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公開番号2025010494
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-21
出願番号2024092583
出願日2024-06-06
発明の名称アゾ色素、着色硬化性樹脂組成物、カラーフィルタ、表示装置、固体撮像素子、及びアゾ色素の製造方法
出願人住友化学株式会社,東友ファインケム株式会社,DONGWOO FINE-CHEM CO., LTD.,住華科技股フン有限公司,SUMIKA TECHNOLOGY CO.,LTD
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類C09B 29/50 20060101AFI20250110BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明は、耐熱性、及び耐光性が改善されたカラーフィルタを形成可能な、アゾ色素、及び着色硬化性樹脂組成物を提供すること、並びに前記カラーフィルタを形成可能なアゾ色素の製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】アゾ色素50部と酸化アルミニウム50部との混合物のCuKα線を用いた粉末X線回折により特定される、所定の結晶構造を有するアゾ色素であって、例えば、下式(AI-1)で表されるアゾ色素である。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025010494000058.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">55</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">77</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(I)で表されるアゾ色素であって、
前記アゾ色素は、アゾ色素50部と酸化アルミニウム50部との混合物のCuKα線を用いた粉末X線回折の回折パターンにおいて、
回折角(2θ±0.2°)=5°~25°の範囲にピークが存在し、
9.8°~16.0°に、5°~25°における最大ピークが存在し、
11.0°~11.8°に、1つ以上ピークが存在し、
9.8°~16.0°における最大ピーク強度(I
1
)と、11.0°~11.8°における最大ピーク強度(I
2
)との間で、

2
/I
1
≧0.05
を満たし、且つ
酸化アルミニウム由来の回折角(2θ±0.2°)=35.1°でのピーク強度(I
3
)と、前記I
1
との間で、

1
/I
3
≧0.35
を満たす、アゾ色素。
TIFF
2025010494000053.tif
6
44
[式(I)中、

1
は、式(ph1-1)、式(ph1-2)、式(ph11-1)、又は式(ph11-2)で表される基を表し、
Aは、式(ia)で表される基を表す。
TIFF
2025010494000054.tif
81
113
[式(ph1-1)、式(ph1-2)、式(ph11-1)、及び式(ph11-2)中、

1a
、X
1b
、X
10
、X
11a
、X
11b
は、それぞれ独立して、置換基、或いは置換基を有していてもよい炭化水素基を表す。
n1は、0~5の整数を表し、n2は、0~4の整数を表す。n1が2以上の整数を表す場合、複数のX
1a
は同一であっても異なっていてもよく、n2が2以上の整数を表す場合、複数のX
1b
は同一であっても異なっていてもよい。n1が2以上の整数を表し、且つX
1a
が隣接する炭素原子に結合している場合、隣接する炭素原子に結合するX
1a
は互いに結合して環を形成してもよく、n2が2以上の整数を表し、且つX
1b
が隣接する炭素原子に結合している場合、隣接する炭素原子に結合するX
1b
は互いに結合して環を形成してもよい。
pは、0~4の整数を表す。pが2以上の整数を表す場合、複数のX
10
は同一であっても異なっていてもよい。pが2以上の整数を表し、且つX
10
が隣接する炭素原子に結合している場合、隣接する炭素原子に結合するX
10
は互いに結合して環を形成してもよい。
q1は、0~5の整数を表し、q2は、0~4の整数を表す。q1が2以上の整数を表す場合、複数のX
11a
は同一であっても異なっていてもよく、q2が2以上の整数を表す場合、複数のX
11b
は同一であっても異なっていてもよい。q1が2以上の整数を表し、且つX
11a
が隣接する炭素原子に結合している場合、隣接する炭素原子に結合するX
11a
は互いに結合して環を形成してもよく、q2が2以上の整数を表し、且つX
11b
が隣接する炭素原子に結合している場合、隣接する炭素原子に結合するX
11b
は互いに結合して環を形成してもよい。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記式(ph1-2)で表される基が式(ph2-2)で表される基であり、
前記式(ph11-1)で表される基が式(ph12-1)で表される基であり、
前記式(ph11-2)で表される基が式(ph12-2)で表される基である、請求項1に記載のアゾ色素。
TIFF
2025010494000056.tif
83
134
[式(ph2-2)、式(ph12-1)、及び式(ph12-2)中、

2b
~X
5b
、X
12a
~X
15a
、X
21a
~X
25a
、X
12b
~X
15b
、X
22b
~X
25b
は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~4のアルキル基、アミノ基、アミド基、カルボン酸アミド基、カルボキシル基、炭素数1~4のアルコキシ基、炭素数1~4のアルキルチオ基、シアノ基、又はハロゲン原子を表す。

2b
とX
3b
、X
4b
とX
5b
、X
12a
とX
13a
、X
14a
とX
15a
、X
22a
とX
23a
、X
21a
とX
23a
、X
21a
とX
25a
、X
24a
とX
25a
、X
12b
とX
13b
、X
14b
とX
15b
、X
22b
とX
23b
、X
24b
とX
25b
は互いに結合して環を形成してもよい。
Yは、上記と同じ意味を表す。
*はAとの結合手を表す。
**は式(ib)で表される基との結合手を表す。]
【請求項3】
式(ia)、及び式(ib)で表される基が、それぞれ独立して、式(t1)~式(t5)で表される基のいずれかである、請求項1に記載のアゾ色素。
TIFF
2025010494000057.tif
95
148
[式(t1)~式(t5)中、

1
~R
16
は、それぞれ独立して、水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、複素環基、シアノ基、又はハロゲン原子を表す。
*はL
1
との結合手を表す。]
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載のアゾ色素、樹脂、重合性化合物、重合開始剤、及び溶剤を含む着色硬化性樹脂組成物。
【請求項5】
請求項4に記載の着色硬化性樹脂組成物から形成されるカラーフィルタ。
【請求項6】
請求項5に記載のカラーフィルタを含む表示装置。
【請求項7】
請求項5に記載のカラーフィルタを含む固体撮像素子。
【請求項8】
アゾ色素(A)を温度80~200℃で、溶剤(Z)とスラリー状態で接触させる接触工程、及び固液分離により溶剤(Z)と接触させたアゾ色素(A)を取り出す分離工程を含み、前記溶剤(Z)が、エステル溶剤、エーテル溶剤、エーテルエステル溶剤、ケトン溶剤、ニトリル溶剤、アルコール溶剤、アミド溶剤、芳香族炭化水素溶剤、スルホキシド溶剤、スルホン溶剤、ハロゲン溶剤、及びアミン溶剤からなる群から選ばれる少なくとも1種を含み、前記接触工程における溶剤(Z)の量が、アゾ色素(A)に対して0.1質量倍以上120.0質量倍以下である、アゾ色素の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アゾ色素、該アゾ色素を含む着色硬化性樹脂組成物、該着色硬化性樹脂組成物から形成されるカラーフィルタ、該カラーフィルタを含む表示装置、及び固体撮像素子、並びにアゾ色素の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 4,200 文字)【背景技術】
【0002】
アゾ色素としては、例えば、インキ組成物に用いられる特許文献1に記載のジスアゾ顔料が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-123321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アゾ色素を、液晶表示装置、エレクトロルミネッセンス表示装置、及びプラズマディスプレイ等の表示装置や、CCD、及びCMOSセンサ等の固体撮像素子に使用されるカラーフィルタを形成し得る着色硬化性樹脂組成物に含有される着色剤として用いる場合に、特許文献1に記載のジスアゾ顔料等の従来から知られるアゾ色素を用いると、形成されるカラーフィルタの耐熱性、及び耐光性が十分に満足できない場合があった。そこで、本発明は、耐熱性、及び耐光性が改善されたカラーフィルタを形成可能な、アゾ色素、及び着色硬化性樹脂組成物を提供することを課題の一つとする。また、本発明は、耐熱性、及び耐光性が改善されたカラーフィルタを形成可能なアゾ色素の製造方法を提供することを課題の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の要旨は、以下の通りである。
[1] 下記式(I)で表されるアゾ色素であって、
前記アゾ色素は、アゾ色素50部と酸化アルミニウム50部との混合物のCuKα線を用いた粉末X線回折の回折パターンにおいて、
回折角(2θ±0.2°)=5°~25°の範囲にピークが存在し、
9.8°~16.0°に、5°~25°における最大ピークが存在し、
11.0°~11.8°に、1つ以上ピークが存在し、
9.8°~16.0°における最大ピーク強度(I
1
)と、11.0°~11.8°における最大ピーク強度(I
2
)との間で、

2
/I
1
≧0.05
を満たし、且つ
酸化アルミニウム由来の回折角(2θ±0.2°)=35.1°でのピーク強度(I
3
)と、前記I
1
との間で、

1
/I
3
≧0.35
を満たす、アゾ色素。
TIFF
2025010494000001.tif
6
44
[式(I)中、

1
は、式(ph1-1)、式(ph1-2)、式(ph11-1)、又は式(ph11-2)で表される基を表し、
Aは、式(ia)で表される基を表す。
TIFF
2025010494000002.tif
81
113
[式(ph1-1)、式(ph1-2)、式(ph11-1)、及び式(ph11-2)中、

1a
、X
1b
、X
10
、X
11a
、X
11b
は、それぞれ独立して、置換基、或いは置換基を有していてもよい炭化水素基を表す。
n1は、0~5の整数を表し、n2は、0~4の整数を表す。n1が2以上の整数を表す場合、複数のX
1a
は同一であっても異なっていてもよく、n2が2以上の整数を表す場合、複数のX
1b
は同一であっても異なっていてもよい。n1が2以上の整数を表し、且つX
1a
が隣接する炭素原子に結合している場合、隣接する炭素原子に結合するX
1a
は互いに結合して環を形成してもよく、n2が2以上の整数を表し、且つX
1b
が隣接する炭素原子に結合している場合、隣接する炭素原子に結合するX
1b
は互いに結合して環を形成してもよい。
pは、0~4の整数を表す。pが2以上の整数を表す場合、複数のX
10
は同一であっても異なっていてもよい。pが2以上の整数を表し、且つX
10
が隣接する炭素原子に結合している場合、隣接する炭素原子に結合するX
10
は互いに結合して環を形成してもよい。
q1は、0~5の整数を表し、q2は、0~4の整数を表す。q1が2以上の整数を表す場合、複数のX
11a
は同一であっても異なっていてもよく、q2が2以上の整数を表す場合、複数のX
11b
は同一であっても異なっていてもよい。q1が2以上の整数を表し、且つX
11a
が隣接する炭素原子に結合している場合、隣接する炭素原子に結合するX
11a
は互いに結合して環を形成してもよく、q2が2以上の整数を表し、且つX
11b
が隣接する炭素原子に結合している場合、隣接する炭素原子に結合するX
11b
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、耐熱性、及び耐光性が改善されたカラーフィルタを形成可能な、アゾ色素、及び着色硬化性樹脂組成物を提供することができる。また、本発明によれば、耐熱性、及び耐光性が改善されたカラーフィルタを形成可能なアゾ色素の新たな製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施例1で得られたアゾ色素(1)のX線回折スペクトルである。なお回折角(2θ±0.2°)=25.5,35.1,37.8,43.3,43.4°のピークは、内標準物質である酸化アルミニウム由来のピークである(図2~14においても同様である)。
図2は、合成例1で得られたアゾ色素(1-1)のX線回折スペクトルである。
図3は、実施例2で得られたアゾ色素(2)のX線回折スペクトルである。
図4は、合成例2で得られたアゾ色素(2-1)のX線回折スペクトルである。
図5は、実施例3で得られたアゾ色素(3)のX線回折スペクトルである。
図6は、合成例3で得られたアゾ色素(3-1)のX線回折スペクトルである。
図7は、実施例4で得られたアゾ色素(4)のX線回折スペクトルである。
図8は、合成例4で得られたアゾ色素(4-1)のX線回折スペクトルである。
図9は、実施例5で得られたアゾ色素(5a)のX線回折スペクトルである。
図10は、実施例6で得られたアゾ色素(5b)のX線回折スペクトルである。
図11は、実施例7で得られたアゾ色素(5c)のX線回折スペクトルである。
図12は、実施例8で得られたアゾ色素(5d)のX線回折スペクトルである。
図13は、実施例9で得られたアゾ色素(5e)のX線回折スペクトルである。
図14は、実施例10で得られたアゾ色素(5f)のX線回折スペクトルである。
図15は、実施例11で得られたアゾ色素(5g)のX線回折スペクトルである。
図16は、実施例12で得られたアゾ色素(5h)のX線回折スペクトルである。
図17は、実施例13で得られたアゾ色素(5i)のX線回折スペクトルである。
図18は、実施例14で得られたアゾ色素(5j)のX線回折スペクトルである。
図19は、実施例15で得られたアゾ色素(5k)のX線回折スペクトルである。
図20は、実施例16で得られたアゾ色素(5l)のX線回折スペクトルである。
図21は、合成例5で得られたアゾ色素(5-1)のX線回折スペクトルである。
図22は、ガラス試料板のX線回折スペクトルである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<アゾ色素>
本発明のアゾ色素は、所定の結晶構造を有する。前記結晶構造は、粉末X線回折によって特定される。具体的には、本発明のアゾ色素は、該アゾ色素50部と酸化アルミニウム50部との混合物のCuKα線を用いた粉末X線回折の回折パターンにおいて、
回折角(2θ±0.2°)=5°~25°の範囲にピークが存在し、
9.8°~16.0°に、5°~25°における最大ピークが存在し、
11.0°~11.8°に、1つ以上ピークが存在し、
9.8°~16.0°における最大ピーク強度(I
1
)と、11.0°~11.8°における最大ピーク強度(I
2
)との間で、

2
/I
1
≧0.05
を満たし、且つ
酸化アルミニウム由来の回折角(2θ±0.2°)=35.1°でのピーク強度(I
3
)と、前記I
1
との間で、

1
/I
3
≧0.35
を満たす結晶構造を有する。
該結晶構造を有するアゾ色素によれば、耐熱性、及び耐光性が良好なカラーフィルタを形成可能である。なお、本発明においてカラーフィルタの耐熱性又は耐光性が優れるとは、加熱又は光照射前後での色差(△E
*
ab)が小さいことをいう。
【0009】
前記X線回折の回折パターンにおいて、回折角(2θ±0.2°)=9.8°~16.0°の範囲に存在する、5°~25°における最大ピークは、11.0°~11.8°に存在していてもよいが、11.0°~11.8°の範囲外に存在することが好ましい。
【0010】
前記I
2
/I
1
は、好ましくは0.07以上であり、より好ましくは0.09以上であり、また好ましくは0.6以下であり、より好ましくは0.5以下、さらに好ましく0.45以下、よりさらに好ましくは0.40以下、いっそう好ましくは0.38以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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