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公開番号2024162836
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023078763
出願日2023-05-11
発明の名称樹脂組成物成形体
出願人住友化学株式会社,ニューライトテクノロジーズインコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人
主分類C08J 5/00 20060101AFI20241114BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高い剛性を有しつつ、成形体の表面に付与される樹脂膜の密着性に優れた、樹脂組成物成形体を提供することを目的とする。
【解決手段】樹脂組成物成形体は、オレフィン系重合体Aを50質量%以上含有し、以下の要件(i)～(ii)を満たす。
(i):X線光電子分光法によって求められる前記樹脂組成物成形体の表面の酸素原子量が0.01atom%以上8.5atom%以下である。
(ii):前記樹脂組成物成形体の表面のぬれ張力が25mN/m以上45mN/m以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
オレフィン系重合体Ａを５０質量％以上含有し、以下の要件（ｉ）～（ｉｉ）を満たす樹脂組成物成形体。
（ｉ）：Ｘ線光電子分光法によって求められる前記樹脂組成物成形体の表面の酸素原子量が０．０１ａｔｏｍ％以上８．５ａｔｏｍ％以下である。
（ｉｉ）：前記樹脂組成物成形体の表面のぬれ張力が２５ｍＮ／ｍ以上４５ｍＮ／ｍ以下である。
続きを表示（約 730 文字）【請求項２】
さらに、以下の要件（ｉｉｉ）を満たす、請求項１に記載の樹脂組成物成形体。
（ｉｉｉ）：赤外分光光度計によって求められる前記樹脂組成物成形体の表面の赤外吸収スペクトルにおける、Ｃ－Ｈ結合の伸縮振動のピーク強度ＲＣＨに対するＣ＝Ｏ結合の伸縮振動のピーク強度ＲＣＯの比ＲＣＯ／ＲＣＨが０．０５以上である。
【請求項３】
さらに、脂肪族ポリエステル系重合体Ｂを含有する、請求項１又は２に記載の樹脂組成物成形体。
【請求項４】
前記脂肪族ポリエステル系重合体Ｂが、ポリヒドロキシアルカノエート系重合体である、請求項３に記載の樹脂組成物成形体。
【請求項５】
前記脂肪族ポリエステル系重合体Ｂが、ポリ（３－ヒドロキシアルカノエート）系重合体Ｂである、請求項３に記載の樹脂組成物成形体。
【請求項６】
前記オレフィン系重合体Ａ及び前記脂肪族ポリエステル系重合体Ｂの合計１００質量部に対して、前記オレフィン系重合体Ａの含有量は５１～９９．９質量部であり、前記脂肪族ポリエステル系重合体Ｂの含有量は０．１～４９質量部である、請求項３に記載の樹脂組成物成形体。
【請求項７】
前記オレフィン系重合体Ａ及び前記脂肪族ポリエステル系重合体Ｂの合計１００質量部に対して、前記オレフィン系重合体Ａの含有量は６０．１～９９．９質量部であり、前記脂肪族ポリエステル系重合体Ｂの含有量が０．１～３９．９質量部である、請求項３に記載の樹脂組成物成形体。
【請求項８】
前記オレフィン系重合体Ａがプロピレン系重合体である、請求項１又は２に記載の樹脂組成物成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、樹脂組成物成形体に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来より、生分解特性を有する樹脂成形体として、脂肪族ポリエステル系フィルムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第３２０６７４７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、従来の脂肪族ポリエステル系フィルムにおいては、フィルム表面に付与される樹脂膜の密着性においてなお改善の余地があった。
【０００５】
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、高い剛性を有しつつ、成形体の表面に付与される樹脂膜の密着性に優れた、樹脂組成物成形体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
［１］オレフィン系重合体Ａを５０質量％以上含有し、以下の要件（ｉ）～（ｉｉ）を満たす樹脂組成物成形体。
（ｉ）：Ｘ線光電子分光法によって求められる前記樹脂組成物成形体の表面の酸素原子量が０．０１ａｔｏｍ％以上８．５ａｔｏｍ％以下である。
（ｉｉ）：前記樹脂組成物成形体の表面のぬれ張力が２５ｍＮ／ｍ以上４５ｍＮ／ｍ以下である。
【０００７】
［２］さらに、以下の要件（ｉｉｉ）を満たす、請求項［１］に記載の樹脂組成物成形体。
（ｉｉｉ）：赤外分光光度計によって求められる前記樹脂組成物成形体の表面の赤外吸収スペクトルにおける、Ｃ－Ｈ結合の伸縮振動のピーク強度ＲＣＨに対するＣ＝Ｏ結合の伸縮振動のピーク強度ＲＣＯの比ＲＣＯ／ＲＣＨが０．０５以上である。
［３］さらに、脂肪族ポリエステル系重合体Ｂを含有する、［１］又は［２］に記載の樹脂組成物成形体。
［４］前記脂肪族ポリエステル系重合体Ｂが、ポリヒドロキシアルカノエート系重合体である、［３］に記載の樹脂組成物成形体。
［５］前記脂肪族ポリエステル系重合体Ｂが、ポリ（３－ヒドロキシアルカノエート）系重合体Ｂである、［３］に記載の樹脂組成物成形体。
［６］前記オレフィン系重合体Ａ及び前記脂肪族ポリエステル系重合体Ｂの合計１００質量部に対して、前記オレフィン系重合体Ａの含有量は５１～９９．９質量部であり、前記脂肪族ポリエステル系重合体Ｂの含有量は０．１～４９質量部である、［３］～［５］のいずれか一項に記載の樹脂組成物成形体。
［７］前記オレフィン系重合体Ａ及び前記脂肪族ポリエステル系系重合体Ｂの合計１００質量部に対して、前記オレフィン系重合体Ａの含有量は６０．１～９９．９質量部であり、前記脂肪族ポリエステル系重合体Ｂの含有量が０．１～３９．９質量部である、［３］～［５］のいずれか一項に記載の樹脂組成物成形体。
［８］前記オレフィン系重合体Ａがプロピレン系重合体である、［１］～［７］のいずれか一項に記載の樹脂組成物成形体。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、高い剛性を有しつつ、成形体の表面に付与される樹脂膜の密着性に優れた、樹脂組成物成形体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
一実施形態にかかる、樹脂膜付与樹脂組成物成形体の模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
（【００１１】以降は省略されています）

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