TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024151780
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065479
出願日2023-04-13
発明の名称フィルムの搬送方法及び製造方法
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65H 20/02 20060101AFI20241018BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】 フィルムの紙継ぎが行われる場合に安定してフィルムを搬送する。
【解決手段】 フィルム100の搬送方法は、複数の長尺のフィルムが紙継ぎされた搬送対象のフィルム100を一対のロールを含むニップロール10,11によって搬送する方法であって、搬送対象のフィルム100は、紙継ぎされた部分である紙継部と当該紙継部の少なくとも前後何れかの方向に当該紙継ぎによってシワが生じている部分であるシワ部とを含む制御対象部を有し、制御対象部がニップロール10,11を通過する際に、搬送対象のフィルム100に第1の圧力を加える第1の状態と、搬送対象のフィルム100に第1の圧力より小さい第2の圧力を加える第2の状態との2つの状態を当該ニップロール10,11にそれぞれ少なくとも1回ずつ取らせる方法である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の長尺のフィルムが紙継ぎされた搬送対象のフィルムを一対のロールを含むニップロールによって搬送するフィルムの搬送方法であって、
前記搬送対象のフィルムは、紙継ぎされた部分である紙継部と当該紙継部の少なくとも前後何れかの方向に当該紙継ぎによってシワが生じている部分であるシワ部とを含む制御対象部を有し、
前記制御対象部が前記ニップロールを通過する際に、搬送対象のフィルムに第1の圧力を加える第1の状態と、搬送対象のフィルムに第1の圧力より小さい第2の圧力を加える第2の状態との2つの状態を当該ニップロールにそれぞれ少なくとも1回ずつ取らせる搬送方法。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記制御対象部のうち前記紙継部が前記ニップロールを通過する際に、当該ニップロールに前記第2の状態を取らせ続ける請求項1に記載の搬送方法。
【請求項3】
前記制御対象部のうち前記シワ部が前記ニップロールを通過する際に、当該ニップロールに前記第1の状態と前記第2の状態と連続的に切り替えさせる請求項1又は2に記載の搬送方法。
【請求項4】
検出器によって前記搬送対象のフィルムにおける前記紙継部及び前記シワ部の位置を検出し、検出された前記紙継部及び前記シワ部の位置に応じて、前記第1の状態と前記第2の状態との2つの状態を前記ニップロールにそれぞれ少なくとも1回ずつ取らせる請求項1又は2に記載の搬送方法。
【請求項5】
隣接する2つの前記ニップロールで搬送対象のフィルムを搬送し、
前記制御対象部がそれぞれの前記ニップロールを通過する際に、それぞれの当該ニップロールに第1の状態と第2の状態との2つの状態を少なくとも1回ずつ取らせ、かつ同時に2つの当該ニップロールが第2の状態となることを防止する請求項1又は2に記載の搬送方法。
【請求項6】
搬送経路における2つの前記ニップロール間の距離は、前記制御対象部よりも長い請求項5に記載の搬送方法。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の搬送方法を含み、
前記ニップロールを通過した前記搬送対象のフィルムを巻きとってフィルムの巻取体を製造する製造方法。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の搬送方法を含み、
前記ニップロールを通過した前記搬送対象のフィルムを別のフィルムに貼り合わせてフィルムの積層体を製造する製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルムの搬送方法、及び当該搬送方法を含む製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、樹脂フィルム等のフィルムを材料として製品を製造する場合には、ニップロールによって長尺のフィルムが搬送される。また、フィルムを別のフィルムをテープ等で貼り合わせる、即ち、フィルム間の紙継ぎを行うことで、複数のフィルムを連続的に製造に用いることができる。
【0003】
このように複数のフィルムを紙継ぎして搬送する場合、紙継ぎのためのテープ位置に生じる段差又はシワがニップロールを通過すると、フィルムの割れ若しくは破断、ニップロールの損傷、又は搬送不良といった不具合が生じるおそれがある。これに対して、特許文献1では、フィルムの連結部がニップロールを通過するときに、ニップロールを解放することが提案されている。これによって、フィルムの連結部に割れ、亀裂、破断のような不具合が生じないとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6077428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、フィルムの連結部がニップロールを通過するときに、ニップロールの解放状態となる時間が長くなると、フィルムの蛇行、搬送シワ、又は搬送シワに起因するフィルムの割れ、亀裂、破断等の不具合が生じるおそれがある。例えば、ニップロールの前後においてフィルムに印加する搬送張力の設定値が異なる場合、ニップロールの開放状態では、フィルムに印加される搬送張力はニップロール後の設定値が支配的となり、ニップロール前に必要な搬送張力値とのバランスが崩れるため、フィルムの蛇行又は搬送シワといった不具合が発生する。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、フィルムの紙継ぎが行われる場合に安定してフィルムを搬送することができるフィルムの搬送方法及び製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るフィルムの搬送方法は、複数の長尺のフィルムが紙継ぎされた搬送対象のフィルムを一対のロールを含むニップロールによって搬送するフィルムの搬送方法であって、搬送対象のフィルムは、紙継ぎされた部分である紙継部と当該紙継部の少なくとも前後何れかの方向に当該紙継ぎによってシワが生じている部分であるシワ部とを含む制御対象部を有し、制御対象部がニップロールを通過する際に、搬送対象のフィルムに第1の圧力を加える第1の状態と、搬送対象のフィルムに第1の圧力より小さい第2の圧力を加える第2の状態との2つの状態を当該ニップロールにそれぞれ少なくとも1回ずつ取らせる。
【0008】
本発明に係るフィルムの搬送方法では、搬送対象のフィルムの制御対象部がニップロールを通過する際に、ニップロールの状態が、第1の状態と第2の状態との2つの状態それぞれに少なくとも1回ずつなる。従って、本発明に係るフィルムの搬送方法によれば、フィルムの紙継ぎが行われる場合に、搬送対象のフィルムの制御対象部がニップロールを通過する際の不具合を防止すると共に安定してフィルムを搬送することができる。
【0009】
制御対象部のうち紙継部がニップロールを通過する際に、当該ニップロールに第2の状態を取らせ続けることとしてもよい。この構成によれば、より確実かつ適切に、搬送対象のフィルムの制御対象部がニップロールを通過する際の不具合を防止すると共に安定してフィルムを搬送することができる。
【0010】
制御対象部のうちシワ部がニップロールを通過する際に、当該ニップロールに第1の状態と第2の状態と連続的に切り替えさせることとしてもよい。この構成によれば、より確実かつ適切に、搬送対象のフィルムの制御対象部がニップロールを通過する際の不具合を防止すると共に安定してフィルムを搬送することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

住友化学株式会社
偏光板
1か月前
住友化学株式会社
偏光板
1か月前
住友化学株式会社
偏光板
1か月前
住友化学株式会社
偏光板
1か月前
住友化学株式会社
偏光板
1か月前
住友化学株式会社
偏光板
1か月前
住友化学株式会社
偏光板
1か月前
住友化学株式会社
積層体
1か月前
住友化学株式会社
偏光板
1か月前
住友化学株式会社
積層基板
1か月前
住友化学株式会社
積層基板
1か月前
住友化学株式会社
光学積層体
1か月前
住友化学株式会社
光学積層体
1か月前
住友化学株式会社
樹脂組成物
3日前
住友化学株式会社
除草剤組成物
1か月前
住友化学株式会社
積層フィルム
1か月前
住友化学株式会社
積層フィルム
1か月前
住友化学株式会社
除草剤組成物
1か月前
住友化学株式会社
アルミナ顆粒
24日前
住友化学株式会社
積層フィルム
1か月前
住友化学株式会社
積層フィルム
1か月前
住友化学株式会社
積層フィルム
1か月前
住友化学株式会社
偏光フィルム
1か月前
住友化学株式会社
抗ウイルス材
4日前
住友化学株式会社
複合酸化物粒子
1か月前
住友化学株式会社
植物病害防除方法
1か月前
住友化学株式会社
組成物及び成形体
1か月前
住友化学株式会社
樹脂組成物成形体
3日前
住友化学株式会社
ダイヤモンド電極
1か月前
住友化学株式会社
植物病害防除方法
1か月前
住友化学株式会社
偏光板の製造方法
1か月前
住友化学株式会社
混合物の製造方法
24日前
住友化学株式会社
電磁波反射構造体
18日前
住友化学株式会社
積層体及び表示装置
1か月前
住友化学株式会社
細胞外小胞分離用粉体
1か月前
住友化学株式会社
光学積層体及び巻回体
1か月前
続きを見る