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公開番号
2024159343
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023075287
出願日
2023-04-28
発明の名称
昆虫細胞を拡大培養する方法
出願人
住友化学株式会社
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
C12N
5/10 20060101AFI20241031BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】化学物質センサである昆虫細胞をより効率的に拡大培養する方法を提供すること。
【解決手段】昆虫細胞を培養すること、及び培養中の前記昆虫細胞のコンフルエンシーが50%超である時点で継代(継代a)すること、を含む、前記昆虫細胞を拡大培養する方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
昆虫細胞を培養すること、及び
培養中の前記昆虫細胞のコンフルエンシーが50%超である時点で継代(継代a)すること、
を含む、前記昆虫細胞を拡大培養する方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記コンフルエンシーが70%以上である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
(A)前記継代a時点の細胞濃度が3.2×10
5
cells/mL以上であること、
を満たす、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
(B)前記継代a時点の細胞濃度が2.9×10
6
cells/mL未満であること、
を満たす、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
(C)前記継代aの前回の継代時に細胞濃度が0.8×10
5
~1.6×10
5
cells/mLになるように前記昆虫細胞を播種すること、
を満たす、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
(D)前記継代aの前回の継代時に細胞濃度が0.85×10
5
~1.4×10
5
cells/mLになるように前記昆虫細胞を播種すること、
を満たす、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
(E)前記継代aの前回の継代時から前記継代aまでの培養期間が6~12日間であること、
を満たす、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
(A)前記継代a時点の細胞濃度が3.2×10
5
cells/mL以上であること、
(B)前記継代a時点の細胞濃度が2.9×10
6
cells/mL未満であること、
(C)前記継代aの前回の継代時に細胞濃度が0.8×10
5
~1.6×10
5
cells/mLになるように前記昆虫細胞を播種すること、
(D)前記継代aの前回の継代時に細胞濃度が0.85×10
5
~1.4×10
5
cells/mLになるように前記昆虫細胞を播種すること、及び
(E)前記継代aの前回の継代時から前記継代aまでの培養期間が6~12日間であること、
からなる群より選択される少なくとも2種の要件を満たす、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記要件(A)~(E)からなる群より選択される少なくとも3種の要件を満たす、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記昆虫細胞がセンサタンパク質のコード配列を含む外来性ポリヌクレオチドを含む、請求項1に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、昆虫細胞を拡大培養する方法等に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
ヒトの特定の疾患や精神状態等を特徴付ける匂い物質群が同定されており、診断マーカーとしての利用価値が高いことから、これらをターゲットとした様々な匂いセンサの開発が盛んになっている。生物の嗅覚受容体は、多様性、感度、選択性等の面で半導体等の従来の匂いセンサ素子にはない優れた特性を有することから、嗅覚受容体をセンサ素子とした新しい匂いセンサの開発が期待されている。
【0003】
特許文献1では、改変嗅覚受容体を発現する細胞や改変嗅覚受容体を備える脂質二重膜を匂いセンサとして用いることについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/024902号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
嗅覚受容体等のセンサタンパク質を備える脂質二重膜を人工的に調製する工程を有する匂いセンサは、製造効率が必ずしも十分ではないため、匂いセンサのさらなる製造効率向上が求められている。そこで、センサタンパク質を発現する細胞を利用することに着目した。
【0006】
匂いセンサ等の化学物質センサとして細胞を利用する場合、利用の簡便性の観点からは、細胞をその都度培養して調製して利用するという形態ではなく、予め細胞が容器などに保持されたものを調製しておき、それを必要な場合に利用するという形態が望ましい。この場合、事業の経済性の観点から、化学物質センサである昆虫細胞を大量培養し、当該細胞を保持する容器等を大量生産する必要がある。このため、化学物質センサである昆虫細胞の拡大培養の効率が非常に重要となる。
【0007】
本開示は、化学物質センサである昆虫細胞をより効率的に拡大培養する方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は上記課題に鑑みて鋭意研究を進めた結果、昆虫細胞を培養すること、及び培養中の前記昆虫細胞のコンフルエンシーが50%超である時点で継代(継代a)すること、を含む、前記昆虫細胞を拡大培養する方法、であれば、上記課題を解決できることを見出した。本発明者はこの知見に基づいてさらに研究を進めた結果、本開示の発明を完成させた。即ち、本開示は、下記の態様を包含する。
【0009】
項1. 昆虫細胞を培養すること、及び
培養中の前記昆虫細胞のコンフルエンシーが50%超である時点で継代(継代a)すること、
を含む、前記昆虫細胞を拡大培養する方法。
【0010】
項2. 前記コンフルエンシーが70%以上である、項1に記載の方法。
(【0011】以降は省略されています)
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