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公開番号2024130909
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040867
出願日2023-03-15
発明の名称比重選別装置およびこれを備えた焼却灰処理システム
出願人川崎重工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B07B 4/08 20060101AFI20240920BHJP(固体相互の分離;仕分け)
要約【課題】 廃棄物の焼却灰に含まれる低比重粒子と高比重粒子とを選別する選別精度の向上を図ることができる比重選別装置およびこれを備えた焼却灰処理システムを提供する。
【解決手段】 比重選別装置5Cは、廃棄物の焼却灰が供給され、傾斜して配置された通気性を有する振動板52と、振動板52の下面側から上面側に向かう空気を供給する送風機62と、振動板52を振動板52の傾斜角度よりも大きな傾斜角度に沿う方向に振動させる振動装置53と、振動板52の上方において、振動板52とは逆方向に傾斜して配置された電極板63と、振動板52が正極となり電極板63が負極となるように直流電圧を印加する直流電源64と、少なくとも一端が閉口され、内部に電極板63が配置される筒状の絶縁体からなり、閉口された一端が電極板63の傾斜方向における低い位置側の端縁と隣接するように電極板63が内部に配置される電極板カバーC2と、を備えている。
【選択図】 図9
特許請求の範囲【請求項1】
粒径が所定範囲内に揃えられた廃棄物の焼却灰が供給され、傾斜して配置された通気性を有する振動板と、
前記振動板を通過して前記振動板の下面側から上面側に向かう空気を供給する送風機と、
前記振動板を前記振動板の傾斜角度よりも大きな傾斜角度に沿う方向に振動させる振動装置と、
前記振動板の上方において、前記振動板の傾斜角度以上の傾斜角度で前記振動板とは逆方向に傾斜して配置された電極板と、
前記振動板が正極となり前記電極板が負極となるように、前記振動板と前記電極板との間に直流電圧を印加する直流電源と、
少なくとも一端が閉口され、内部に前記電極板が配置される筒状の絶縁体からなり、前記閉口された一端が前記電極板の傾斜方向における低い位置側の電極板端縁と隣接するように前記電極板が内部に配置される電極板カバーと、
を備えた比重選別装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記振動板が当該振動板の傾斜方向に長い長方形状であり、
前記電極板が当該電極板の傾斜方向に長い長方形状であり、
前記電極板カバーの前記電極板の傾斜方向に対して垂直な断面が山型形状である、
請求項1に記載の比重選別装置。
【請求項3】
前記電極板は前記振動板の傾斜方向に並んで複数配置されており、
前記比重選別装置は、
前記振動板の傾斜方向に隣合う前記電極板のうちの前記振動板の高い位置側に配置された前記電極板の傾斜方向における高い位置側の電極板端縁の下方に配置されており、樋形状を有し、前記樋形状の内側面が、前記隣合う前記電極板のうちの前記振動板の低い位置側に配置された前記電極板の傾斜方向における低い位置側の電極板端縁と間隔を空けてかつ当該端縁に沿って配置された補助電極と、
前記補助電極の周囲を覆う絶縁体からなる補助電極カバーと、をさらに備え、
前記直流電源は、
前記振動板および前記補助電極が正極となり前記電極板が負極となるように、前記振動板および前記補助電極と前記電極板との間に直流電圧を印加する、
請求項1または2に記載の比重選別装置。
【請求項4】
前記振動板の傾斜方向に隣合う前記電極板のうちの前記振動板の高い位置側に配置された前記電極板の傾斜方向における高い位置側の電極板端縁と、前記隣合う前記電極板のうちの前記振動板の低い位置側に配置された前記電極板の傾斜方向における低い位置側の電極板端縁との間に設置され、空気の流通を阻止する通流阻止体を、
さらに備えた請求項3に記載の比重選別装置。
【請求項5】
下面が開口し、前記電極板を内部に保持し、上部に排気口を有する電極板保持ケースと、
前記排気口から前記電極板保持ケース内の空気を吸引し、当該空気から粉塵を捕集し、粉塵が除去された空気を外部へ排出する集塵装置と、
をさらに備えた請求項1または2に記載の比重選別装置。
【請求項6】
廃棄物を焼却する焼却炉から排出されて粒径が所定範囲内に揃えられた焼却灰が供給される請求項1または2に記載の比重選別装置と、
炭酸化処理装置と、
を備え、
前記比重選別装置は、
振動板に供給される焼却灰を、比重の大きい高比重粒子を主な構成要素とする高比重選別灰と比重の小さい低比重粒子を主な構成要素とする低比重選別灰とに選別して前記振動板から排出させ、
前記炭酸化処理装置は、
前記比重選別装置の前記振動板から排出される低比重選別灰に、前記焼却炉から排出され浄化処理された排ガスを接触させて、前記低比重選別灰の炭酸化を行う、
焼却灰処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、廃棄物の焼却灰の選別に用いられる比重選別装置およびこれを備えた焼却灰処理システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、都市ごみなどの廃棄物は焼却炉で焼却され、焼却によって生じる焼却灰は最終処分場に埋立処分されていた。
【0003】
近年、焼却灰から金属を回収してリサイクルしたり、金属が除去された焼却灰を土木資材等に有効利用する試みがなされている。これにより、最終処分場への焼却灰の搬入量を低減し、最終処分場の延命化を図ることもできる。
【0004】
特許文献1には、一定の粒径に分級された粒子群からなる焼却灰が乾式比重選別機によって比重選別され、比重の小さい軽量灰が回収されるとともに、比重の大きい重量灰が回収されることにより、鉛の含有量を低減させた軽量灰が選別されることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-140556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の乾式比重選別機によって回収される軽量灰には、少量ではあるが鉛のような比重の大きい高比重粒子が含まれ、重量灰には、少量ではあるが比重の小さい低比重粒子が含まれる。このように、焼却灰に含まれる高比重粒子と低比重粒子とを完全に分離して選別することはできず、選別精度の向上を図る上で、改善の余地がある。
【0007】
本開示は上記のような課題を解決するためになされたもので、廃棄物の焼却灰に含まれる低比重粒子と高比重粒子とを選別する選別精度の向上を図ることができる比重選別装置およびこれを備えた焼却灰処理システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本開示のある態様に係る比重選別装置は、粒径が所定範囲内に揃えられた廃棄物の焼却灰が供給され、傾斜して配置された通気性を有する振動板と、前記振動板を通過して前記振動板の下面側から上面側に向かう空気を供給する送風機と、前記振動板を前記振動板の傾斜角度よりも大きな傾斜角度に沿う方向に振動させる振動装置と、前記振動板の上方において、前記振動板の傾斜角度以上の傾斜角度で前記振動板とは逆方向に傾斜して配置された電極板と、前記振動板が正極となり前記電極板が負極となるように、前記振動板と前記電極板との間に直流電圧を印加する直流電源と、少なくとも一端が閉口され、内部に前記電極板が配置される筒状の絶縁体からなり、前記閉口された一端が前記電極板の傾斜方向における低い位置側の電極板端縁と隣接するように前記電極板が内部に配置される電極板カバーと、を備えている。
【0009】
また、本開示のある態様に係る焼却灰処理システムは、廃棄物を焼却する焼却炉から排出されて粒径が所定範囲内に揃えられた焼却灰が供給される上記の比重選別装置と、炭酸化処理装置と、を備え、前記比重選別装置は、振動板に供給される焼却灰を、比重の大きい高比重粒子を主な構成要素とする高比重選別灰と比重の小さい低比重粒子を主な構成要素とする低比重選別灰とに選別して前記振動板から排出させ、前記炭酸化処理装置は、前記比重選別装置の前記振動板から排出される低比重選別灰に、前記焼却炉から排出され浄化処理された排ガスを接触させて、前記低比重選別灰の炭酸化を行う。
【発明の効果】
【0010】
本開示は、以上に説明した構成を有し、廃棄物の焼却灰に含まれる低比重粒子と高比重粒子とを選別する選別精度の向上を図ることができる比重選別装置およびこれを備えた焼却灰処理システムを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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