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公開番号2024132798
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023134282
出願日2023-08-21
発明の名称ポリビニルアルコール2軸延伸フィルムの製造方法及びポリビニルアルコール2軸延伸フィルム
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20240920BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】生分解性、リサイクル等の環境対応に優れた、ガスバリア性を有するポリビニル
アルコールフィルム2軸延伸フィルムを提供することを目的とする。
【解決手段】1,2-ジオール構造を有するポリビニルアルコールAと前記ポリビニルア
ルコールA以外のポリビニルアルコールBを、5:95~45:55の質量比率で含む組
成物を成膜しフィルムを得る工程1、得られたフィルムを2軸延伸する工程2、を含む2
軸延伸フィルムの製造方法、および1,2-ジオール構造を有するポリビニルアルコール
Aと前記ポリビニルアルコールA以外のポリビニルアルコールBを、5:95~45:5
5の質量比率で含む2軸延伸フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
1,2-ジオール構造を有するポリビニルアルコールAと前記ポリビニルアルコールA
以外のポリビニルアルコールBを、5:95~45:55の質量比率で含む組成物を成膜
しフィルムを得る工程1、得られたフィルムを2軸延伸する工程2、を含む2軸延伸フィ
ルムの製造方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
1軸目の延伸倍率が2~4倍、2軸目の延伸倍率が2.5~5倍である、請求項1に記
載の2軸延伸フィルムの製造方法。
【請求項3】
延伸後に熱処理を行う、請求項1又は請求項2に記載の2軸延伸フィルムの製造方法。
【請求項4】
前記ポリビニルアルコールAが、下記一般式1で表される構造単位を含有するポリビニ
ルアルコールである、請求項1又は請求項2に記載の2軸延伸フィルムの製造方法。
TIFF
2024132798000008.tif
43
86
(式中、R

、R

及びR

はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1~3のアルキル
基を示し、Xは単結合又は結合鎖を示し、R

、R

及びR

はそれぞれ独立して水素原
子または炭素数1~3のアルキル基を示す。)
【請求項5】
前記ポリビニルアルコールBのけん化度が90~99.99モル%である、請求項1又
は請求項2に記載の2軸延伸フィルムの製造方法。
【請求項6】
前記ポリビニルアルコールBの重合度が500以上2600以下である、請求項1又は
請求項2に記載の2軸延伸フィルムの製造方法。
【請求項7】
1,2-ジオール構造を有するポリビニルアルコールAと前記ポリビニルアルコールA
以外のポリビニルアルコールBを、5:95~45:55の質量比率で含む2軸延伸フィ
ルム。
【請求項8】
23℃、0%RHにおける酸素透過率が0.01cc/(m

・day・atm)~1
cc/(m

・day・atm)である、請求項7に記載の2軸延伸フィルム。
【請求項9】
MD方向、TD方向の引張強度が100MPa~350MPaである、請求項7又は請
求項8に記載の2軸延伸フィルム。
【請求項10】
前記ポリビニルアルコールAが、下記式1で表される構造単位を含有するポリビニルア
ルコールである、請求項7又は請求項8に記載の2軸延伸フィルム。
TIFF
2024132798000009.tif
42
86
(式中、R

、R

及びR

はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1~3のアルキル
基を示し、Xは単結合又は結合鎖を示し、R

、R

及びR

はそれぞれ独立して水素原
子または炭素数1~3のアルキル基を示す。)
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生分解性、リサイクル等の環境対応に優れた、ガスバリア性を有するポリビ
ニルアルコールフィルムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、サーキュラーエコノミーが求められる情勢の中、材料のリサイクル・リデュース
技術の充実が求められている。また、サーキュラーエコノミーの観点では、マテリアルリ
サイクルや有機リサイクルのために材料のモノマテリアル化や生分解性の付与が重要な要
素となっている。
例えば特許文献1には、1,2-ジオール構造を有するポリビニルアルコールを含む組
成物及び、その積層フィルムを用いたガスバリア性包装材、リサイクル性フィルムが記載
されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-208347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の方法では、強度、ガスバリア性等が十分ではなかった。本発明は
、生分解性、リサイクル等の環境対応に優れた、ガスバリア性を有するポリビニルアルコ
ールフィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の態様を有する。
<1>1,2-ジオール構造を有するポリビニルアルコールAと前記ポリビニルアルコ
ールA以外のポリビニルアルコールBを、5:95~45:55の質量比率で含む組成物
を成膜しフィルムを得る工程1、得られたフィルムを2軸延伸する工程2、を含む2軸延
伸フィルムの製造方法。
【0006】
<2>1軸目の延伸倍率が2~4倍、2軸目の延伸倍率が2.5~5倍である、<1>
に記載の2軸延伸フィルムの製造方法。
<3>延伸後に熱処理を行う、<1>又は<2>に記載の2軸延伸フィルムの製造方法

<4>前記ポリビニルアルコールAが、下記一般式1で表される構造単位を含有するポ
リビニルアルコールである、<1>~<3>のいずれかに記載の2軸延伸フィルムの製造
方法。
【0007】
TIFF
2024132798000001.tif
43
87
【0008】
(式中、R

、R

及びR

はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1~3のアルキル
基を示し、Xは単結合又は結合鎖を示し、R

、R

及びR

はそれぞれ独立して水素原
子または炭素数1~3のアルキル基を示す。)
【0009】
<5>前記ポリビニルアルコールBのけん化度が90~99.99モル%である、<1
>~<4>のいずれかに記載の2軸延伸フィルムの製造方法。
<6>前記ポリビニルアルコールBの重合度が500以上2600以下である、<1>
~<5>のいずれかに記載の2軸延伸フィルムの製造方法。
<7>1,2-ジオール構造を有するポリビニルアルコールAと前記ポリビニルアルコ
ールA以外のポリビニルアルコールBを、5:95~45:55の質量比率で含む2軸延
伸フィルム。
【0010】
<8>23℃、0%RHにおける酸素透過率が0.01cc/(m

・day・atm
)~1cc/(m

・day・atm)である、<7>に記載の2軸延伸フィルム。
<9>MD方向、TD方向の引張強度が100MPa~350MPaである、<7>又
は<8>に記載の2軸延伸フィルム。
<10>前記ポリビニルアルコールAが、下記式1で表される構造単位を含有するポリ
ビニルアルコールである、<7>~<9>のいずれかに記載の2軸延伸フィルム。
(【0011】以降は省略されています)

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