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公開番号2025030838
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023136485
出願日2023-08-24
発明の名称光学式選別機
出願人株式会社サタケ
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B07C 5/342 20060101AFI20250228BHJP(固体相互の分離;仕分け)
要約【課題】着色異物をより確実に排除することができる光学式選別機を提供する。
【解決手段】シュートと、シュートから流下する対象物を撮像する撮像部2と、撮像部2により撮像された画像に基づいて排除対象物を検出する検出部5と、当該排除対象物に所定の噴射タイミングで所定の噴射時間エアを噴射する噴射部3と、噴射部3を制御する噴射制御部6と、を備え、検出部5は、色判定部50と、測定部51と、判定条件が満たされる場合に、当該排除対象物が着色異物であると判定する一方で、当該判定条件が満たされない場合に、当該排除対象物が被害粒または着色粒であると判定する判定部52と、を有し、噴射制御部6は、判定部52により排除対象物が着色異物であると判定された場合に、当該排除対象物に対する噴射タイミングを被害粒および着色粒に対する米粒用タイミングよりも遅い着色異物用タイミングに設定する、光学式選別機。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
粒状の対象物を選別する光学式選別機であって、
前記対象物を流下させるシュートと、
前記シュートから流下する前記対象物を撮像する撮像部と、
前記撮像部により撮像された、前記対象物の画像に基づいて前記対象物から排除すべき排除対象物を検出する検出部と、
前記排除対象物を吹き飛ばすように、当該排除対象物に所定の噴射タイミングで所定の噴射時間エアを噴射する噴射部と、
前記噴射部を制御する噴射制御部と、を備え、
前記検出部は、
前記画像に基づいて各前記対象物が着色部を含んだ排除対象物であるか否かを判定する色判定部と、
前記色判定部により前記着色部を含んでいると判定された前記排除対象物のサイズと当該着色部のサイズとを測定する測定部と、
前記測定部により測定された前記排除対象物のサイズが、前記測定部により測定された前記着色部のサイズと同等であり、かつ、当該排除対象物のサイズが米粒のサイズよりも小さいという判定条件が満たされる場合に、当該排除対象物が着色異物であると判定する一方で、当該判定条件が満たされない場合に、当該排除対象物が被害粒または着色粒であると判定する判定部と、を有し、
前記噴射制御部は、
前記判定部により前記排除対象物が着色異物であると判定された場合に、当該排除対象物に対する前記噴射タイミングを被害粒および着色粒に対する米粒用タイミングよりも遅い着色異物用タイミングに設定する、光学式選別機。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
請求項1に記載の光学式選別機において、
前記噴射制御部は、前記シュートから流下する前記対象物の流量が所定のしきい値以下である場合、かつ、前記判定部により前記排除対象物が着色異物であると判定された場合に、当該排除対象物に対する前記噴射タイミングを前記着色異物用タイミングに設定する、光学式選別機。
【請求項3】
請求項1に記載の光学式選別機において、
前記測定部は、
前記画像上で前記排除対象物の輪郭内に描画可能な最長線分の長さを当該排除対象物のサイズとして測定し、前記着色部の輪郭内に描画可能な最長線分の長さを当該着色部のサイズとして測定する、光学式選別機。
【請求項4】
請求項1に記載の光学式選別機において、
前記噴射制御部は、
前記判定部により前記排除対象物が着色異物であると判定された場合に、当該排除対象物に対する前記噴射時間を被害粒および着色粒に対する米粒用噴射時間よりも長い着色異物用噴射時間に設定する、光学式選別機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粒状の対象物を選別する光学式選別機に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
粒状の対象物を選別する選別機として、不良品を噴風する噴射ノズル手段と、可視光センサ、近赤外光センサなどの光学検出手段と、光学検出手段の出力信号に基づき良品と不良品である着色粒子および異物とを判定する比較部と、を備え、着色粒子と異物とによって異なる噴射時間および遅延時間で噴射ノズル手段に噴射させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、同様の選別機として、CCDカメラなどの撮像手段の撮像信号に基づいて良品と不良品とを判別するものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-179292号公報
特開2021-079343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、米、麦、その他の穀物に混入しうる着色異物として、軽石、プラスチック片、マメ科クサネム属のクサネムの種子などが挙げられる。特にクサネムの種子は、病害粒、虫害粒、茶米および斑点粒などの被害粒ならびに着色粒と同様に、黒系色または濃茶系色の着色領域を有することから、クサネムの種子と被害粒および着色粒とを見分けることが難しい場合があった。このため、クサネムの種子などの、米粒を含まない着色異物と被害粒および着色粒とをより確実に見分けて、着色異物をより確実に排除させるための技術が求められていた。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、着色異物をより確実に排除することができる光学式選別機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る光学式選別機は、粒状の対象物を選別する光学式選別機であって、前記対象物を流下させるシュートと、前記シュートから流下する前記対象物を撮像する撮像部と、前記撮像部により撮像された、前記対象物の画像に基づいて前記対象物から排除すべき排除対象物を検出する検出部と、前記排除対象物を吹き飛ばすように、当該排除対象物に所定の噴射タイミングで所定の噴射時間エアを噴射する噴射部と、前記噴射部を制御する噴射制御部と、を備える。
【0007】
前記検出部は、前記画像に基づいて各前記対象物が着色部を含んだ排除対象物であるか否かを判定する色判定部と、前記色判定部により前記着色部を含んでいると判定された前記排除対象物のサイズと当該着色部のサイズとを測定する測定部と、前記測定部により測定された前記排除対象物のサイズが、前記測定部により測定された前記着色部のサイズと同等であり、かつ、当該排除対象物のサイズが米粒のサイズよりも小さいという判定条件が満たされる場合に、当該排除対象物が着色異物であると判定する一方で、当該判定条件が満たされない場合に、当該排除対象物が被害粒または着色粒であると判定する判定部と、を有する。前記噴射制御部は、前記判定部により前記排除対象物が着色異物であると判定された場合に、当該排除対象物に対する前記噴射タイミングを被害粒および着色粒に対する米粒用タイミングよりも遅い着色異物用タイミングに設定する。
【0008】
上記の構成によれば、まず、検出部の色判定部によって、着色部を含んだ排除対象物と、着色部を含んでいない排除対象物と、が区別される。着色部を含んだ排除対象物として、軽石、プラスチック片、クサネムの種子などの着色異物と、被害粒および着色粒と、が挙げられる。着色部を含んでいない排除対象物として、籾などが挙げられる。
【0009】
続いて、測定部により測定された排除対象物のサイズと着色部のサイズとに基づいて、判定部によって当該排除対象物が着色異物であるか、被害粒または着色粒であるか、が判定される。具体的には、排除対象物のサイズと着色部のサイズとが同等であるか否かを判定することにより、全体的に着色部を有する被害粒および着色粒ならびに着色異物と、部分的に着色部を有する被害粒および着色粒と、が区別される。また、排除対象物のサイズが米粒のサイズよりも小さいか否かを判定することにより、着色異物と、全体的に着色部を有する被害粒および着色粒と、が区別される。
【0010】
すなわち、測定部により測定された排除対象物のサイズが、測定部により測定された着色部のサイズと同等であり、かつ、測定部により測定された排除対象物のサイズが米粒のサイズよりも小さいという判定条件が満たされる場合に、当該排除対象物が着色異物であると判定される。一方で、当該判定条件が満たされない場合に、当該排除対象物が被害粒または着色粒であると判定される。このような判定部による判定処理によって、着色異物と被害粒および着色粒とをより確実に見分けることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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