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公開番号2024149558
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2024123200
出願日2024-07-30
発明の名称植物病害防除方法
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人
主分類A01N 37/36 20060101AFI20241010BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】植物病害の防除方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、植物病害に対して優れた防除効力を有する下記式(1)で示される化合物又はビフェメトストロビンを用いる植物病害防除方法、並びに、式(1)で示される化合物又はビフェメトストロビンと、群(a):殺虫活性成分、殺ダニ活性成分及び殺線虫活性成分からなる群;群(b):殺菌活性成分;群(c):植物成長調整成分;群(d):薬害軽減成分;群(e):共力剤;群(f):忌避成分;群(g):殺軟体動物成分;群(h):昆虫フェロモン;群(i):除草活性成分;群(j):生物防除資材、からなる群より選ばれる1以上の成分とを含有する組成物、を提供する。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024149558000040.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">42</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">86</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)
TIFF
2024149558000039.tif
54
102
で示される化合物を植物病害、植物病害の生息場所、植物、又は植物の栽培担体に施用する工程を含む植物病害の防除方法。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
式(1)で示される化合物が、ビフェメトストロビンである、請求項1に記載の植物病害防除方法。
【請求項3】
植物の栽培担体が、土壌である、請求項1又は2に記載の植物病害の防除方法。
【請求項4】
式(1)で示される化合物と、群(a)、群(b)、群(c)、群(d)、群(e)、群(f)、群(g)、群(h)、群(i)及び群(j)からなる群より選ばれる1以上の成分とを含有する組成物:
群(a):殺虫活性成分、殺ダニ活性成分及び殺線虫活性成分からなる群;
群(b):殺菌活性成分;
群(c):植物成長調整成分;
群(d):薬害軽減成分;
群(e):共力剤;
群(f):忌避成分;
群(g):殺軟体動物成分;
群(h):昆虫フェロモン;
群(i):除草活性成分;
群(j):生物防除資材。
【請求項5】
式(1)で示される化合物が、ビフェメトストロビンである、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の組成物の有効量を植物病害、植物病害の生息場所、植物、又は植物の栽培担体に施用する工程を含む植物病害の防除方法。
【請求項7】
植物の栽培担体が、土壌である、請求項6に記載の植物病害の防除方法。
【請求項8】
式(1)で示される化合物、ビフェメトストロビン、又は、請求項4若しくは5に記載の組成物の有効量を保持してなる種子又は栄養生殖器官。
【請求項9】
式(1)で示される化合物、ビフェメトストロビン、又は、請求項4若しくは5に記載の組成物を、植物又は土壌に施用する工程を含む、植物病害の防除方法。
【請求項10】
式(1)で示される化合物、ビフェメトストロビン、又は、請求項4若しくは5に記載の組成物を、ダイズ又はダイズを生育する土壌に施用することによる、ミトコンドリアチトクロームbタンパク質にF129Lのアミノ酸置換を有するダイズさび病菌の防除方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は植物病害防除方法に関する。
続きを表示(約 4,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、植物病害を防除する殺菌剤の有効成分として、多くの化合物が知られている(例えば、特許文献1および非特許文献1参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2001/000562号
【非特許文献】
【0004】
The Pesticide Manual 18th Edition(BCPC刊)ISBN 978-1-9998966-1-4
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、植物病害の防除方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、植物病害に対して優れた防除方法を見出すべく検討した結果、下記式(1)
TIFF
2024149558000001.tif
54
102
で示される化合物が植物病害に対して優れた防除効力を有することを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕 下記式(1)
TIFF
2024149558000002.tif
54
102
で示される化合物(以下、本化合物と記すことがある)を植物病害、植物病害の生息場所、植物、又は植物の栽培担体に施用する工程を含む植物病害の防除方法。
〔2〕 本化合物が、ビフェメトストロビンである、〔1〕に記載の植物病害防除方法。
〔3〕 植物の栽培担体が、土壌である、〔1〕又は〔2〕に記載の植物病害の防除方法。
〔4〕 本化合物と、群(a)、群(b)、群(c)、群(d)、群(e)、群(f)、群(g)、群(h)、群(i)及び群(j)からなる群より選ばれる1以上の成分とを含有する組成物:
群(a):殺虫活性成分、殺ダニ活性成分及び殺線虫活性成分からなる群;
群(b):殺菌活性成分;
群(c):植物成長調整成分;
群(d):薬害軽減成分;
群(e):共力剤;
群(f):忌避成分;
群(g):殺軟体動物成分;
群(h):昆虫フェロモン;
群(i):除草活性成分;
群(j):生物防除資材。
〔5〕 本化合物が、ビフェメトストロビンである、〔4〕に記載の組成物。
〔6〕 〔4〕又は〔5〕に記載の組成物の有効量を植物病害、植物病害の生息場所、植物、又は植物の栽培担体に施用する工程を含む植物病害の防除方法。
〔7〕 植物の栽培担体が、土壌である、〔6〕に記載の植物病害の防除方法。
〔8〕 本化合物、ビフェメトストロビン、又は、〔4〕若しくは〔5〕に記載の組成物の有効量を保持してなる種子又は栄養生殖器官。
〔9〕 本化合物、ビフェメトストロビン、又は、〔4〕若しくは〔5〕に記載の組成物を、植物又は土壌に施用する工程を含む、植物病害の防除方法。
〔10〕 本化合物、ビフェメトストロビン、又は、〔4〕若しくは〔5〕に記載の組成物を、ダイズ又はダイズを生育する土壌に施用することによる、ミトコンドリアチトクロームbタンパク質にF129Lのアミノ酸置換を有するダイズさび病菌の防除方法。
〔11〕 ミトコンドリアチトクロームbタンパク質にF129Lのアミノ酸置換を有するダイズさび病菌を防除するための、本化合物、ビフェメトストロビン、又は、〔4〕若しくは〔5〕に記載の組成物の使用。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、植物病害を防除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
参考例2で得られた本化合物の結晶の反射法により測定した粉末X線回折パターンを示す図面である。縦軸は回折強度(単位:cps)であり、横軸は回折角度2θ(単位:°)を示す。
参考例2で得られた本化合物の結晶の反射法により測定した粉末X線回折パターンを示す図面の拡大図である。縦軸は回折強度(単位:cps)であり、横軸は回折角度2θ(単位:°)を示す。
参考例5で得られた本化合物の結晶の反射法により測定した粉末X線回折パターンを示す図面である。縦軸は回折強度(単位:cps)であり、横軸は回折角度2θ(単位:°)を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本化合物(メチル 3-メトキシ-2-[(4-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)オキシ]プロパ-2-エノアート)は、公知の化合物であり、例えば国際公開第2001/000562号に記載されている。本化合物は、例えば、国際公開第2001/000562号に記載の方法により製造することができる。
本化合物においては、式(2)
TIFF
2024149558000003.tif
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102
で示されるZ体(メチル (2Z)-3-メトキシ-2-[(4-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)オキシ]プロパ-2-エノアート;以下、化合物(2)とも称する)と、式(3)
TIFF
2024149558000004.tif
54
102
で示されるE体(メチル (2E)-3-メトキシ-2-[(4-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)オキシ]プロパ-2-エノアート;以下、化合物(3)とも称する)とが存在する。化合物(2)は、一般名がビフェメトストロビン(bifemetstrobin、CAS RN(登録商標):2454319-63-0)である化合物であり、例えば、The British Crop Production Council(BCPC)電子サイト中のCompendium of Pesticide Common Nameの登録データベース(www.bcpcpesticidecompendium.org)におけるデータシート(www.bcpcpesticidecompendium.org/bifemetstrobin.html)に記載されている。本化合物は、化合物(2)と化合物(3)のその各々及びその混合物の何れかを表す。
本化合物が、化合物(2)と化合物(3)との混合物である場合、化合物(2)と化合物(3)とを任意の異性体比(E体/Z体)で含んでいてもよい。
E体とZ体との比率は、例えば以下の態様が挙げられる。
1つの実施態様では、E体/Z体=50/50以下である。
1つの実施態様では、E体/Z体=40/60以下である。
1つの実施態様では、E体/Z体=20/80以下である。
1つの実施態様では、E体/Z体=1/10000~10/90である。
1つの実施態様では、E体/Z体=1/10000~5/95である。
1つの実施態様では、E体/Z体=1/1000~2/98である。
1つの実施態様では、E体/Z体=10/90である。
1つの実施態様では、E体/Z体=9/91である。
1つの実施態様では、E体/Z体=8/92である。
1つの実施態様では、E体/Z体=7/93である。
1つの実施態様では、E体/Z体=6/94である。
1つの実施態様では、E体/Z体=5/95である。
1つの実施態様では、E体/Z体=4/96である。
1つの実施態様では、E体/Z体=3/97である。
1つの実施態様では、E体/Z体=2/98である。
1つの実施態様では、E体/Z体=1/99である。
1つの実施態様では、E体/Z体=0.1/99.9である。
1つの実施態様では、E体/Z体=0.01/99.99である。
1つの実施態様では、E体/Z体=0.001/99.999である。
1つの実施態様では、E体/Z体=0.0001/99.9999である。
1つの実施態様では、E体/Z体=50/50以上である。
1つの実施態様では、E体/Z体=60/40以上である。
1つの実施態様では、E体/Z体=80/20以上である。
1つの実施態様では、E体/Z体=90/10~10000/1である。
1つの実施態様では、E体/Z体=95/5~10000/1である。
1つの実施態様では、E体/Z体=98/2~1000/1である。
1つの実施態様では、E体/Z体=90/10である。
1つの実施態様では、E体/Z体=91/9である。
1つの実施態様では、E体/Z体=92/8である。
1つの実施態様では、E体/Z体=93/7である。
1つの実施態様では、E体/Z体=94/6である。
1つの実施態様では、E体/Z体=95/5である。
1つの実施態様では、E体/Z体=96/4である。
1つの実施態様では、E体/Z体=97/3である。
1つの実施態様では、E体/Z体=98/2である。
1つの実施態様では、E体/Z体=99/1である。
1つの実施態様では、E体/Z体=99.9/0.1である。
1つの実施態様では、E体/Z体=99.99/0.01である。
1つの実施態様では、E体/Z体=99.999/0.001である。
1つの実施態様では、E体/Z体=99.9999/0.0001である。
(【0011】以降は省略されています)

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