TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024151997
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023065873
出願日
2023-04-13
発明の名称
廃棄物処理設備および廃棄物処理方法
出願人
住友化学株式会社
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
B09B
3/40 20220101AFI20241018BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】焼却灰を無害化するために必要な循環排ガスの供給量を削減でき、かつ、燃焼排ガスからCO
2
を回収するための負荷を軽減できる廃棄物処理設備の提供。
【解決手段】重金属類を含む廃棄物から焼却灰と燃焼排ガスとを生成する焼却装置と、当該燃焼排ガス中のCO
2
を濃縮する濃縮装置と、当該濃縮装置から得られる濃縮排ガスの少なくとも一部を希釈することなく、前記焼却装置に供給する装置と、を含む、廃棄物処理設備。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
重金属類を含む廃棄物を燃焼させ、焼却灰および燃焼排ガスを生成する焼却装置と、
前記焼却装置から排出される前記燃焼排ガス中のCO
2
を濃縮する濃縮装置と、
前記濃縮装置から得られる濃縮排ガスの少なくとも一部を、循環排ガスとして、希釈することなく前記焼却装置に供給する濃縮排ガス供給装置と、
を含む、廃棄物処理設備。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記濃縮装置が、CO
2
分離膜を備える装置である、請求項1に記載の廃棄物処理設備。
【請求項3】
前記焼却装置が、乾燥火格子、燃焼火格子及び後燃焼火格子を有し、これらの火格子を火格子駆動機構で駆動して廃棄物を送りながら焼却する火格子式焼却炉を備える装置である、請求項1に記載の廃棄物処理設備。
【請求項4】
前記濃縮装置を2個以上備える、請求項1~3の何れか1項に記載の廃棄物処理設備。
【請求項5】
焼却装置を用いて、重金属類を含む廃棄物を燃焼させ、焼却灰および燃焼排ガスを生成する焼却工程と、
前記焼却工程で生成される前記燃焼排ガス中のCO
2
を濃縮する濃縮工程と、
前記濃縮工程で得られる濃縮排ガスの少なくとも一部を、循環排ガスとして、希釈することなく前記焼却装置に供給する供給工程と、
を含む、廃棄物処理方法。
【請求項6】
前記濃縮工程が、CO
2
分離膜を用いて実施される工程である、請求項5に記載の廃棄物処理方法。
【請求項7】
前記焼却工程に用いられる前記焼却装置が、乾燥火格子、燃焼火格子及び後燃焼火格子を有し、これらの火格子を火格子駆動機構で駆動して廃棄物を送りながら焼却する火格子式焼却炉である、請求項5に記載の廃棄物処理方法。
【請求項8】
前記濃縮工程が、2段階以上の前記濃縮工程を経て実施される、請求項5~7の何れか1項に記載の廃棄物処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄物処理設備および廃棄物処理方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
産業廃棄物などの廃棄物を焼却した際に発生する焼却灰は、その殆どが埋め立て処分されているが、近年、埋立て量の軽減が求められている。このため、前記焼却灰を資源として有効利用すること等が検討されている。
【0003】
しかし、焼却灰には重金属類が含まれているため、焼却灰を資源として利用するためには、焼却灰からの重金属類の除去または難溶性化等を行わなければならない。
【0004】
前記難溶性化の方法としては、例えば、特許文献1に記載された方法が知られている。該方法は、廃棄物焼却炉からの燃焼排ガスの一部が後燃焼火格子の下方から導入されるようになっており、廃棄物焼却炉の排ガス(循環排ガスという)を後燃焼火格子上の焼却灰に通気する。これにより、鉛などの重金属類の炭酸化反応により炭酸鉛などを生成させ難溶性にする。それと共に、焼却灰に含まれる酸化カルシウム等を二酸化炭素と反応させて炭酸カルシウムCaCO
3
とし、焼却灰のpHを低下させて難溶性領域にする。
【0005】
一方、特許文献1に記載の方法において、焼却灰中の成分と排ガス中のCO
2
との反応が十分になされるためには、循環排ガスの供給量を増加させる必要がある。しかし、当該循環排ガスの供給量を増加させた場合、焼却炉内温度等の炉内状況に悪影響を与えることがあり、また、循環設備に与えられる負荷が増大するという問題がある。
【0006】
また、最近は、カーボンニュートラルのために、廃棄物焼却炉から排出される燃焼排ガスから多くのCO
2
を回収する技術の開発に対する需要も高くなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2020-91068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載の焼却灰の無害化処理方法では、焼却灰中の重金属成分と循環排ガス中の二酸化炭素との反応が十分になされるために必要な循環排ガスの供給量の削減は不十分であり、循環設備に与える負荷が十分に軽減されていない。また、特許文献1に記載の方法は、循環排ガスのCO
2
の濃度が低いため、前記燃焼排ガスに含まれているCO
2
の濃度も低くなっている。よって、前記方法は、カーボンニュートラルのために前記燃焼排ガスからCO
2
を回収する際、CO
2
の回収に使用される回収設備(以下、「回収設備」と称する)に与える負荷が大きいという問題点を有する。
【0009】
かかる事情に鑑み、本発明は、焼却灰中の重金属成分と循環排ガス中の二酸化炭素とを十分に反応させるために必要な循環排ガスの供給量を削減して、当該反応の際に前記循環設備に与える負荷を軽減することを目的とする。また、本発明は、前記燃焼排ガスからCO
2
を回収する際に回収設備に与える負荷を軽減することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、鋭意研究の結果、焼却装置から排出される燃焼排ガス中のCO
2
を濃縮して調製される濃縮排ガスの少なくとも一部を、循環排ガスとして、当該焼却装置中の廃棄物焼却炉に供給することについて検討した。その結果、本発明者らは、前記循環排ガスの供給により、焼却灰中の重金属成分と循環排ガス中の二酸化炭素との反応が十分になされるために必要な循環排ガスの供給量を大幅に削減可能であることを見出した。また、本発明者らは、燃焼排ガス中のCO
2
を濃縮することにより、前記濃縮された燃焼排ガスからCO
2
を回収する際に回収設備に与える負荷を軽減できることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
住友化学株式会社
サンプリングボックス
6日前
住友化学株式会社
芳香族複素環化合物の製造方法
5日前
住友化学株式会社
分離膜エレメントおよび分離装置
5日前
住友化学株式会社
樹脂組成物及び有機材料の安定化方法
13日前
住友化学株式会社
複素環化合物を用いる有害節足動物防除方法
2日前
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
13日前
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
13日前
住友化学株式会社
塩
29日前
住友化学株式会社
スルホンアミド化合物を用いる有害節足動物防除方法
13日前
住友化学株式会社
積層体
29日前
住友化学株式会社
樹脂組成物及びその製造方法、並びに、成形体及びギヤ
5日前
住友化学株式会社
塩、酸発生剤、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
1日前
住友化学株式会社
レジスト組成物
15日前
住友化学株式会社
塩、酸発生剤、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
2日前
住友化学株式会社
塩、酸発生剤、樹脂、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
1日前
住友化学株式会社
積層体及びその製造方法
1か月前
住友化学株式会社
光学積層体及び画像表示装置
26日前
住友化学株式会社
リチウム二次電池用正極活物質、リチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池
13日前
住友化学株式会社
樹脂フィルム接合体の製造方法、偏光板の製造方法、樹脂フィルム接合体及び偏光板
5日前
住友化学株式会社
芳香族ポリスルホン、芳香族ポリスルホンの製造方法、樹脂組成物、及びプリプレグ
5日前
住友化学株式会社
芳香族ポリスルホン、芳香族ポリスルホンの製造方法、樹脂組成物、及びプリプレグ
5日前
住友化学株式会社
カルボン酸塩、カルボン酸発生剤、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
2日前
住友化学株式会社
カルボン酸塩、カルボン酸発生剤、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
1日前
住友化学株式会社
カルボン酸塩、カルボン酸発生剤、樹脂、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
1日前
住友化学株式会社
偏光板及び画像表示装置並びに偏光板の製造方法
29日前
住友化学株式会社
アゾ色素、着色硬化性樹脂組成物、カラーフィルタ、表示装置、固体撮像素子、及びアゾ色素の製造方法
1日前
住友化学株式会社
塩、酸発生剤、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
15日前
住友化学株式会社
導電助剤、分散液、電極、二次電池、多層カーボンナノチューブ粉末、平面状集合体、フィルター、電磁波シールド及び極端紫外線用ペリクル
1日前
住友化学株式会社
成型用ポリ(メタ)アクリル樹脂シート、これを用いた加工成型体、ならびに、成型用ポリ(メタ)アクリル樹脂シートの製造方法および分解回収方法
14日前
住友化学株式会社
多層カーボンナノチューブ集合体、多層カーボンナノチューブ分散液、導電材料、電極、二次電池、平面状集合体、フィルター、電磁波シールド及び極端紫外線用ペリクル
1日前
住友化学株式会社
多層カーボンナノチューブ集合体、多層カーボンナノチューブ分散液、導電材料、電極、二次電池、平面状集合体、フィルター、電磁波シールド及び極端紫外線用ペリクル
1日前
個人
廃棄物処理装置
3か月前
個人
再生エネルギー製造システム
6日前
群馬県
不溶化剤
1か月前
株式会社トクヤマ
焼却灰の水洗処理方法。
3か月前
花王株式会社
土壌用洗浄剤組成物
1か月前
続きを見る
他の特許を見る