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公開番号2025007443
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023108835
出願日2023-06-30
発明の名称芳香族ポリスルホン、芳香族ポリスルホンの製造方法、樹脂組成物、及びプリプレグ
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08G 65/40 20060101AFI20250109BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】式(1)で表される繰返し単位を有する芳香族ポリスルホンであって、該芳香族ポリスルホンとエポキシ樹脂とを含む樹脂組成物の硬化物が、優れた破壊靭性を発揮可能な、芳香族ポリスルホンの提供を目的とする。
【解決手段】式(1)で表される繰返し単位を有する芳香族ポリスルホンであって、前記芳香族ポリスルホン1gあたりの水酸基及び/又はその塩の量が70μmol/g以上である、芳香族ポリスルホン。式(1)中、R1及びR2は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1~6のアルキル基、又はフェニル基を表す。
[化1]
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025007443000014.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">35</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表される繰返し単位を有する芳香族ポリスルホンであって、
前記芳香族ポリスルホン1gあたりの水酸基及び/又はその塩の量が70μmol/g以上である、芳香族ポリスルホン。
TIFF
2025007443000011.tif
35
170
[式(1)中、R

及びR

は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1~6のアルキル基、又はフェニル基を表す。]
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記R

及び前記R

がメチル基である、請求項1に記載の芳香族ポリスルホン。
【請求項3】
さらに、下記式(2)で表される繰返し単位を有し、
前記芳香族ポリスルホンを構成する全繰返し単位の合計数100%に対して、前記式(2)で表される繰返し単位の数が55%以上である、請求項1又は2に記載の芳香族ポリスルホン。
TIFF
2025007443000012.tif
26
170
[式(2)中、R

及びR

は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、フェニル基、炭素数1~6のアルキル基、又は炭素数2~10のアルケニル基を表し、m及びnは、それぞれ独立に0~4の整数を示す。R

又はR

が複数ある場合、それらは同一でも異なっていてもよい。]
【請求項4】
重量平均分子量が10000以上30000未満である、請求項1又は2に記載の芳香族ポリスルホン。
【請求項5】
ジヒドロキシ化合物とジハロゲノ化合物とを重合させて芳香族ポリスルホンを得る重合工程を含み、
前記ジヒドロキシ化合物が、下記式(1a)で表される化合物を含み、
TIFF
2025007443000013.tif
33
170
[式(1a)中、R
11
及びR
12
は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1~6のアルキル基、又はフェニル基を表す。]
前記ジヒドロキシ化合物と前記ジハロゲノ化合物とのモル比の値が、下記式(I)の条件を満たす、芳香族ポリスルホンの製造方法。
前記ジヒドロキシ化合物/前記ジハロゲノ化合物>1 式(I)
【請求項6】
前記重合工程において、
前記ジヒドロキシ化合物が、ジヒドロキシジフェニルスルホン、及び9,9-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)フルオレンを含み、
前記ジハロゲノ化合物が、ジハロゲノジフェニルスルホンを含む、請求項5に記載の芳香族ポリスルホンの製造方法。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の芳香族ポリスルホンと、エポキシ樹脂と、を含む、樹脂組成物。
【請求項8】
さらに硬化剤を含む、請求項7に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
請求項8に記載の樹脂組成物と、強化繊維とを含む、プリプレグ。
【請求項10】
前記強化繊維が炭素繊維である、請求項9に記載のプリプレグ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、芳香族ポリスルホン、芳香族ポリスルホンの製造方法、樹脂組成物、及びプリプレグに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
芳香族ポリスルホンは、ガラス転移温度(Tg)が高く、耐熱性に優れる材料として、電子材料分野をはじめ多くの分野で用いられている。
例えば、特許文献1には、高いガラス転移温度(Tg)を発現できる芳香族ポリスルホン、該芳香族ポリスルホンを用いたプリプレグ及び該プリプレグの製造方法が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-141427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者は、下記式(1)で表される繰返し単位を有する芳香族ポリスルホンが、高いガラス転移温度(Tg)を示す傾向にあることを見出したが、このガラス転移温度が向上された芳香族ポリスルホンを含む樹脂組成物の硬化物の、破壊靭性の向上の点においては未だ検討の余地がある。
【0005】
TIFF
2025007443000001.tif
35
170
[式(1)中、R

及びR

は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1~6のアルキル基、又はフェニル基を表す。]
【0006】
そこで、本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、前記式(1)で表される繰返し単位を有する芳香族ポリスルホンであって、該芳香族ポリスルホンとエポキシ樹脂とを含む樹脂組成物の硬化物が優れた破壊靭性を発揮可能な、芳香族ポリスルホンの提供を目的とする。
また、本発明は、当該芳香族ポリスルホンとエポキシ樹脂とを含み、その硬化物が優れた破壊靭性を発揮可能な、樹脂組成物の提供を目的とする。
また、本発明は、当該樹脂組成物と、強化繊維とを含む、プリプレグの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、式(1)で表される繰返し単位を有し、水酸基及び/又はその塩の量が特定の値を満たす芳香族ポリスルホンと、エポキシ樹脂と、を含む樹脂組成物の硬化物が、優れた破壊靭性を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の態様を有する。
【0008】
<1> 下記式(1)で表される繰返し単位を有する芳香族ポリスルホンであって、
前記芳香族ポリスルホン1gあたりの水酸基及び/又はその塩の量が70μmol/g以上である、芳香族ポリスルホン。
【0009】
TIFF
2025007443000002.tif
35
170
[式(1)中、R

及びR

は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1~6のアルキル基、又はフェニル基を表す。]
【0010】
<2> 前記R

及び前記R

がメチル基である、前記<1>に記載の芳香族ポリスルホン。
(【0011】以降は省略されています)

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