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公開番号
2024161630
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-20
出願番号
2021140640
出願日
2021-08-31
発明の名称
抗ウイルス材
出願人
住友化学株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
A01N
59/16 20060101AFI20241113BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】短時間で効率的に不活化できる優れた抗ウイルス性を有しており、固体状態において抗ウイルス性を維持できる抗ウイルス材を提供する。
【解決手段】酸化マンガンを含み、該酸化マンガンの結晶構造がラムズデライト型1次元トンネル構造である、抗ウイルス材。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
酸化マンガンを含み、該酸化マンガンの結晶構造がラムズデライト型1次元トンネル構造である、抗ウイルス材。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記酸化マンガンの比表面積が210m
2
/g~250m
2
/gである、請求項1に記載の抗ウイルス材。
【請求項3】
前記酸化マンガンの全細孔容積が0.15cm
3
/g~0.35cm
3
/gである、請求項1または2に記載の抗ウイルス材。
【請求項4】
前記酸化マンガンが二酸化マンガンである、請求項1~3のいずれか一項に記載の抗ウイルス材。
【請求項5】
前記酸化マンガンを含む担体と、硝酸金属塩とを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の抗ウイルス材。
【請求項6】
前記硝酸金属塩が硝酸銀である、請求項5に記載の抗ウイルス材。
【請求項7】
前記抗ウイルス材の質量に対する硝酸金属塩の含有量が5.5質量%~20質量%である、請求項5または6に記載の抗ウイルス材。
【請求項8】
エンベロープを有するウイルス用である、請求項1~7のいずれか一項に記載の抗ウイルス材。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の抗ウイルス材と、浮遊ウイルスを含む空気とを接触させる工程を含む、空気中の浮遊ウイルスの除去方法。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか一項に記載の抗ウイルス材を含むフィルター。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗ウイルス材に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
抗ウイルス剤(抗ウイルス材)として、例えば、酸化モリブデン(MoO
3
)を有効成分として含有する態様が知られている(特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-118465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ウイルスを効果的に不活化するための抗ウイルス材、特に近年蔓延が憂慮されている新型コロナウイルスといったエンベロープを有するウイルス用の抗ウイルス材が求められている。
【0005】
しかしながら、従来一般的に用いられている、例えばエタノールとして含む有効成分を含む液状の抗ウイルス材にあっては、有効成分が適用された表面から揮発してしまうと抗ウイルス性が失われてしまって効果が持続しないことから、処理対象に対して噴霧、塗布といった処理を繰り返す必要がある。また、処理対象の材質等によっては劣化してしまう懸念もあることから、適用自体が困難となる場合もある。よって、ウイルスを短時間で効率的に不活化できる優れた抗ウイルス性を有しており、固体状態において抗ウイルス性を維持できる抗ウイルス材が強く求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を進めたところ、所定の結晶構造を有する酸化マンガンを用いることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、下記[1]~[16]を提供する。
[1] 酸化マンガンを含み、該酸化マンガンの結晶構造がラムズデライト型1次元トンネル構造である、抗ウイルス材。
[2] 前記酸化マンガンの比表面積が210m
2
/g~250m
2
/gである、[1]に記載の抗ウイルス材。
[3] 前記酸化マンガンの全細孔容積が0.15cm
3
/g~0.35cm
3
/gである、[1]または[2]に記載の抗ウイルス材。
[4] 前記酸化マンガンが二酸化マンガンである、[1]~[3]のいずれか一つに記載の抗ウイルス材。
[5] 前記酸化マンガンを含む担体と、硝酸金属塩とを含む、[1]~[4]のいずれか一つに記載の抗ウイルス材。
[6] 前記硝酸金属塩が硝酸銀である、[5]に記載の抗ウイルス材。
[7] 前記抗ウイルス材の質量に対する硝酸金属塩の含有量が5.5質量%~20質量%である、[5]または[6]に記載の抗ウイルス材。
[8] エンベロープを有するウイルス用である、[1]~[7]のいずれか一つに記載の抗ウイルス材。
[9] [1]~[8]のいずれか一つに記載の抗ウイルス材と、浮遊ウイルスを含む空気とを接触させる工程を含む、空気中の浮遊ウイルスの除去方法。
[10] [1]~[8]のいずれか一つに記載の抗ウイルス材を含むフィルター。
[11] [10]に記載のフィルターを含む空気清浄機。
[12] [10]に記載のフィルターを含む空調機。
[13] [10]に記載のフィルターを含む冷蔵庫。
[14] [1]~[8]のいずれか一つに記載の抗ウイルス材を含む建材。
[15] [1]~[8]のいずれか一つに記載の抗ウイルス材を含む容器。
[16] [1]~[8]のいずれか一つに記載の抗ウイルス材を含む自動車内装材。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、固体状態においてもウイルスを短時間で効果的に不活化できる抗ウイルス材を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態にかかる抗ウイルス材について説明する。本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0010】
1.抗ウイルス材
本実施形態の抗ウイルス材は、酸化マンガンを含み、該酸化マンガンの結晶構造がラムズデライト型1次元トンネル構造である抗ウイルス材である。以下、本実施形態の抗ウイルス材に含まれうる成分について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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