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公開番号2024132709
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023043597
出願日2023-03-17
発明の名称エアバッグ装置
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人 共立特許事務所
主分類B60R 21/239 20060101AFI20240920BHJP(車両一般)
要約【課題】ストラップを自由状態にするための破断装置を有するエアバッグ装置であって、当該破断装置が単純な構造でありかつ単純な動作機序であるものを提供すること。
【解決手段】
開口状のベントホール21を有するエアバッグ2と、
前記エアバッグ2に取り付けられ前記ベントホール21を覆うフラップ4と、
前記フラップ4から延び、ストラップ用取付部2に固定されて、前記ベントホール21を閉じる閉位置に前記フラップ4を位置固定するストラップ5と、
前記ストラップ5を前記ストラップ用取付部2に固定するための固定材50を熱により破断させることで前記ストラップを自由状態とする発熱装置60と、を具備するエアバッグ装置1。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
開口状のベントホールを有するエアバッグと、
前記エアバッグに取り付けられ前記ベントホールを覆うフラップと、
前記フラップから延び、ストラップ用取付部に固定されて、前記ベントホールを閉じる閉位置に前記フラップを位置固定するストラップと、
前記ストラップを前記ストラップ用取付部に固定するための固定材と、
前記固定材を熱により破断させることで前記ストラップを自由状態とする発熱装置と、を具備するエアバッグ装置。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記固定材は、前記ストラップを前記エアバッグに縫い付ける縫製糸である、請求項1に記載のエアバッグ装置。
【請求項3】
前記発熱装置の発熱部を取り囲む筒部を具備しかつ前記発熱装置を位置固定するキャップを有し、
前記キャップは前記発熱装置を前記固定材の周囲に固定し、
前記筒部は前記固定材に向けて開口する、請求項1または請求項2に記載のエアバッグ装置。
【請求項4】
前記発熱装置と、前記エアバッグに膨張流体を供給する膨張流体発生源と、の間に立壁を有する、請求項1または請求項2に記載のエアバッグ装置。
【請求項5】
前記筒部は、周方向の一部である一般部と、周方向の他の一部であり前記一般部よりも筒高さの低い切り欠き部と、を有し、
前記切り欠き部は、前記切り欠き部のうち最も筒高さの低い切欠き底部から前記切り欠き部のうち前記一般部に連続する切欠き頂部に向けて徐々に筒高さが増大する傾斜壁状をなす、請求項1または請求項2に記載のエアバッグ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されるエアバッグ装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
衝突時に、インフレータ等の膨張流体発生源が発したガス等の膨張流体を、当該膨張流体発生源に接続されたエアバッグに供給し、車体と乗員との間で当該エアバッグを展開および膨張させて当該乗員を保護する、各種のエアバッグ装置が知られている。
【0003】
ところでエアバッグ装置においては、衝突による衝撃から乗員を保護する都合上、その展開・膨張時においてエアバッグに迅速に且つ充分な量の膨張流体を供給する必要がある。しかしその一方で、当該エアバッグにより乗員に大きな反力を負荷することで当該乗員に著しい不快感を与える。当該反力が過大であれば乗員に大きな衝撃を与え、その結果、当該乗員の身体に負担を与える虞がある。
【0004】
エアバッグの展開・膨張時における上記の不具合を回避するために、エアバッグに開口状のベントホールを設けるエアバッグ装置が知られている。
この種のエアバッグ装置において、エアバッグの展開・膨張時における初期段階では、ベントホールを閉じることでエアバッグに迅速に且つ充分な量の膨張流体を供給し、乗員を保護するのに充分な程度にまでエアバッグの内圧を高める。その後、ベントホールを開くことでエアバッグ内の膨張流体を外部に流出させ、エアバッグの内圧を低下させて、乗員に負荷する上記の反力を軽減する。
【0005】
エアバッグのベントホールを開閉する方法として種々の方法が提案されている。
【0006】
特許文献1には、エアバッグ1にベントホール14を設け、突出部13をエアバッグ1の表面に密着させることで当該ベントホール14を閉じ、突出部13をエアバッグ1に対して起立させることで当該ベントホール14を開くエアバッグ装置が紹介されている。
【0007】
上記の突出部13には、略紐状をなすストラップ4が接続されている。
特許文献1のエアバッグ装置では、当該ストラップ4に張力を付与しひいては突起部13に張力を付与することで、突出部13をエアバッグ1の表面に密着させベントホール14を閉じている。そして、カッター53を含む破断装置を用いて当該ストラップ4を破断させることにより、ストラップ4を自由状態とし、突出部13をエアバッグ1に対して起立させベントホール14を開いている。
【0008】
特許文献2には、ベントホール4aの周囲に沿ってストラップ(テザー5)を通す貫通孔4bを設け、当該テザー5の一部を貫通孔4bの中に通してベントホール4aの周囲を1周させる旨が開示されている。
特許文献2のエアバッグ装置では、エアバッグ4の展開に伴い、テザー5が緊張状態となってベントホール4aを絞ることで、当該ベントホール4aを閉じている。また、エアバッグ4が完全に展開した後に、カッター(テザーカッター6)を含む破断装置を用いてテザー5を破断させることでテザー5の緊張状態を緩和し(すなわちストラップを自由状態とし)、かつ、展開状態のエアバッグ4に乗員が衝突することで、ベントホール4aを開いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2013-35473号公報
特開2020-185893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ここで、上記した特許文献1や特許文献2に紹介されているような、カッターを用いてストラップを破断させるための破断装置には、カッターを位置変化させるための駆動機構が必要である。
(【0011】以降は省略されています)

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