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公開番号2025010480
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-21
出願番号2024058118
出願日2024-03-29
発明の名称多層カーボンナノチューブ集合体、多層カーボンナノチューブ分散液、導電材料、電極、二次電池、平面状集合体、フィルター、電磁波シールド及び極端紫外線用ペリクル
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C01B 32/158 20170101AFI20250110BHJP(無機化学)
要約【課題】高い導電性を有し、分散媒への分散性が良好な多層カーボンナノチューブ集合体、多層カーボンナノチューブ分散液、導電材料、電極、二次電池、平面状集合体、フィルター、電磁波シールド及び極端紫外線用ペリクルの提供。
【解決手段】最大長さが1000μm~30000μmである多層カーボンナノチューブと、Fe原子と、を含み、集合体全質量に対するFe原子の含有比率が0.5質量%以上10質量%未満である、多層カーボンナノチューブ集合体、多層カーボンナノチューブ分散液、導電材料、電極、二次電池、平面状集合体、フィルター、電磁波シールド及び極端紫外線用ペリクル。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
最大長さが1000μm~30000μmである多層カーボンナノチューブと、
Fe原子と、を含み、
集合体全質量に対するFe原子の含有比率が0.5質量%以上10質量%未満である、多層カーボンナノチューブ集合体。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
導電助剤である請求項1に記載の多層カーボンナノチューブ集合体。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の多層カーボンナノチューブ集合体と、分散媒と、を含む、多層カーボンナノチューブ分散液。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の多層カーボンナノチューブ集合体を含む導電材料。
【請求項5】
リチウム電池負極形成用インク組成物である請求項3に記載の多層カーボンナノチューブ分散液。
【請求項6】
電極活物質と、請求項4に記載の導電材料と、を含む電極。
【請求項7】
請求項6に記載の電極を備える二次電池。
【請求項8】
引張強度が10MPa~100MPaの多層カーボンナノチューブと、
Fe原子と、を含み、
集合体全質量に対するFe原子の含有比率が0.5質量%以上10質量%未満である、多層カーボンナノチューブ集合体。
【請求項9】
請求項1、請求項2又は請求項8に記載の多層カーボンナノチューブ集合体を含む平面状集合体。
【請求項10】
請求項9に記載の平面状集合体を用いたフィルター。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、多層カーボンナノチューブ集合体、多層カーボンナノチューブ分散液、導電材料、電極、二次電池、平面状集合体、フィルター、電磁波シールド及び極端紫外線用ペリクルに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
カーボンナノチューブは機械的特性及び電子的特性が良好であり、種々の用途への使用が期待されている。
カーボンナノチューブ(以下、「CNT」と称する場合がある)としては、数μm~数十μmの長さの単層カーボンナノチューブ(以下、「SWCNT」と称する場合がある)及び多層カーボンナノチューブ(以下、「MWCNT」と称する場合がある)が知られている。
SWCNTは、単層のグラフェンから形成される継ぎ目のない円筒状チューブであり、かつ、高比表面積であるため、高電導性が期待できることから、導電助剤として注目されている。
一方、MWCNTは、同心円筒状のチューブが複数層重なり合って構成されている。層数が多いものだと、数十層からなるMWCNTもある。
MWCNTは、円筒状チューブの直径がSWCNTよりも大きく、比表面積はSWCNTよりも小さいため、SWCNTに比較して取り扱い性はやや良好ではあるが、SWCNTほどの高導電性を達成するのは困難であるという問題がある。
また、数μm~数十μmの長さのCNTは、粉体状であり、主成分が炭素質であるため、基本的には取り扱いが困難であり、且つ、CNTの分散媒への分散性が問題となっている。
【0003】
近年、より長いCNT、具体的には、数mm単位の長さの長繊維MWCNTが注目されている。長繊維MWCNTは、低比表面積ではあるが、長さが長いために、短いMWCNTよりも高導電性が期待されている。また、粉体状のCNTに比較して、取り扱いが容易である。
長繊維MWCNTは、従来、製造が困難であったところ、近年、生産技術の検討がなされ、より容易な入手が期待されている。
【0004】
例えば、複数のCNTを長手方向に配向させて集め、長尺化されたCNT集合線又はCNT集合線バンドルを得る方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術によれば、CNT集合線の長さを10cm以上とし得ることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2020/138379号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の技術により得られたCNT集合体は、CNT繊維が配向してなる長繊維の集合体を含む。特許文献1には、CNTの応用に重要な分散媒への分散性に関する着目はない。
【0007】
本開示の一実施形態が解決しようとする課題は、高い導電性を有し、分散媒への分散性が良好な多層カーボンナノチューブ集合体、多層カーボンナノチューブ集合体を含む導電材料、電極、二次電池、及び、平面状集合体を提供することである。
本開示の別の実施形態が解決しようとする課題は、高い導電性を有する多層カーボンナノチューブ集合体を含む多層カーボンナノチューブ分散液を提供することである。
本開示の更に別の実施形態が解決しようとする課題は、多層カーボンナノチューブ粉末を含む平面状集合体、平面状集合体を用いたフィルター、電磁波シールド及び極端紫外線用ペリクルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
<1> 最大長さが1000μm~30000μmである多層カーボンナノチューブと、Fe原子と、を含み、集合体全質量に対するFe原子の含有比率が0.5質量%以上10質量%未満である、多層カーボンナノチューブ集合体。
<2> 導電助剤である<1>に記載の多層カーボンナノチューブ集合体。
<3> <1>又は<2>に記載の多層カーボンナノチューブ集合体と、分散媒と、を含む、多層カーボンナノチューブ分散液。
<4> <1>又は<2>に記載の多層カーボンナノチューブ集合体を含む導電材料。
<5> リチウム電池負極形成用インク組成物である<3>に記載の多層カーボンナノチューブ分散液。
<6> 電極活物質と、<4>に記載の導電材料と、を含む電極。
<7> <6>に記載の電極を備える二次電池。
<8> 引張強度が10MPa~100MPaの多層カーボンナノチューブと、Fe原子と、を含み、集合体全質量に対するFe原子の含有比率が0.5質量%以上10質量%未満である、多層カーボンナノチューブ集合体。
<9> <1>、<2>又は<8>に記載の多層カーボンナノチューブ集合体を含む平面状集合体。
<10> <9>に記載の平面状集合体を用いたフィルター。
<11> <9>に記載の平面状集合体を用いた電磁波シールド。
<12> <9>に記載の平面状集合体を用いた極端紫外線用ペリクル。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態によれば、高い導電性を有し、分散媒への分散性が良好な多層カーボンナノチューブ集合体、多層カーボンナノチューブ集合体を含む導電材料、電極、二次電池、及び、平面状集合体を提供することができる。
本開示の別の実施形態によれば、高い導電性を有する多層カーボンナノチューブ集合体を含む多層カーボンナノチューブ分散液を提供することができる。
本開示の更に別の実施形態によれば、多層カーボンナノチューブ粉末を含む平面状集合体、平面状集合体を用いたフィルター、電磁波シールド及び極端紫外線用ペリクルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の多層カーボンナノチューブ集合体の一態様を示す走査型電子顕微鏡写真である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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