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公開番号2024146859
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2024051363
出願日2024-03-27
発明の名称偏光子、偏光板、及び、偏光子の製造方法
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20241004BHJP(光学)
要約【課題】115℃の高温に曝されても黄変を抑制できる偏光子、偏光板、及び、その製造方法を提供する。
【解決手段】ポリビニルアルコール系樹脂フィルム中に、ホウ素元素、カリウム元素、ヨウ素元素及び亜鉛元素を含み、当該樹脂フィルム中のホウ素元素含有量が3.5質量%以上6.0質量%以下であり、当該樹脂フィルム中のカリウム元素含有量が0.40質量%以上1.0質量%以下であり、当該樹脂フィルム中のヨウ素原子の含有量が2.0質量%以上4.0質量%以下であり、当該樹脂フィルム中の亜鉛元素の含有量が0.010質量%以上1.0質量%以下である偏光子。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリビニルアルコール系樹脂フィルム中にホウ素元素、カリウム元素、ヨウ素元素及び亜鉛元素を含有する偏光子であって、
前記ポリビニルアルコール系樹脂フィルム中のホウ素元素含有量が、3.5質量%以上6.0質量%以下であり、
前記ポリビニルアルコール系樹脂フィルム中のカリウム元素含有量が、0.40質量%以上1.0質量%以下であり、
前記ポリビニルアルコール系樹脂フィルム中のヨウ素元素の含有量が2.0質量%以上4.0質量%以下であり、
前記ポリビニルアルコール系樹脂フィルム中の亜鉛元素の含有量が0.01質量%以上1.0質量%以下である、偏光子。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
請求項1に記載の偏光子と、接着剤層と、保護フィルムとをこの順に備える、偏光板。
【請求項3】
原反フィルムであるポリビニルアルコール系樹脂フィルムから偏光子を製造する偏光子の製造方法であって、
前記ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを膨潤液に浸漬することにより膨潤させる膨潤工程、
前記膨潤工程後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを染色液に浸漬することにより染色させる染色工程、
前記染色工程後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを架橋液に浸漬することにより架橋させる架橋工程、
膨潤工程前から架橋工程までの間でポリビニルアルコール系樹脂フィルムを延伸する延伸工程を含み、
前記架橋液は、硫酸亜鉛及び硫酸カリウムを含む、偏光子の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光子、偏光板、及び、偏光子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、ポリビニルアルコール系樹脂及びヨウ素を含むフィルムから形成される偏光子が知られている(例えば、特許文献1)。偏光子を含む画像表示装置は、カーナビゲーション装置やバックモニターなどの車載用の画像表示装置としても使用されるなど、その用途は広がっている。用途の拡大に伴い、画像表示装置および画像表示装置を構成する一部である偏光子には、従来要求されてきたよりも、より過酷な環境下(例えば、高温環境下)における高い耐久性が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-71241号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムから形成される偏光子は、高温環境下に晒された場合に、ポリビニルアルコールのポリエン化が進行するため、偏光子が黄色に変色する(黄変)という問題が生じることがある。特に、前述の車載用途のような高温環境下(例えば115℃)では、黄変の進行がより顕著になる傾向がある。しかしながら、従来の偏光子では、必ずしもこのような高温での黄変の抑制が十分とは言えない場合があった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みて成されたものであり、115℃の高温に曝されても黄変を抑制できる偏光子、偏光板、及び、その製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]ポリビニルアルコール系樹脂フィルム中にホウ素元素、カリウム元素、ヨウ素元素及び亜鉛元素を含有する偏光子であって、
前記ポリビニルアルコール系樹脂フィルム中のホウ素元素含有量が、3.5質量%以上6.0質量%以下であり、
前記ポリビニルアルコール系樹脂フィルム中のカリウム元素含有量が、0.40質量%以上1.0質量%以下であり、
前記ポリビニルアルコール系樹脂フィルム中のヨウ素元素の含有量が2.0質量%以上4.0質量%以下であり、
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムフィルム中の亜鉛元素含有量が0.01質量%以上1.0質量%以下である偏光子。
【0007】
[2][1]に記載の偏光子と、接着剤層と、保護フィルムとをこの順に備える、偏光板。
【0008】
[3]原反フィルムであるポリビニルアルコール系樹脂フィルムから偏光子を製造する偏光子の製造方法であって、
前記ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを膨潤液に浸漬することにより膨潤させる膨潤工程、
前記膨潤工程後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを染色液に浸漬することにより染色させる染色工程、
前記染色工程後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを架橋液に浸漬することにより架橋させる架橋工程、
膨潤工程前から架橋工程までの間でポリビニルアルコール系樹脂フィルムを延伸する延伸工程を含み、
前記架橋液は、硫酸亜鉛及び硫酸カリウムを含む、偏光子の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
115℃の高温に曝されても黄変を抑制できる偏光子、偏光板、及び、その製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態に係る偏光板を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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