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公開番号2024132817
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023170344
出願日2023-09-29
発明の名称監視システム
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F24F 11/39 20180101AFI20240920BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】全館空調装置に発生した異常を検知できる監視システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る監視システムは、空気を浄化するフィルタユニットを挟んで上流側と下流側とにそれぞれ異なる機能をもった複数のユニットを有する全館空調装置を監視する監視システムであって、複数のユニットの運転に関する情報として複数のユニットそれぞれに流入した塵の量を取得する運転情報取得部と、複数のユニットそれぞれに流入した塵の量のうち少なくとも上流側に設けられたユニットから取得された塵の量と下流側に設けられたユニットから取得された塵の量とに基づいて全館空調装置の異常を検知する異常検知部と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
空気を浄化するフィルタユニットを挟んで上流側と下流側とにそれぞれ異なる機能をもった複数のユニットを有する全館空調装置を監視する監視システムであって、
前記複数のユニットの運転に関する情報として前記複数のユニットそれぞれに流入した塵の量を取得する運転情報取得部と、
前記複数のユニットそれぞれに流入した塵の量のうち少なくとも前記上流側に設けられたユニットから取得された塵の量と前記下流側に設けられたユニットから取得された塵の量とに基づいて前記全館空調装置の異常を検知する異常検知部と、を備えた監視システム。
続きを表示(約 3,500 文字)【請求項2】
前記異常検知部は、
前記全館空調装置の使用者に保有される使用者端末装置または前記全館空調装置の保守管理者に保有される監視サーバに対して前記異常検知部が検知した異常を通知する通知部と、
前記異常検知部が検知した異常のレベルを判定する異常レベル判定部と、と備え、
前記通知部は、
前記異常のレベルが所定の閾値以上ならば前記監視サーバに対して異常を通知し、
前記異常のレベルが所定の閾値未満ならば前記使用者端末装置に対して異常を通知する、請求項1に記載の監視システム。
【請求項3】
前記全館空調装置は、
前記複数のユニットを制御する制御装置を備え、
前記運転情報取得部および前記異常検知部は、
前記制御装置に設けられる、請求項2に記載の監視システム。
【請求項4】
前記監視サーバは、
前記複数のユニットのうち少なくとも前記上流側に設けられたユニットと前記下流側に設けられたユニットとに通信可能に接続し、
前記運転情報取得部および前記異常検知部は、
前記監視サーバに設けられる、請求項2に記載の監視システム。
【請求項5】
前記全館空調装置は、
前記フィルタユニットの上流側に設けられ居室とは独立した空調領域の空気の温度を調整する空調ユニットと、
前記フィルタユニットの下流側に設けられ前記空調ユニットによって温度を調整された空気を前記空調領域から前記居室へ搬送する送風ユニットと、
前記空調ユニットに接続して当該空調ユニットに流入した塵の量を検出する空調ユニット塵センサと、
前記送風ユニットに接続して当該送風ユニットに流入した塵の量を検出する送風ユニット塵センサと、を備え、
前記運転情報取得部は、
前記空調ユニット塵センサが検出した塵の量と前記送風ユニット塵センサが検出した塵の量とを取得し、
前記異常検知部は、
前記空調ユニット塵センサが検出した塵の量と前記送風ユニット塵センサが検出した塵の量との差に基づいて前記フィルタユニットの異常を検知する、請求項1に記載の監視システム。
【請求項6】
前記全館空調装置は、
前記フィルタユニットの上流側に設けられ居室とは独立した空調領域の空気の温度を調
整する空調ユニットと、
前記フィルタユニットの下流側に設けられ前記空調ユニットによって温度を調整された空気を前記空調領域から前記居室へ搬送する送風ユニットと、
前記フィルタユニットの上流側に設けられ外気と前記居室からの排気とで熱交換して前記空調領域に給気する換気ユニットと、
前記換気ユニットに接続して当該換気ユニットに流入した塵の量を検出する換気ユニット塵センサと、
前記送風ユニットに接続して当該送風ユニットに流入した塵の量を検出する送風ユニット塵センサと、を備え、
前記運転情報取得部は、
前記換気ユニット塵センサが検出した塵の量と前記送風ユニット塵センサが検出した塵の量とを取得し、
前記異常検知部は、
前記換気ユニット塵センサが検出した塵の量と前記送風ユニット塵センサが検出した塵の量との差に基づいて前記フィルタユニットの異常を検知する、請求項1に記載の監視システム。
【請求項7】
前記全館空調装置は、
前記フィルタユニットの上流側に設けられ居室とは独立した空調領域の空気の温度を調整する空調ユニットと、
前記フィルタユニットの下流側に設けられ前記空調ユニットによって温度を調整された空気を前記空調領域から前記居室へ搬送する送風ユニットと、
前記フィルタユニットの下流側に設けられ前記空調領域から吹き出された空気を複数の居室へ分配する給気分配ユニットと、
前記空調ユニットに接続して当該空調ユニットに流入した塵の量を検出する空調ユニット塵センサと、
前記給気分配ユニットに接続して当該給気分配ユニットに流入した塵の量を検出する給気分配ユニット塵センサと、を備え、
前記運転情報取得部は、
前記空調ユニット塵センサが検出した塵の量と前記給気分配ユニット塵センサが検出した塵の量とを取得し、
前記異常検知部は、
前記空調ユニット塵センサが検出した塵の量と前記給気分配ユニット塵センサが検出した塵の量との差に基づいて前記フィルタユニットの異常を検知する、請求項1に記載の監視システム。
【請求項8】
前記全館空調装置は、
前記フィルタユニットの上流側に設けられ居室とは独立した空調領域の空気の温度を調整する空調ユニットと、
前記フィルタユニットの下流側に設けられ前記空調ユニットによって温度を調整された空気を前記空調領域から前記居室へ搬送する送風ユニットと、
前記フィルタユニットの上流側に設けられ外気と前記居室からの排気とで熱交換して前記空調領域に給気する換気ユニットと、
前記フィルタユニットの下流側に設けられ前記空調領域から吹き出された空気を複数の居室へ分配する給気分配ユニットと、
前記換気ユニットに接続して当該換気ユニットに流入した塵の量を検出する換気ユニット塵センサと、
前記給気分配ユニットに接続して当該給気分配ユニットに流入した塵の量を検出する給気分配ユニット塵センサと、を備え、
前記運転情報取得部は、
前記換気ユニット塵センサが検出した塵の量と前記給気分配ユニット塵センサが検出した塵の量とを取得し、
前記異常検知部は、
前記換気ユニット塵センサが検出した塵の量と前記給気分配ユニット塵センサが検出した塵の量との差に基づいて前記フィルタユニットの異常を検知する、請求項1に記載の監視システム。
【請求項9】
前記全館空調装置は、
前記フィルタユニットの上流側に設けられ居室とは独立した空調領域の空気の温度を調整する空調ユニットと、
前記フィルタユニットの上流側に設けられ前記空調領域の空気の湿度を調整する加湿ユニットと、
前記フィルタユニットの下流側に設けられ前記空調ユニットによって温度を調整された空気を前記空調領域から前記居室へ搬送する送風ユニットと、
前記加湿ユニットに接続して当該加湿ユニットに流入した塵の量を検出する加湿ユニット塵センサと、
前記送風ユニットに接続して当該送風ユニットに流入した塵の量を検出する送風ユニット塵センサと、を備え、
前記運転情報取得部は、
前記加湿ユニット塵センサが検出した塵の量と前記送風ユニット塵センサが検出した塵の量とを取得し、
前記異常検知部は、
前記加湿ユニット塵センサが検出した塵の量と前記送風ユニット塵センサが検出した塵の量との差に基づいて前記フィルタユニットの異常を検知する、請求項1に記載の監視システム。
【請求項10】
前記全館空調装置は、
前記フィルタユニットの上流側に設けられ居室とは独立した空調領域の空気の温度を調整する空調ユニットと、
前記フィルタユニットの上流側に設けられ前記空調領域の空気の湿度を調整する加湿ユニットと、
前記フィルタユニットの下流側に設けられ前記空調ユニットによって温度を調整された空気を前記空調領域から前記居室へ搬送する送風ユニットと、
前記フィルタユニットの下流側に設けられ前記空調領域から吹き出された空気を複数の居室へ分岐させる給気分配ユニットと、
前記加湿ユニットに接続して当該加湿ユニットに流入した塵の量を検出する加湿ユニット塵センサと、
前記給気分配ユニットに接続して当該給気分配ユニットに流入した塵の量を検出する給気分配ユニット塵センサと、を備え、
前記運転情報取得部は、
前記加湿ユニット塵センサが検出した塵の量と前記給気分配ユニット塵センサが検出した塵の量とを取得し、
前記異常検知部は、
前記加湿ユニット塵センサが検出した塵の量と前記給気分配ユニット塵センサが検出した塵の量との差に基づいて前記フィルタユニットの異常を検知する、請求項1に記載の監視システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、監視システムに関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、空気調和機の劣化、故障などの診断を行う装置として特許文献1に示した装置が知られている。
【0003】
特許文献1では、故障診断結果に基づいて、1または複数の故障因子における劣化の度合が、劣化所定値を超えていると判定すると、空気調和機に異常があることを表示装置によって報知させる構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2018/220760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年では建物の高気密化や高断熱化が進んでいる。そのような建物では内部に設けられた空調室にて空気の温度や湿度を調整し、空調された空気を空調室から各居室に搬送することで建物全体を空調する全館空調装置が採用される場合がある。
【0006】
全館空調装置は、空調室の空気を空調するための空調ユニットや、空調室から各居室へ空気を搬送するための送風ユニットといった、種類の異なる機能をもった様々なユニットを複数組み合わせることで構成されている。このように複数のユニットを組み合わせると、各ユニット単体では正常に動いているように見えても全館空調装置全体としては動作が異常となる場合があり、異常を検知することが困難であった。
【0007】
そこで本発明では、全館空調装置に発生した異常を検知できる監視システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そして、上記目的を達成するために、本発明に係る監視システムは、空気を浄化するフィルタユニットを挟んで上流側と下流側とにそれぞれ異なる機能をもった複数のユニットを有する全館空調装置を監視する監視システムであって、複数のユニットの運転に関する情報として複数のユニットそれぞれに流入した塵の量を取得する運転情報取得部と、複数のユニットそれぞれに流入した塵の量のうち少なくとも上流側に設けられたユニットから取得された塵の量と下流側に設けられたユニットから取得された塵の量とに基づいて全館空調装置の異常を検知する異常検知部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、全館空調装置に発生した異常や劣化を検知できる監視システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る監視システムが監視する全館空調装置の構成を示す図。
本発明に係る監視システムの構成を示す図。
本発明に係る監視システムで空調ユニットの異常を検知する場合のフローチャート。
本発明に係る監視システムでフィルタユニットの異常を検知する場合のフローチャート。
本発明に係る監視システムの別の構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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