え、前記油圧供給システムは、オイルが貯留されたオイルパンと、オイルパン内のオイルに浸漬され、該オイルを吸い込むオイルストレーナと、を有し、前記コントローラは、前記ハイブリッド車両の状態に応じて算出される要求発電電力に基づいて、前記ジェネレータ及び前記エンジンを作動させ、前記油圧検出により検出された検出油圧が、エンジン回転数に応じて予め設定された制限油圧未満であるか否かを判定し、前記ジェネレータにより発電させる要求発電電力に対して前記エンジンを運転して該ジェネレータを駆動した場合において、前記検出油圧が前記制限油圧以上であるときには、エンジン回転数を現在の回転数に維持にする一方、前記検出油圧が前記制限油圧未満になるときには、エンジン回転数を、現在の回転数から、現在の前記検出油圧が前記制限油圧以上となる特定回転数以下にまで低下させる回転数制限制御を実行する、という構成にした。
【0009】
この構成によると、油圧が制限油圧未満になったときには、エンジン回転数を低下させる。エンジン回転数が低下すれば、油膜切れが生じにくくなるため、エンジンの潤滑部に油膜を形成するために必要なオイルの量を減らすことができる。このため、油面が傾くことで油圧が低下して制限油圧未満になったとしても、エンジンの潤滑部に油膜を適切に形成することができる。また、バッフルプレートを設ける必要がなくなるため、エンジンの複雑化や製造コストの上昇を抑制することができる。
【0010】
ここに開示された技術の第2の態様では、第1の態様において、前記油圧供給システムは、前記エンジンに供給する油圧である供給油圧が相対的に低い低油圧にする低油圧モードと、前記供給油圧が相対的に高い高油圧にする高油圧モードとに切り替える油圧切替装置を有し、前記コントローラは、エンジン回転数が所定回転数未満のときには前記油圧切替装置を前記低油圧モードにする一方で、エンジン回転数が所定回転数以上のときには前記油圧切替装置を前記高油圧モードにし、前記高油圧モードの時に、前記回転数制限制御を実行するときには、エンジン回転数が前記所定回転数以上から該所定回転数未満になったとしても、前記高油圧モードのままにする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

マツダ株式会社
回転電機
7日前
マツダ株式会社
ロータリーピストンエンジン
6日前
マツダ株式会社
車両の制御装置及び制御方法
14日前
マツダ株式会社
エンジンの燃料系異常診断装置
6日前
個人
車両
3か月前
個人
飛行自動車
3日前
個人
眼科手術車
1か月前
個人
授乳用車両
1か月前
個人
自動車運転補助装置
3か月前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
20日前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
個人
台車用車輪止め具
1か月前
個人
キャンピングトレーラー
2か月前
日本精機株式会社
車載表示装置
3か月前
個人
自動車外部装着用しめ飾り
3か月前
個人
謝意シグナル装着車
1か月前
日本精機株式会社
車載表示装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用照明装置
7日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
3か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
3か月前
トヨタ自動車株式会社
車両
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
3か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
3か月前
マツダ株式会社
車両
27日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
3か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
3か月前
株式会社青木製作所
タンクローリ
1か月前
トヨタ自動車株式会社
車両
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
ダイハツ工業株式会社
バッグ
3か月前
東レ株式会社
車両用部材の補強方法
2か月前
株式会社小糸製作所
投影装置
1か月前
続きを見る