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公開番号
2024159344
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023075288
出願日
2023-04-28
発明の名称
センサタンパク質の活性測定用細胞の製造方法
出願人
住友化学株式会社
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
C12N
5/10 20060101AFI20241031BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】培養により、化学物質センサとして使用可能な、センサタンパク質の活性測定用細胞を製造する方法を提供すること。
【解決手段】センサタンパク質のコード配列を含むポリヌクレオチドを含む細胞を培養すること、前記センサタンパク質の、応答物質の濃度が0μMである場合の活性値に対する、応答物質の濃度が1μMである場合の活性値の比(比活性)が、1.2以上である場合に、前記細胞を回収すること、を含む、前記センサタンパク質の活性測定用細胞の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
センサタンパク質のコード配列を含むポリヌクレオチドを含む細胞を培養すること、
前記センサタンパク質の、応答物質の濃度が0μMである場合の活性値に対する、応答物質の濃度が1μMである場合の活性値の比(比活性)が、1.2以上である場合に、前記細胞を回収すること、
を含む、前記センサタンパク質の活性測定用細胞の製造方法。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記細胞の回収時点の細胞濃度が2.9×10
6
cells/mL未満である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記細胞の回収時点の細胞濃度が2.2×10
6
cells/mL以下である、請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記細胞の回収時点の細胞濃度が2.0×10
5
cells/mL以上である、請求項3に記載の製造方法。
【請求項5】
前記細胞の回収時点の細胞濃度が8.7×10
5
~1.75×10
6
cells/mLである、請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記細胞の回収の前の継代から前記回収までの培養期間が6~12日間である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項7】
前記細胞の回収の前の継代時に細胞濃度が0.8×10
5
~2.0×10
5
cells/mLになるように前記昆虫細胞を播種することを含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項8】
前記細胞濃度が0.8×10
5
~1.5×10
5
cells/mLである、請求項7に記載の製造方法。
【請求項9】
前記細胞が昆虫細胞である、請求項1~8のいずれかに記載の製造方法。
【請求項10】
前記センサタンパク質が嗅覚受容体タンパク質である、請求項1~8のいずれかに記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサタンパク質の活性測定用細胞の製造方法等に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ヒトの特定の疾患や精神状態等を特徴付ける匂い物質群が同定されており、診断マーカーとしての利用価値が高いことから、これらをターゲットとした様々な匂いセンサの開発が盛んになっている。生物の嗅覚受容体は、多様性、感度、選択性等の面で半導体等の従来の匂いセンサ素子にはない優れた特性を有することから、嗅覚受容体をセンサ素子とした新しい匂いセンサの開発が期待されている。
【0003】
特許文献1では、改変嗅覚受容体を発現する細胞や改変嗅覚受容体を備える脂質二重膜を匂いセンサとして用いることについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/024902号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
嗅覚受容体等のセンサタンパク質を備える脂質二重膜を人工的に調製する工程を有する匂いセンサは、製造効率が必ずしも十分ではないため、匂いセンサのさらなる製造効率向上が求められている。そこで、センサタンパク質を発現する細胞を利用することに着目した。
【0006】
匂いセンサ等の化学物質センサとして細胞を利用する場合、利用の簡便性の観点からは、細胞をその都度培養して調製して利用するという形態ではなく、予め細胞が容器などに保持されたものを調製しておき、それを必要な場合に利用するという形態が望ましい。この場合、事業の経済性の観点から、化学物質センサである細胞を予め培養しておく必要がある。
【0007】
本開示は、培養により、化学物質センサとして使用可能な、センサタンパク質の活性測定用細胞を製造する方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は研究を進める中で、培養により、センサタンパク質の活性がほぼ喪失してしまうことがある一方、当該活性を維持することができることを見出した。この知見に基づいて、さらに研究を進めた結果、センサタンパク質のコード配列を含むポリヌクレオチドを含む細胞を培養すること、前記センサタンパク質の、応答物質の濃度が0μMである場合の活性値に対する、応答物質の濃度が1μMである場合の活性値の比(比活性)が、1.2以上である場合に、前記細胞を回収すること、を含む、前記センサタンパク質の活性測定用細胞の製造方法、であれば、上記課題を解決できることを見出した。本発明者はこの知見に基づいてさらに研究を進めた結果、本開示の発明を完成させた。即ち、本開示は、下記の態様を包含する。
【0009】
項1. センサタンパク質のコード配列を含むポリヌクレオチドを含む細胞を培養すること、
前記センサタンパク質の、応答物質の濃度が0μMである場合の活性値に対する、応答物質の濃度が1μMである場合の活性値の比(比活性)が、1.2以上である場合に、前記細胞を回収すること、
を含む、前記センサタンパク質の活性測定用細胞の製造方法。
【0010】
項2. 前記細胞の回収時点の細胞濃度が2.9×10
6
cells/mL未満である、項1に記載の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)
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