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公開番号2024165554
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081834
出願日2023-05-17
発明の名称フレキシブルジョイント機構
出願人住友金属鉱山株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B07B 1/28 20060101AFI20241121BHJP(固体相互の分離;仕分け)
要約【課題】摩耗性粉体によるフレキシブルジョイント本体への摩耗損傷を低減し、交換頻度を極小化することのできるフレキシブルジョイント機構を提供する。
【解決手段】原料の粉砕、分級工程において、第一の分級装置30の後に原料が送られる下端である上部フランジ51と、振動篩である第二の分級装置40への投入口となる下部フランジ52との間に設置されるフレキシブルジョイント機構10であって、上部フランジ51に接続される上部シュート11と、上部シュート11の口縁部の下面側と下部フランジ52の口縁部との間を接続する筒状のフレキシブルな外側部材12と、外側部材12の内側に設けられ、上部シュート11のみに接続された筒状ラバーカーテンから成る内側部材13から構成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
原料の粉砕、分級工程において、第一の分級装置の後に前記原料が送られる下端である上部フランジと、振動篩である第二の分級装置への投入口となる下部フランジとの間に設置されるフレキシブルジョイント機構であって、
前記上部フランジに接続される上部シュートと、
前記上部シュートの口縁部の下面側と前記下部フランジの口縁部との間を接続する筒状のフレキシブルな外側部材と、
前記外側部材の内側に設けられ、前記上部シュートのみに接続された筒状ラバーカーテンから成る内側部材
から構成されることを特徴とするフレキシブルジョイント機構。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記筒状ラバーカーテンの厚みが、2mm以上、10mm以下で、
材質が耐摩耗性を有していることを特徴とする、
請求項1に記載のフレキシブルジョイント機構。
【請求項3】
前記原料が、石灰石であることを特徴とする、
請求項2に記載のフレキシブルジョイント機構。
【請求項4】
前記上部フランジと前記下部フランジの面間距離は、75mm以上、300mm以下であることを特徴とする、
請求項3に記載のフレキシブルジョイント機構。
【請求項5】
前記上部フランジと前記下部フランジの開口面積は、それぞれ、0.25m

以上、1m

以下であることを特徴とする
請求項4に記載のフレキシブルジョイント機構。
【請求項6】
振動篩である前記第二の分級装置の共振の増幅量が、15mm以上、100mm以下であることを特徴とする、
請求項5に記載のフレキシブルジョイント機構。
【請求項7】
前記筒状ラバーカーテンの下端部の静止時の位置は、前記下部フランジよりも前記増幅量分だけ低い位置にあり、
前記上部シュートが増幅して高い位置にある場合に、前記筒状ラバーカーテンの下端部は、前記下部フランジより低い位置にあることを特徴とする、
請求項6に記載のフレキシブルジョイント機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブルジョイント機構に関し、より詳しくは、原料の粉砕、分級工程において、第一の分級装置と第二の分級装置との間に設置されるフレキシブルジョイント機構に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
低品位なニッケル酸化鉱石からのニッケルの回収方法として、硫酸を用いた高圧酸浸出(HPAL:High Pressure Acid Leaching)法がある。この方法は、乾燥及び焙焼工程等の乾式処理工程を含まず、一貫した湿式工程からなるので、エネルギー的及びコスト的に有利であるとともに、ニッケル品位を50重量%程度まで向上させたニッケル・コバルト混合硫化物を得ることができるという利点を有している。
【0003】
ニッケル酸化鉱石の高圧酸浸出法(HPAL法)は、鉱石のスラリーに硫酸を添加し、220~280℃の温度条件で撹拌処理して、浸出スラリーを形成する浸出工程、浸出スラリーを多段洗浄して、ニッケル及びコバルトを含む浸出液と浸出残渣を得る固液分離工程、浸出液の酸化を抑制しながら炭酸カルシウムを添加し、3価の鉄を含む中和澱物スラリーとニッケル回収用母液を形成する中和工程、母液に硫化水素ガスを添加することにより亜鉛及び銅を含む混合硫化物を形成し、該混合硫化物を分離する脱亜鉛工程、及び、脱亜鉛終液にさらに硫化水素ガスを吹きこみ、ニッケル及びコバルトを含む硫化物と貧液を形成する硫化工程、などを有する。
【0004】
ニッケル製錬プラントの各中和工程において浸出液のpHを調整するために、石灰石スラリー(石灰石を細かく粉砕し水と混合させたもの)が使用されている。石灰石スラリーの製造工程では、各種分級設備を用いて、所定の粒径の石灰石スラリーとしている。
【0005】
石灰石スラリーに用いられる石灰石の粉体は要求される粒径を満たすために分級が必要であり、一般に振動による分級方式が用いられる。分級は多段階で行われ、第一段階の分級後の粉体が含まれる第一の分級装置後の経路と、第二の分級装置である振動による分級を行う振動篩とが接続される。粉体を第二の分級装置に投入する第一の分級装置後の経路を接続する箇所について、第一の分級装置側に振動が伝播することによる容器の破損防止のため、一般にフレキシブルジョイントが使用され、フレキシブルジョイントの可変部はラバーのような樹脂材料が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
粉体には摩耗性のあるものが多く、粉体とフレキシブルジョイント可変部の接触面は振動体の振動により摩耗が促進され、最終的に破損するため、フレキシブルジョイントは定期的な交換が必要とされる。破損した場合は内部の粉体が外部に漏洩することになり、周辺の汚染といったリスクが顕在化する。またフレキシブルジョイントを交換する際には設備を停止する必要があり、フレキシブルジョイントの長寿命化は常に求められている。
【0007】
例えば、特許文献2には、内側部材と外側部材とが筒状部材の一方の端部のみで接合されている2枚構造を有しているフレキシブルな連結部が開示されている。
【0008】
しかしながら、特許文献2に記載のフレキシブルな連結部は、対象とする微粉体が、静電潜像現像用の粉体トナーのため、石灰石のような摩耗性粉体に対して使用することは困難であった。
【0009】
例えば、石灰石の分級工程においては、分級装置の運転中の振幅には対応していても、運転時又は停止時の共振で運転中の振幅より大きな振幅を受けた際にダメージを受けることがあった。また、石灰石がフレキシブルジョイントそのものに当ることにより、共振のダメージに加え、石灰石によるダメージですぐに破れてしまうことが多かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2003-314273号公報
特開2005-76690号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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