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公開番号
2024149452
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-18
出願番号
2024061285
出願日
2024-04-05
発明の名称
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
出願人
住友化学株式会社
代理人
弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類
G03F
7/004 20060101AFI20241010BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】良好なCD均一性を有するレジストパターンを製造することができる酸発生剤、レジスト組成物等を提供することを目的とする。
【解決手段】式(I)で表されるカルボン酸塩を含有するカルボン酸発生剤、該カルボン酸発生剤以外の酸発生剤及び酸不安定基を有する構造単位を含む樹脂を含有するレジスト組成物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024149452000191.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">55</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">87</com:WidthMeasure> </com:Image>
[式中、XはS原子又はI原子を表す。R
4
、R
7
、R
8
及びR
9
はそれぞれハロゲン原子又は炭化水素基を表す。X
0
は置換基を有してもよい炭化水素基を表す。]
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式(I)で表されるカルボン酸塩を含有するカルボン酸発生剤、該カルボン酸発生剤以外の酸発生剤及び酸不安定基を有する構造単位を含む樹脂を含有するレジスト組成物。
TIFF
2024149452000184.tif
55
87
[式(I)中、
Xは、硫黄原子又はヨウ素原子を表す。
R
4
、R
7
、R
8
及びR
9
は、それぞれ独立に、ハロゲン原子又は炭素数1~36の炭化水素基を表し、該炭化水素基は、置換基を有してもよく、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-、-SO-又は-SO
2
-で置き換わっていてもよい。Xが硫黄原子の場合、R
7
とR
8
又はR
8
とR
9
が結合して、S
+
を含む環を形成してもよい。該環を形成するR
7
とR
8
又はR
8
とR
9
は、S
+
と結合する2つのベンゼン環の間に形成される単結合であってもよい。該環に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-、-SO-又は-SO
2
-で置き換わっていてもよい。
m4は、0~5のいずれかの整数を表し、m4が2以上のとき、複数のR
4
は互いに同一であっても異なってもよい。
m7は、0~4のいずれかの整数を表し、m7が2以上のとき、複数のR
7
は互いに同一であっても異なってもよい。
m8は、0~5のいずれかの整数を表し、m8が2以上のとき、複数のR
8
は互いに同一であっても異なってもよい。
m9は、0~5のいずれかの整数を表し、m9が2以上のとき、複数のR
9
は互いに同一であっても異なってもよい。
m10は、0又は1を表し、Xが硫黄原子の場合、m10は1であり、Xがヨウ素原子の場合、m10は0である。
X
0
は、置換基を有してもよい炭素数2~72の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO
2
-に置き換わっていてもよい。]
続きを表示(約 3,500 文字)
【請求項2】
X
0
が、炭素数3~36の脂環式炭化水素基、炭素数6~36の芳香族炭化水素基、又は、炭素数1~18の鎖式炭化水素基と炭素数3~36の脂環式炭化水素基もしくは炭素数6~36の芳香族炭化水素基とを組み合わせた基であり、
該脂環式炭化水素基、該鎖式炭化水素基及び該芳香族炭化水素基は、フッ素原子、ヨウ素原子、炭素数1~4のフッ化アルキル基又はヒドロキシ基を有してもよく、該脂環式炭化水素基及び鎖式炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO
2
-に置き換わってもよい請求項1に記載のレジスト組成物。
【請求項3】
X
0
が、式(aa)で表される基である請求項1又は2に記載のレジスト組成物。
TIFF
2024149452000185.tif
17
69
[式(aa)中、
X
a
及びX
b
は、それぞれ独立に、-O-又は-S-を表す。
X
1a
は、置換基を有してもよい炭素数1~24の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO
2
-に置き換わっていてもよい。
X
2a
は、置換基を有してもよい炭素数1~48の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO
2
-に置き換わっていてもよい。
*は、-COO
-
の炭素原子との結合位を表す。]
【請求項4】
X
0
が、フッ素原子、ヨウ素原子、炭素数1~4のフッ化アルキル基又はヒドロキシ基を有してもよい、フェニル基である請求項1又は2に記載のレジスト組成物。
【請求項5】
酸不安定基を有する構造単位が、式(a1-0)で表される構造単位、式(a1-1)で表される構造単位、式(a1-2)で表される構造単位、式(a1-4)で表される構造単位、式(a1-5)で表される構造単位及び式(a1-6)で表される構造単位からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む請求項1又は2に記載のレジスト組成物。
TIFF
2024149452000186.tif
43
145
[式(a1-0)、式(a1-1)及び式(a1-2)中、
L
a01
、L
a1
及びL
a2
は、それぞれ独立に、-O-又は*-O-(CH
2
)
k1
-CO-O-を表し、k1は1~7のいずれかの整数を表し、*は-CO-との結合部位を表す。
R
a01
、R
a4
及びR
a5
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基を表す。
R
a02
、R
a03
及びR
a04
は、それぞれ独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数3~18の脂環式炭化水素基、炭素数6~18の芳香族炭化水素基又はこれらを組み合わせた基を表し、該アルキル基、該脂環式炭化水素基及び該芳香族炭化水素基は、ハロゲン原子を有してもよい。
R
a6
及びR
a7
は、それぞれ独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数2~8のアルケニル基、炭素数3~18の脂環式炭化水素基、炭素数6~18の芳香族炭化水素基又はこれらを組合せることにより形成される基を表す。
m1’は、0~14のいずれかの整数を表す。
n1は、0~10のいずれかの整数を表す。
n1’は、0~3のいずれかの整数を表す。]
TIFF
2024149452000187.tif
45
62
[式(a1-4)中、
R
a32
は、水素原子、ハロゲン原子、又は、ハロゲン原子を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基を表す。
R
a33
は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロゲン原子を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、炭素数2~12のアルコキシアルキル基、炭素数2~12のアルコキシアルコキシ基、炭素数2~4のアルキルカルボニル基、炭素数2~4のアルキルカルボニルオキシ基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基を表す。
A
a30
は、単結合又は*-X
a31
-(A
a32
-X
a32
)
nc
-を表し、*は-R
a32
が結合する炭素原子との結合部位を表す。
A
a32
は、炭素数1~8のアルカンジイル基を表す。
X
a31
及びX
a32
は、それぞれ独立に、-O-、-CO-O-又は-O-CO-を表す。
ncは、0又は1を表す。
laは、0~4のいずれかの整数を表す。laが2以上のいずれかの整数である場合、複数のR
a33
は互いに同一であっても異なっていてもよい。
R
a34
及びR
a35
は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~12の炭化水素基を表し、R
a36
は、炭素数1~20の炭化水素基を表すか、R
a35
及びR
a36
は互いに結合してそれらが結合する-C-O-とともに炭素数2~20の2価の炭化水素基を形成し、該炭化水素基及び該2価の炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-S-で置き換わってもよい。]
【請求項6】
酸不安定基を有する構造単位を含む樹脂が、式(a2-A)で表される構造単位をさらに含む請求項1又は2に記載のレジスト組成物。
TIFF
2024149452000190.tif
44
100
[式(a2-A)中、
R
a2
は、水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基を表す。
A
a21
は、単結合又は炭素数1~12のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-CO-又は-NR
a28
-に置き換わってもよい。
R
a28
は、水素原子又は炭素数1~4のアルキル基を表す。
X
a2
は、単結合又は-CO-を表す。
R
a27
は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロゲン原子を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、炭素数2~12のアルコキシアルキル基、炭素数2~12のアルコキシアルコキシ基、炭素数2~4のアルキルカルボニル基、炭素数2~4のアルキルカルボニルオキシ基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基を表す。
nA2は、1~5のいずれかの整数を表す。nA2が2以上のとき、複数のX
a2
は互いに同一であっても異なっていてもよい。
nA22は、0~4のいずれかの整数を表す。nA22が2以上のとき、複数のR
a27
は互いに同一であっても異なっていてもよい。]
【請求項7】
(1)請求項1又は2に記載のレジスト組成物を基板上に塗布する工程、
(2)塗布後の組成物を乾燥させて組成物層を形成する工程、
(3)組成物層に露光する工程、
(4)露光後の組成物層を加熱する工程、及び
(5)加熱後の組成物層を現像する工程、
を含むレジストパターンの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、下記式で表されるカルボン酸塩が記載されている。
TIFF
2024149452000001.tif
26
41
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
WO2015-019983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記のカルボン酸塩を含有するレジスト組成物によって形成されたレジストパターンよりも、CD均一性(CDU)が良好なレジストパターンを形成するカルボン酸塩を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の発明を含む。
[1]式(I)で表されるカルボン酸塩を含有するカルボン酸発生剤、該カルボン酸発生剤以外の酸発生剤及び酸不安定基を有する構造単位を含む樹脂を含有するレジスト組成物。
TIFF
2024149452000002.tif
55
87
[式(I)中、
Xは、硫黄原子又はヨウ素原子を表す。
R
4
、R
7
、R
8
及びR
9
は、それぞれ独立に、ハロゲン原子又は炭素数1~36の炭化水素基を表し、該炭化水素基は、置換基を有してもよく、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-、-SO-又は-SO
2
-で置き換わっていてもよい。Xが硫黄原子の場合、R
7
とR
8
又はR
8
とR
9
が結合して、S
+
を含む環を形成してもよい。該環を形成するR
7
とR
8
又はR
8
とR
9
は、S
+
と結合する2つのベンゼン環の間に形成される単結合であってもよい。該環に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-、-SO-又は-SO
2
-で置き換わっていてもよい。
m4は、0~5のいずれかの整数を表し、m4が2以上のとき、複数のR
4
は互いに同一であっても異なってもよい。
m7は、0~4のいずれかの整数を表し、m7が2以上のとき、複数のR
7
は互いに同一であっても異なってもよい。
m8は、0~5のいずれかの整数を表し、m8が2以上のとき、複数のR
8
は互いに同一であっても異なってもよい。
m9は、0~5のいずれかの整数を表し、m9が2以上のとき、複数のR
9
は互いに同一であっても異なってもよい。
m10は、0又は1を表し、Xが硫黄原子の場合、m10は1であり、Xがヨウ素原子の場合、m10は0である。
X
0
は、置換基を有してもよい炭素数2~72の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO
2
-に置き換わっていてもよい。]
[2]X
0
が、炭素数3~36の脂環式炭化水素基、炭素数6~36の芳香族炭化水素基、又は、炭素数1~18の鎖式炭化水素基と炭素数3~36の脂環式炭化水素基もしくは炭素数6~36の芳香族炭化水素基とを組み合わせた基であり、
該脂環式炭化水素基、該鎖式炭化水素基及び該芳香族炭化水素基は、フッ素原子、ヨウ素原子、炭素数1~4のフッ化アルキル基又はヒドロキシ基を有してもよく、該脂環式炭化水素基及び鎖式炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO
2
-に置き換わってもよい[1]に記載のレジスト組成物。
[3]X
0
が、式(aa)で表される基である[1]又は[2]に記載のレジスト組成物。
TIFF
2024149452000003.tif
17
69
[式(aa)中、
X
a
及びX
b
は、それぞれ独立に、-O-又は-S-を表す。
X
1a
は、置換基を有してもよい炭素数1~24の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
【発明の効果】
【0006】
本発明のレジスト組成物を用いることにより、良好なCD均一性(CDU)でレジストパターンを製造することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書において、「(メタ)アクリル系モノマー」とは、「アクリル系モノマー及びメタクリル系モノマーの少なくとも1種」を意味する。「(メタ)アクリレート」及び「(メタ)アクリル酸」等の表記も同様の意味を表す。本明細書中に記載する基において、直鎖構造と分岐構造の両方をとり得るものについては、そのいずれでもよい。炭化水素基等に含まれる-CH
2
-が-O-、-S-、-CO-又は-SO
2
-で置き換わる場合、各基において同様の例を適用するものとし、置き換わる前の炭素数を炭化水素基等の炭素数とする。「組み合わせた基」とは、例示した基を2種以上結合させた基を意味し、それら基の価数は結合形態によって適宜変更してもよい。「由来する」又は「誘導される」とは、その分子中に含まれる重合性C=C結合が重合により-C-C-基(単結合)となることを指す。立体異性体が存在する場合は、全ての立体異性体を含む。各基は、置換基の数等によって、その基に含まれる任意の位置及び数の水素原子が結合手に置き換わることがある。置換基における炭素数は、被置換基の炭素数には含めない。酸不安定基とは、酸(例えば、トリフルオロメタンスルホン酸等)と接触すると、脱離基が脱離して、親水性基(例えば、ヒドロキシ基又はカルボキシ基等)を形成する基を意味する。塩基不安定基とは、塩基(例えば、トリメチルアミン等)と接触すると、脱離基が脱離して、親水性基(例えば、カルボキシ基又はヒドロキシ基等)を形成する基を意味する。
本明細書において、「レジスト組成物の固形分」とは、レジスト組成物の総量から、後述する溶剤(E)を除いた成分の合計を意味する。
【0008】
<レジスト組成物>
本発明のレジスト組成物は、式(I)で表されるカルボン酸塩を含有するカルボン酸発生剤と、該カルボン酸発生剤以外の酸発生剤(以下、「酸発生剤(B)」という場合がある。)と、酸不安定基を有する構造単位を含む樹脂とを含有する。
ここで、「酸不安定基」は、脱離基を有し、酸との接触により脱離基が脱離して、親水性基(例えば、ヒドロキシ基又はカルボキシ基)に変換する基を意味する。
本発明のレジスト組成物は、溶剤(以下「溶剤(E)」という場合がある)を含有することが好ましい。
【0009】
〔式(I)で表されるカルボン酸塩〕
本発明は、式(I)で表されるカルボン酸塩(以下「塩(I)」又は「カルボン酸塩(I)」という場合がある)に関する。
塩(I)のうち、正電荷を有する側を「カチオン(I)」、負電荷を有する側を「アニオン(I)」と称することがある。
【0010】
(カチオン(I))
式(I)で表される塩のカチオン(I)は、式(I-C)で表されるカチオンである。
TIFF
2024149452000009.tif
54
72
[式(I-C)中、全ての符号は、式(I)と同じ意味を表す。]
(【0011】以降は省略されています)
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