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公開番号
2024157266
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-07
出願番号
2023071524
出願日
2023-04-25
発明の名称
光学積層体の製造方法および光学積層体
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20241030BHJP(光学)
要約
【課題】偏光板保護フィルムのカット不良を低減して光学積層体の歩留まりを向上できる光学積層体の製造方法を提供する。
【解決手段】光学積層体の製造方法は、互いに積層された樹脂層および粘着剤層を含む偏光板保護フィルムを、回転駆動する第1丸刃と該第1丸刃に接触し該第1丸刃と共に回転する第2丸刃との間に走行させて、前記第2丸刃および前記第1丸刃により前記偏光板保護フィルムの幅方向の端部を連続的にせん断する第1工程と、前記端部がせん断された前記偏光板保護フィルムと偏光板とを貼合して光学積層体を形成する第2工程とを備え、
前記第1工程では、前記第1丸刃の周速度V1と前記偏光板保護フィルムの走行速度V3の関係がV1≧1.05V3を満たし、かつ、前記第2丸刃の周速度V2と前記偏光板保護フィルムの走行速度V3の関係がV2≧1.05V3を満たす状態で前記偏光板保護フィルムの前記端部をせん断する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
互いに積層された樹脂層および粘着剤層を含む偏光板保護フィルムを、回転駆動する第1丸刃と該第1丸刃に接触し該第1丸刃と共に回転する第2丸刃との間に走行させて、前記第2丸刃および前記第1丸刃により前記偏光板保護フィルムの幅方向の端部を連続的にせん断する第1工程と、
前記端部がせん断された前記偏光板保護フィルムと偏光板とを貼合して光学積層体を形成する第2工程と
を備え、
前記第1工程では、前記第1丸刃の周速度V1と前記偏光板保護フィルムの走行速度V3の関係がV1≧1.05V3を満たし、かつ、前記第2丸刃の周速度V2と前記偏光板保護フィルムの走行速度V3の関係がV2≧1.05V3を満たす状態で前記偏光板保護フィルムの前記端部をせん断する、光学積層体の製造方法。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記第1工程では、前記第1丸刃の周速度V1と前記偏光板保護フィルムの走行速度V3の関係が1.2V3≧V1≧1.05V3を満たす状態で前記偏光板保護フィルムの前記端部をせん断する、請求項1に記載の光学積層体の製造方法。
【請求項3】
前記第1工程では、前記第1丸刃の周速度V1と前記第2丸刃の周速度V2とが同一となる状態で前記偏光板保護フィルムの前記端部をせん断する、請求項1または2に記載の光学積層体の製造方法。
【請求項4】
前記粘着剤層の厚みは、10μm以上40μm以下である、請求項1または2に記載の光学積層体の製造方法。
【請求項5】
せん断後の前記偏光板保護フィルムの幅W1とせん断前の前記偏光板保護フィルムの幅W0との関係は、W0>W1≧0.95W0を満たす、請求項1または2に記載の光学積層体の製造方法。
【請求項6】
前記第1工程では、せん断された前記端部とせん断後の前記偏光板保護フィルムとは、それぞれ、下流に搬送され、前記せん断された端部の搬送方向と前記せん断後の偏光板保護フィルムの搬送方向とのなす角度は、0.1°以上1.4°以下である、請求項1または2に記載の光学積層体の製造方法。
【請求項7】
前記光学積層体において、
前記粘着剤層は、前記偏光板に接触し、
前記粘着剤層の幅方向の寸法と前記樹脂層の幅方向の寸法とは、同一であり、
前記粘着剤層の幅方向の寸法と前記樹脂層の幅方向の寸法とは、前記偏光板の幅方向の寸法よりも小さい、請求項1または2に記載の光学積層体の製造方法。
【請求項8】
偏光板と、
前記偏光板に積層された偏光板保護フィルムと
を備え、
前記偏光板保護フィルムは、互いに積層された樹脂層および粘着剤層を含み、
前記粘着剤層は、前記偏光板に接触し、
前記粘着剤層の幅方向の寸法と前記樹脂層の幅方向の寸法とは、同一であり、
前記粘着剤層の幅方向の寸法と前記樹脂層の幅方向の寸法とは、前記偏光板の幅方向の寸法よりも小さい、光学積層体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、光学積層体の製造方法および光学積層体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、回転する上下の丸刃を用いたシャーカット方式によりフィルムのせん断が行われており、フィルムのカット不良を防止するために、丸刃の速度の最適化が行われていた。
【0003】
例えば、特開2005-28458号公報(特許文献1)では、せん断時にフィルムを抱かせる下丸刃の速度をフィルムの搬送速度よりも大きくすることで、カット時のフィルムの弛みを防止し、さらに、上丸刃の速度を下丸刃の速度よりも大きくすることで、包丁の引き切りと同等の効果を発揮して、フィルムのカット不良を防止していた。具体的に述べると、下丸刃の周速度をフィルムの搬送速度に対して+1%程度に設定し、上丸刃の周速度をフィルムの搬送速度に対して+3%程度に設定していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-28458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記従来のような方法で、樹脂層および粘着剤層を含むフィルムをせん断すると、フィルムの粘着剤層が上丸刃および下丸刃に粘着して、上丸刃および下丸刃の回転抵抗が大きくなることが分かった。このとき、フィルムを円滑にせん断することができず、フィルムのカット不良が発生して、フィルムのカット面に(切りくず、ささくれなどの)不具合が発生するおそれがあることが分かった。さらに、このフィルムを偏光板に貼合して光学積層体を製造すると、フィルムと偏光板の界面に(切子、糊欠け、割れなどの)欠陥が発生することが分かった。このように、光学積層体の歩留まりが低下するおそれがある。
【0006】
そこで、本開示の目的は、偏光板保護フィルムのカット不良を低減して光学積層体の歩留まりを向上できる光学積層体の製造方法および光学積層体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本開示の一態様である光学積層体の製造方法は、
互いに積層された樹脂層および粘着剤層を含む偏光板保護フィルムを、回転駆動する第1丸刃と該第1丸刃に接触し該第1丸刃と共に回転する第2丸刃との間に走行させて、前記第2丸刃および前記第1丸刃により前記偏光板保護フィルムの幅方向の端部を連続的にせん断する第1工程と、
前記端部がせん断された前記偏光板保護フィルムと偏光板とを貼合して光学積層体を形成する第2工程と
を備え、
前記第1工程では、前記第1丸刃の周速度V1と前記偏光板保護フィルムの走行速度V3の関係がV1≧1.05V3を満たし、かつ、前記第2丸刃の周速度V2と前記偏光板保護フィルムの走行速度V3の関係がV2≧1.05V3を満たす状態で前記偏光板保護フィルムの前記端部をせん断する。
【0008】
前記態様によれば、V1≧1.05V3を満たし、かつ、V2≧1.05V3を満たす状態で偏光板保護フィルムの端部をせん断するので、第1丸刃の周速度V1と偏光板保護フィルムの走行速度V3との速度差を大きくし、かつ、第2丸刃の周速度と偏光板保護フィルムの走行速度との速度差を大きくすることができる。これにより、偏光板保護フィルムをせん断する際に、粘着剤層が第1丸刃および第2丸刃に粘着することによる第1丸刃および第2丸刃にかかる回転抵抗を小さくすることができる。したがって、偏光板保護フィルムの端部を円滑にせん断することができ、偏光板保護フィルムのカット不良を低減し、偏光板保護フィルムのカット面に生じる(切りくず、ささくれなどの)不具合を低減することができる。
【0009】
したがって、偏光板保護フィルムと偏光板を貼合する際に、偏光板保護フィルムと偏光板の界面に生じる(切子、糊欠け、割れなどの)欠陥を低減することができ、光学積層体の歩留まりを向上できる。
【0010】
好ましくは、光学積層体の製造方法の一実施形態では、前記第1工程では、前記第1丸刃の周速度V1と前記偏光板保護フィルムの走行速度V3の関係が1.2V3≧V1≧1.05V3を満たす状態で前記偏光板保護フィルムの前記端部をせん断する。
(【0011】以降は省略されています)
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