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公開番号2024132487
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023043262
出願日2023-03-17
発明の名称ポリヌクレオチド
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C12N 15/12 20060101AFI20240920BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】センサタンパク質を含む複数のタンパク質のコード配列を含みながらも、センサタンパク質の種類によらずにより安定に化学物質応答活性を発揮させることができるポリヌクレオチドを提供すること。
【解決手段】タンパク質コード配列としてセンサタンパク質のコード配列のみを含む発現カセット1、並びに少なくとも2種のタンパク質コード配列を含む発現カセット2を含む、ポリヌクレオチド。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
タンパク質コード配列としてセンサタンパク質のコード配列のみを含む発現カセット1、並びに少なくとも2種のタンパク質コード配列を含む発現カセット2を含む、ポリヌクレオチド。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記センサタンパク質が嗅覚受容体タンパク質である、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
【請求項3】
前記センサタンパク質が昆虫嗅覚受容体タンパク質である、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
【請求項4】
前記発現カセット2が、発色又は発光タンパク質のコード配列、薬剤耐性遺伝子のコード配列、及び嗅覚受容体共受容体のコード配列からなる群より選択される少なくとも2種のコード配列を含む、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
【請求項5】
前記発現カセット2が、発色又は発光タンパク質のコード配列、薬剤耐性遺伝子のコード配列、及び嗅覚受容体共受容体のコード配列を含む、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
【請求項6】
前記発現カセット2において、コード配列間に自己切断ペプチドコード配列が配置されている、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
【請求項7】
ベクターである、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載のポリヌクレオチドを含む、細胞。
【請求項9】
請求項8に記載の細胞を含む区画を含む、細胞チップ。
【請求項10】
前記センサタンパク質の種類が互いに異なる2種以上の細胞を含む、請求項9に記載の細胞チップ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリヌクレオチド等に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ヒトの特定の疾患や精神状態等を特徴付ける匂い物質群が同定されており、診断マーカーとしての利用価値が高いことから、これらをターゲットとした様々な匂いセンサの開発が盛んになっている。生物の嗅覚受容体は、多様性、感度、選択性等の面で半導体等の従来の匂いセンサ素子にはない優れた特性を有することから、嗅覚受容体をセンサ素子とした新しい匂いセンサの開発が期待されている。
【0003】
特許文献1では、改変嗅覚受容体を発現する細胞や改変嗅覚受容体を備える脂質二重膜を匂いセンサとして用いることについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/024902号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
嗅覚受容体等のセンサタンパク質を備える脂質二重膜を人工的に調製する工程を有する匂いセンサは、製造効率が必ずしも十分ではないため、匂いセンサのさらなる製造効率向上が求められている。そこで、センサタンパク質を発現する細胞を利用することに着目した。
【0006】
センサタンパク質を安定的に発現するセンサ細胞を製造する場合、通常、センサタンパク質の他にも、センサタンパク質による化学物質検出に必要なタンパク質(例えば発色又は発光タンパク質、嗅覚受容体共受容体)や、細胞の薬剤スクリーニングに必要な薬剤耐性遺伝子等の他のタンパク質コード配列を細胞のゲノムDNAに組み込むことが必要となる。特許文献1では、これらのタンパク質のコード配列それぞれを別々のベクターに搭載し、細胞に導入している。
【0007】
本発明者は研究を進める中で、次の2点に着目した。ある細胞において複数のタンパク質コード配列をゲノムDNAに組み込む効率をより高めるという観点からは、上記複数のタンパク質コード配列は1つのベクターに搭載されていることが望ましい。また、プロモーター及びターミネーターの数を抑えることによりベクターサイズを小さく抑え、これによりベクターの細胞への導入効率を向上させるという観点からは、1つの発現カセット内に複数のタンパク質コード配列を組み込むことが望ましい。
【0008】
ただ、本発明者はさらに研究を進める中で、1つの発現カセット内にセンサタンパク質コード配列と他のタンパク質のコード配列を組み込むと、センサタンパク質コード配列の位置が化学物質応答活性に影響を与えること、当該影響はセンサタンパク質の種類によって異なること、センサタンパク質の種類によっては、その位置次第で、化学物質応答活性を発揮しない場合もあることを見出した。
【0009】
センサを疾患等の判定に用いるという観点からは、互いに異なるセンサタンパク質を発現する複数種の細胞を製造及び利用することが望ましい。この目的のためには、センサタンパク質の種類によらずにより安定に化学物質応答活性を発揮させることが重要である。
【0010】
本開示は、センサタンパク質を含む複数のタンパク質のコード配列を含みながらも、センサタンパク質の種類によらずにより安定に化学物質応答活性を発揮させることができるポリヌクレオチドを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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