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公開番号2025022124
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023126407
出願日2023-08-02
発明の名称偏光子、偏光板、偏光子の製造方法、及び偏光板の製造方法
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250206BHJP(光学)
要約【課題】保護フィルムとの層間密着力を向上させる。
【解決手段】ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向した偏光子11であって、ホウ酸架橋度が、3.3以下であり、視感度補正単体透過率が、40%以上であり、視感度補正偏光度が、99.98%以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向した偏光子であって、
ホウ酸架橋度が、3.3以下であり、
視感度補正単体透過率が、40%以上であり、
視感度補正偏光度が、99.98%以上である偏光子。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
請求項1に記載の偏光子と、前記偏光子の少なくとも片面に保護フィルムとを有する偏光板。
【請求項3】
さらに、前記偏光子と前記保護フィルムとを貼合する貼合層を有し、
前記貼合層は、活性エネルギー線硬化型接着剤が硬化した層である、請求項2に記載の偏光板。
【請求項4】
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向した偏光子の製造方法であって、
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを二色性色素で染色する染色工程と、
前記染色工程を経たポリビニルアルコール系樹脂フィルムを架橋する架橋工程と、
前記架橋工程を経たポリビニルアルコール系樹脂フィルムを乾燥する乾燥工程とを有し、
前記架橋工程は、ホウ酸の含有量が水100質量部に対して4.0質量部以下である第1架橋浴にポリビニルアルコール系樹脂フィルムを浸漬する第1架橋工程と、
前記第1架橋工程を経たポリビニルアルコール系樹脂フィルムを、ホウ酸の含有量が水100質量部に対して3.5質量部以下である第2架橋浴に浸漬する第2架橋工程と、を有する偏光子の製造方法。
【請求項5】
前記第1架橋浴の温度が60℃以下であり、前記第2架橋浴の温度が45℃以下である請求項4に記載の偏光子の製造方法。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の製造方法によって偏光子を製造する工程と、
前記偏光子の片面又は両面に貼合層を介して保護フィルムを貼合する貼合工程と、を有する偏光板の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光子、偏光板、偏光子の製造方法、及び偏光板の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向した偏光子が知られている。特許文献1には、偏光子のホウ酸架橋度を高くすると高い光学特性を得ることができるものの、温度変化による収縮が起きやすいことが記載されている。ホウ酸架橋度を上げつつも温度変化による収縮が生じにくい偏光フィルムの製造方法について記載している。また、偏光子に片面又は両面に接着剤等を用いて保護フィルムを貼合して、偏光板として用いることを記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-136978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向した偏光子では、保護フィルムとの密着力について、さらなる向上が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の発明を含む。
[発明1]
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向した偏光子であって、
ホウ酸架橋度が、3.3以下であり、
視感度補正単体透過率が、40%以上であり、
視感度補正偏光度が、99.98%以上である偏光子。
【0006】
[発明2]
[発明1]に記載の偏光子と、前記偏光子の少なくとも片面に保護フィルムとを有する偏光板。
【0007】
[発明3]
さらに、前記偏光子と前記保護フィルムとを貼合するための貼合層を有し、
前記貼合層は、活性エネルギー線硬化型接着剤が硬化した層である、[発明2]に記載の偏光板。
【0008】
[発明4]
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向されている偏光子の製造方法であって、
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを二色性色素で染色する染色工程と、
前記染色工程を経たポリビニルアルコール系樹脂フィルムを架橋する架橋工程と、
前記架橋工程を経たポリビニルアルコール系樹脂フィルムを乾燥する乾燥工程とを有し、
前記架橋工程は、ホウ酸の含有量が水100質量部に対して4.0質量部以下である第1架橋浴にポリビニルアルコール系樹脂フィルムを浸漬する第1架橋工程と、
前記第1架橋工程を経たポリビニルアルコール系樹脂フィルムを、ホウ酸の含有量が水100質量部に対して3.5質量部以下である第2架橋浴に浸漬する第2架橋工程と、を有する偏光子の製造方法。
【0009】
[発明5]
前記第1架橋浴の温度が60℃以下であり、前記第2架橋浴の温度が45℃以下である[発明4]に記載の偏光子の製造方法。
【0010】
[発明6]
[発明4]又は[発明5]に記載の製造方法によって偏光子を製造する工程と、
前記偏光子の片面又は両面に貼合層を介して保護フィルムを貼合する貼合工程と、を有する偏光板の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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