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公開番号
2025019777
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-07
出願番号
2023123585
出願日
2023-07-28
発明の名称
光学積層体およびこれを含む有機EL表示装置
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20250131BHJP(光学)
要約
【課題】経時的な正カールの発生を抑制し、表示素子に貼合する際の光学積層体端部における微小な気泡の混入を抑制できる光学積層体を提供することを目的とする。
【解決手段】第1偏光子保護フィルム、第1接着剤層、ポリビニルアルコール系偏光フィルム、第2接着剤層、第2偏光子保護フィルム、第1粘接着剤層、および、重合性液晶化合物の重合体から構成される位相差膜をこの順に隣接して有する円偏光板の前記第1偏光子保護フィルム側に、第2粘接着剤層を介して第3保護フィルムを積層した光学積層体であって、
前記位相差膜の厚みが0.5~10μmであり、
温度40℃、相対湿度60%の環境下で48時間経過後の、前記第1偏光子保護フィルムの寸法変形率(H1)、前記第2偏光子保護フィルムの寸法変形率(H2)、および、前記第3保護フィルムの寸法変形率(H3)が、下記式(1)および式(2):
-0.300 ≦ H1-H2 ≦ -0.001 (1)
-0.040 ≦ (H3+H1)-H2 ≦0.100 (2)
を満たす、光学積層体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
第1偏光子保護フィルム、第1接着剤層、ポリビニルアルコール系偏光フィルム、第2接着剤層、第2偏光子保護フィルム、第1粘接着剤層、および、重合性液晶化合物の重合体から構成される位相差膜をこの順に隣接して有する円偏光板の前記第1偏光子保護フィルム側に、第2粘接着剤層を介して第3保護フィルムを積層した光学積層体であって、
前記位相差膜の厚みが0.5~10μmであり、
温度40℃、相対湿度60%の環境下で48時間経過後の、前記第1偏光子保護フィルムの寸法変形率(H1)、前記第2偏光子保護フィルムの寸法変形率(H2)、および、前記第3保護フィルムの寸法変形率(H3)が、下記式(1)および式(2):
-0.300 ≦ H1-H2 ≦ -0.001 (1)
-0.040 ≦ (H3+H1)-H2 ≦0.100 (2)
を満たす、光学積層体。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
第2偏光子保護フィルムの厚み(T2)と第3保護フィルムの厚み(T3)とが、下記式(3):
45 ≦ (T3/T2)×100 ≦350 (3)
を満たす、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項3】
第3保護フィルムの厚みは10~100μmである、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項4】
第3保護フィルムの円偏光板側とは反対側にさらに硬化樹脂層を備える、請求項1記載の光学積層体。
【請求項5】
第3保護フィルムは、トリアセチルセルロースフィルムまたはポリメチルメタクリレートポリマーフィルムである、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項6】
光学積層体から前記第3保護フィルムを剥離する際の剥離力は、1N/25mm以上である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項7】
請求項1に記載の光学積層体を含む有機EL表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体、および前記光学積層体を含む表示装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
円偏光板は、偏光板と位相差板とが積層された光学部材であり、例えば、有機EL画像表示装置等の画像を表示する装置において、該装置を構成する電極からの反射光をカットして視認性を高めるために用いられている。従来、偏光子の両面に偏光子保護フィルムを積層した偏光板に粘接着剤層を介して位相差板を積層してなる円偏光板が広く用いられており、このような円偏光板を表示素子に積層するために位相差板側に粘接着剤層を設けた光学積層体が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-96970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
偏光子の両面に配置する偏光子保護フィルムとして、それぞれ、所望する機能や取扱性といった観点から構成材料や厚みが互いに異なるものを組み合わせて用いることがある。このような偏光子の両面に異なる偏光子保護フィルムが積層された光学積層体においては、例えばクリーンルーム環境下などの比較的恒温恒湿に保たれた環境下であっても、経時的に位相差板側が凸になって反る、いわゆる正カールが大きく生じることがある。このような正カールが生じた光学積層体では、表示素子に貼合する際に空気を巻き込んで積層体端部に微小な気泡が発生しやすくなり、これが画像表示装置における表示不良につながる場合がある。
【0005】
本発明は、経時的な正カールの発生を抑制し、表示素子に貼合する際の光学積層体端部における微小な気泡の混入を抑制できる光学積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下の態様を包含する。
[1]第1偏光子保護フィルム、第1接着剤層、ポリビニルアルコール系偏光フィルム、第2接着剤層、第2偏光子保護フィルム、第1粘接着剤層、および、重合性液晶化合物の重合体から構成される位相差膜をこの順に隣接して有する円偏光板の前記第1偏光子保護フィルム側に、第2粘接着剤層を介して第3保護フィルムを積層した光学積層体であって、
前記位相差膜の厚みが0.5~10μmであり、
温度40℃、相対湿度60%の環境下で48時間経過後の、前記第1偏光子保護フィルムの寸法変形率(H1)、前記第2偏光子保護フィルムの寸法変形率(H2)、および、前記第3保護フィルムの寸法変形率(H3)が、下記式(1)および式(2):
-0.300 ≦ H1-H2 ≦ -0.001 (1)
-0.040 ≦ (H3+H1)-H2 ≦0.100 (2)
を満たす、光学積層体。
[2]第2偏光子保護フィルムの厚み(T2)と第3保護フィルムの厚み(T3)とが、下記式(3):
45 ≦ (T3/T2)×100 ≦350 (3)
を満たす、前記[1]に記載の光学積層体。
[3]第3保護フィルムの厚みは10~100μmである、前記[1]または[2]に記載の光学積層体。
[4]第3保護フィルムの円偏光板側とは反対側にさらに硬化樹脂層を備える、前記[1]~[3]のいずれかに記載の光学積層体。
[5]第3保護フィルムは、トリアセチルセルロースフィルムまたはポリメチルメタクリレートポリマーフィルムである、前記[1]~[4]のいずれかに記載の光学積層体。
[6]光学積層体から前記第3保護フィルムを剥離する際の剥離力は、1N/25mm以上である、前記[1]~[5]のいずれかに記載の光学積層体。
[7]前記[1]に記載の光学積層体を含む有機EL表示装置。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、経時的な正カールの発生を抑制し、表示素子に貼合する際の光学積層体端部における微小な気泡の混入を抑制できる光学積層体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の光学積層体の層構成の一例を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、本発明の範囲はここで説明する実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲で種々の変更をすることができる。
【0010】
<光学積層体>
図1に示す通り、本発明の光学積層体13は、第1偏光子保護フィルム1、第1接着剤層2、ポリビニルアルコール系偏光フィルム3、第2接着剤層4、第2偏光子保護フィルム5からなる偏光板11に、第1粘接着剤層6、および、重合性液晶化合物の重合体から構成される位相差膜7をこの順に隣接して積層する円偏光板12を含む。さらに、円偏光板12の前記第1偏光子保護フィルム1側に、第2粘接着剤層8を介して第3保護フィルム9を有する。第2粘接着剤層と第3保護フィルムとは、通常隣接して位置する。本発明の光学積層体は、ポリビニルアルコール系偏光フィルム(以下、単に「偏光フィルム」ともいう)を保護するために該偏光フィルムの両側に設けられた第1偏光子保護フィルムおよび第2偏光子保護フィルムとは別に第3の保護フィルムを備えており、これら3つの保護フィルムの寸法変形率を制御することにより、光学積層体の経時的な反りの発生を抑制できる。本発明の光学積層体を画像表示装置等に組み込む場合、第3保護フィルム9は、通常、光学積層体13から剥離されることなく、光学積層体13の一構成部材として画像表示装置等に組み込まれる。例えば、第3保護フィルムの第1接着剤層とは反対側の面に粘接着剤層を介して前面板等が積層され得る。
(【0011】以降は省略されています)
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