TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024125829
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023033918
出願日2023-03-06
発明の名称色彩選別装置及びその選別方法
出願人丸全昭和運輸株式会社
代理人弁理士法人はなぶさ特許商標事務所
主分類B07C 5/342 20060101AFI20240911BHJP(固体相互の分離;仕分け)
要約【課題】色彩選別に伴う粒状物の廃棄率を抑えると共に、良状態の粒状物を高精度に選別することができる色彩選別装置及びその選別方法を提供する。
【解決手段】色彩選別装置31は、粒状物を良判定と不良判定とに選別する第1色彩選別機33と、第1色彩選別機33によって選別された良判定の粒状物を選別する第2色彩選別機35と、第1色彩選別機33によって選別された不良判定の粒状物を選別する色彩再選別機37とを少なくとも備えている。色彩再選別機37による粒状物21の選別流量が第1色彩選別機33の選別流量より少ないので、不良判定された粒状物をより精度よく選別することができ、良粒判定された粒状物21が給送手段14bを介して、第1色彩選別機33に再給送することができる。これにより、粒状物21の選別に伴う廃棄率を減らすことができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
粒状物を給送する給送手段と、
給送される前記粒状物の色彩に基づいて、前記粒状物の良否を判定して、不良判定された前記粒状物を選別除去するエジェクタを有する第1色彩選別機及び色彩再選別機とを備え、
前記第1色彩選別機によって良判定された前記粒状物を良品として選別し、
前記第1色彩選別機によって不良判定された前記粒状物を前記色彩再選別機に給送し、該色彩再選別機によって良判定された前記粒状物を前記第1色彩選別機へ再給送し、
前記色彩再選別機によって不良判定された前記粒状物を不良粒として選別除去するように構成され、
前記色彩再選別機による選別精度は、前記第1色彩選別機による選別精度より高いことを特徴する色彩選別装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記色彩再選別機の選別流量は、前記第1色彩選別機の選別流量より少ないことを特徴とする請求項1に記載の色彩選別装置。
【請求項3】
前記第1色彩選別機から給送される前記粒状物の色彩に基づいて、前記粒状物の良否を判定して、不良判定された前記粒状物を選別除去するエジェクタを有する第2色彩選別機を更に備え、
前記第1色彩選別機によって良判定された前記粒状物を前記第2色彩選別機に給送し、前記第2色彩選別機によって良判定された前記粒状物を良粒として選別し、
前記第2色彩選別機によって不良判定された前記粒状物を不良粒として選別除去するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の色彩選別装置。
【請求項4】
前記第1色彩選別機の前記エジェクタは、不良判定された前記粒状物をエアの噴射により除去するエア式エジェクタであることを特徴とする請求項1に記載の色彩選別装置。
【請求項5】
前記第1色彩選別機から前記色彩再選別機に給送された前記粒状物の滞留が所定量に達したとき、前記第1色彩選別機への前記粒状物の給送を減じることを特徴とする請求項1に記載の色彩選別装置。
【請求項6】
粒状物を給送する給送手段と、
給送される前記粒状物の色彩に基づいて、前記粒状物の良否を判定して、不良判定された前記粒状物を選別除去するエジェクタを有する第1色彩選別機及び色彩再選別機とを備え、
前記第1色彩選別機によって良判定された前記粒状物を良品として選別するステップと、
前記第1色彩選別機によって不良判定された前記粒状物を前記色彩再選別機に給送し、該色彩再選別機によって良判定された前記粒状物を前記第1色彩選別機へ再給送するステップと、
前記色彩再選別機によって不良判定された前記粒状物を不良粒として選別除去するステップとを有し、
前記色彩再選別機による選別精度は、前記第1色彩選別機による選別精度より高いことを特徴とする色彩選別装置の選別方法。
【請求項7】
前記色彩再選別機の選別流量は、前記第1色彩選別機の選別流量より少なくすることを特徴とする請求項6に記載の色彩選別装置の選別方法。
【請求項8】
前記第1色彩選別機から給送される前記粒状物の色彩に基づいて、前記粒状物の良否を判定して、不良判定された前記粒状物を選別除去するエジェクタを有する第2色彩選別機を更に備え、
前記第1色彩選別機によって良判定された前記粒状物を前記第2色彩選別機に給送し、前記第2色彩選別機によって良判定された前記粒状物を良粒として選別するステップと、
前記第2色彩選別機によって不良判定された前記粒状物を不良粒として選別除去するステップとを有することを特徴とする請求項6又は7に記載の色彩選別装置の選別方法。
【請求項9】
前記第1色彩選別機の前記エジェクタ及び前記第2色彩選別機の前記エジェクタは、不良判定された前記粒状物をエアの噴射により除去することを特徴とする請求項6に記載の色彩選別装置の選別方法。
【請求項10】
前記第1色彩選別機から前記色彩再選別機に給送された前記粒状物の滞留が所定量に達したとき、前記第1色彩選別機への前記粒状物の給送を減じることを特徴とする請求項6に記載の色彩選別装置の選別方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、黒豆、大豆等の粒状物の色彩から良粒及び不良粒を選別する色彩選別装置及びその選別方法に関するものである。
続きを表示(約 4,000 文字)【背景技術】
【0002】
黒豆、大豆等の粒状物を製品にする場合、様々な検査が行われており、その1つの検査として、粒状物の色彩を検査し、良粒と不良粒とに選別するための色彩選別検査が知られている。このような粒状物の良粒及び不良粒を選別する色彩選別検査のための装置として、例えば、特許文献1には、粒状物を光学検出部によって撮影して、その画像から良粒と不良粒とに選別し、フラッパ式又はエアノズル式のエジェクタによって、不良粒と判定された粒状物を選別除去する色彩選別機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-98276号公報
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された色彩選別機では、多量の粒状物を良粒と不良粒とに選別しているため、不良粒と判定された粒状物をエジェクタで選別除去するときに、その不良粒の近傍にある本来は良粒と判定されるべき粒状物が空気流に巻き込まれて、良粒の粒状物も選別除去されることがある。その結果、製品として本来は出荷可能な良粒の粒状物が廃棄されてしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、色彩選別に伴う粒状物の廃棄率を抑えると共に、良状態の粒状物を高精度に選別することができる色彩選別装置及びその選別方法を提供することを目的とする。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、粒状物を給送する給送手段と、給送される前記粒状物の色彩に基づいて、前記粒状物の良否を判定して、不良判定された前記粒状物を選別除去するエジェクタを有する第1色彩選別機及び色彩再選別機とを備え、前記第1色彩選別機によって良判定された前記粒状物を良品として選別し、前記第1色彩選別機によって不良判定された前記粒状物を前記色彩再選別機に給送し、該色彩再選別機によって良判定された前記粒状物を前記第1色彩選別機へ再給送し、前記色彩再選別機によって不良判定された前記粒状物を不良粒として選別除去するように構成され、前記色彩再選別機による選別精度は、前記第1色彩選別機による選別精度より高いことを特徴するものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1の構成において、前記色彩再選別機の選別流量は、前記第1色彩選別機の選別流量より少ないことを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項1又は2の構成において、前記第1色彩選別機から給送される前記粒状物の色彩に基づいて、前記粒状物の良否を判定して、不良判定された前記粒状物を選別除去するエジェクタを有する第2色彩選別機を更に備え、前記第1色彩選別機によって良判定された前記粒状物を前記第2色彩選別機に給送し、前記第2色彩選別機によって良判定された前記粒状物を良粒として選別し、前記第2色彩選別機によって不良判定された前記粒状物を不良粒として選別除去するように構成されたことを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項1の構成において、前記第1色彩選別機の前記エジェクタは、不良判定された前記粒状物をエアの噴射により除去するエア式エジェクタであることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項1の構成において、前記第1色彩選別機から前記色彩再選別機に給送された前記粒状物の滞留が所定量に達したとき、前記第1色彩選別機への前記粒状物の給送を減じることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、粒状物を給送する給送手段と、給送される前記粒状物の色彩に基づいて、前記粒状物の良否を判定して、不良判定された前記粒状物を選別除去するエジェクタを有する第1色彩選別機及び色彩再選別機とを備え、前記第1色彩選別機によって良判定された前記粒状物を良品として選別するステップと、前記第1色彩選別機によって不良判定された前記粒状物を前記色彩再選別機に給送し、該色彩再選別機によって良判定された前記粒状物を前記第1色彩選別機へ再給送するステップと、前記色彩再選別機によって不良判定された前記粒状物を不良粒として選別除去するステップとを有し、前記色彩再選別機による選別精度は、前記第1色彩選別機による選別精度より高いことを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、上記請求項6の構成において、前記色彩再選別機の選別流量は、前記第1色彩選別機の選別流量より少なくすることを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、上記請求項6又は7の構成において、前記第1色彩選別機から給送される前記粒状物の色彩に基づいて、前記粒状物の良否を判定して、不良判定された前記粒状物を選別除去するエジェクタを有する第2色彩選別機を更に備え、前記第1色彩選別機によって良判定された前記粒状物を前記第2色彩選別機に給送し、前記第2色彩選別機によって良判定された前記粒状物を良粒として選別するステップと、前記第2色彩選別機によって不良判定された前記粒状物を不良粒として選別除去するステップとを有することを特徴とするものである。
請求項9に係る発明は、上記請求項6の構成において、前記第1色彩選別機の前記エジェクタ及び前記第2色彩選別機の前記エジェクタは、不良判定された前記粒状物をエアの噴射により除去することを特徴とするものである。
請求項10に係る発明は、上記請求項6の構成において、前記第1色彩選別機から前記色彩再選別機に給送された前記粒状物の滞留が所定量に達したとき、前記第1色彩選別機への前記粒状物の給送を減じることを特徴とするものである。
【0007】
請求項1及び請求項6に係る発明では、第1色彩選別機によって粒状物を良判定及び不良判定に選別した後、不良判定された粒状物を色彩再選別機に給送し、色彩再選別機によって一旦第1色彩選別機で不良判定された粒状物及びそれに巻き込まれた本来は良判定されるべき粒状物を改めて良判定及び不良判定に選別し、良判定された粒状物を第1色彩選別機へ再給送しているので、色彩選別機の選別に伴う粒状物の廃棄率を抑えることができる。また、色彩再選別機による選別精度は、第1色彩選別機による選別精度より高いので、粒状物の良粒と不良粒とに正確に選別することができる。
請求項2及び請求項7に係る発明では、色彩再選別機の選別流量は、第1色彩選別機の選別流量より少ないので、処理速度を遅くすることができるので、粒状物の良粒と不良粒とにより正確に選別することができると共に、小型化することができる。また、色彩再選別機のエジェクタによって、良粒である粒状物の巻き込みを防ぐことができる。
請求項3及び請求項8に係る発明では、第2色彩選別機によって、第1色彩選別機による良判定に選別された粒状物を良判定及び不良判定に再選別しているため、良状態の粒状物をより精度よく選別することができる。
請求項4及び請求項9に係る発明では、第1色彩選別機のエジェクタのエジェクタがエア式エジェクタであるので、不良判定された粒状物を適切に選別除去することができる。
請求項5及び請求項10に係る発明では、第1色彩選別機から色彩再選別機に給送された粒状物の滞留が所定量に達したとき、第1色彩選別機への粒状物の給送を減らしているため、第1色彩選別機から色彩再選別機に給送された粒状物が減り、色彩再選別機によって滞留した粒状物を順次選別することにより、粒状物の滞留を解消することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、色彩選別に伴う粒状物の廃棄率を抑えると共に、良状態の粒状物を高精度に選別することができる色彩選別装置及びその選別方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る色彩選別装置を適用した製品選別装置のブロック図である。
図1に示す色彩選別装置の概略図である。
図1に示す色彩選別装置の動作のフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態に係る色彩選別装置を適用した製品選別装置の構成について説明する。
製品選別装置1は、黒豆、大豆等の粒状物(原料)を粗選、形状、石抜、色彩等の各検査を行って製品にするものである。図1に示すように、製品選別装置1は、複数の原料を振り分けるためのディストリビューター2と、複数の粒状物のそれぞれを貯留する複数の原料貯留タンク3と、粒状物を混合するインパクトフィーダー4と、混合させた粒状物の比重を選別するためのグラビティセパレーター5と、異物をふるい分けるための粗選機6と、重量のある粒状物を除去する石抜機7と、粒状物を分配するための分配器8と、粒状物の形状を選別するためのロール選別機9と、金属異物を除去するためのマグネットストレーナー10と、色彩選別装置31と、マグネットストレーナー10によって除去不可能な磁性部材を除去するための金属検知器11と、製品を貯留する複数の製品貯留タンク12と、製品を計量する計量器13とを備えている。さらに、製品選別装置1は、粒状物を粗選機6から石抜機7に送るための給送手段14aと、ロール選別機9からマグネットストレーナー10に送るための給送手段14bと、色彩選別装置31から金属検知器11に送るための給送手段14cとを備えている。製品選別装置1の動作は、外部制御装置15によって制御されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

井関農機株式会社
生産物選別設備
2か月前
日工株式会社
有価物選別システム
1か月前
株式会社Aladdin
ゴミ自動分別装置
1か月前
株式会社クボタ
豆類選別機
2か月前
株式会社クボタ
豆類選別機
2か月前
株式会社クボタ
豆類選別機
2か月前
株式会社クボタ
豆類選別機
2か月前
株式会社クボタ
豆類選別機
2か月前
株式会社エー・アンド・デイ
物品選別機
7日前
株式会社カワタ
微粉除去装置、乾燥機、および輸送機
1か月前
日本製鉄株式会社
監視システム及び監視方法
2か月前
日工株式会社
有価物選別システム、その運転方法およびプログラム
1か月前
日本協同企画株式会社
プールコンベア及び果菜自動選別装置
2か月前
株式会社クボタ
豆類選別機
2か月前
株式会社クボタ
豆類選別機
2か月前
日工株式会社
有価物選別システム、有価物選別方法およびプログラム
1か月前
株式会社ニップン
粉体シーブ装置
1か月前
トーヨーカネツ株式会社
容器残留物検出処理システム
1か月前
株式会社ASTINA
異物除去装置及び異物除去方法
15日前
丸全昭和運輸株式会社
色彩選別装置及びその選別方法
8日前
東洋製罐グループホールディングス株式会社
パレット取扱装置、及び、パレット管理システム
2か月前
メトラー-トレド・セーフライン・エックス-レイ・リミテッド
検査選別装置
1か月前
株式会社サタケ
噴風装置及び噴風装置を備えた光学式選別機
18日前
JFEエンジニアリング株式会社
プラスチック分離システムおよびプラスチック分離方法
7日前
シェンク プロセス エルエルシー
調整可能な静的分級機
3日前
ソルテラ・テクノロジーズ・インコーポレイテッド
スクラップからのコインのリサイクル
1か月前
日本放送協会
アントラセン誘導体、有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置、及び照明装置
1か月前