TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025086706
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023200912
出願日2023-11-28
発明の名称選別装置および物品検査装置
出願人アンリツ株式会社
代理人弁理士法人有我国際特許事務所
主分類B07C 5/36 20060101AFI20250602BHJP(固体相互の分離;仕分け)
要約【課題】物品搬送速度が高速化されても、選別動作タイミングを容易にかつ的確に設定可能な選別装置および物品検査装置を提供する。
【解決手段】選別部30を制御する制御部40は、物品検知センサ15と、物品Wの先端E1のセンサ15による検知時点t0から物品Wの圧縮空気による排出付勢時の加圧点Epが排出付勢区間Za内に入るまでの選別遅延時間Tdlyを計測する遅延時間管理タイマと、そのタイムアップ時点t13から所定の指令時間Trjだけ選別部30に選別指令信号を入力させる選別指令手段と、選別遅延時間Tdlyを、検知時点t0から加圧点Epが排出付勢区間Za内に入るまでの搬送遅延時間Tdly1+Tdly2と、選別指令手段が選別部30に選別指令信号を入力させてから電磁弁開弁によりエアーノズル31Aから圧縮空気が噴射されるまでの指令応答時間Tonとに基づいて設定する遅延時間設定手段53とを有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
物品(W)を所定の搬送経路(13)で搬送する搬送部(10)と、選別指令信号入力に応動し、前記搬送経路内の特定の排出付勢区間(Za)に入った前記物品を所定圧の圧縮空気によって前記搬送経路外に排出するエアージェット方式の排出機構部(30)と、前記排出機構部を制御する制御部(40)と、を備えた選別装置であって、
前記排出機構部は、前記搬送経路の側方から物品搬送方向に対し交差する所定の噴射方向に向かって前記圧縮空気を噴射するエアーノズル(31A、31B)と、該エアーノズルへの前記圧縮空気の供給路(f1、f2)を接続および遮断する電磁弁(32A、32B)とを有しており、
前記制御部は、
前記搬送経路上の所定位置で前記物品を検知する物品検知センサ(15)と、
前記物品の先端が前記物品検知センサにより検知された検知時点(t0)から前記物品の前記圧縮空気による排出付勢時の加圧点(Ep)が前記排出付勢区間内に入るまでの選別遅延時間(Tdly)を計測する遅延時間管理タイマ(53)と、
前記遅延時間管理タイマのタイムアップ時点(t13)から所定の指令時間(Trj)だけ前記排出機構部に前記選別指令信号を入力させる選別指令手段(55)と、
前記選別遅延時間を、前記検知時点から前記排出付勢時の加圧点が前記排出付勢区間内に入るまでの搬送遅延時間(Tdly1+Tdly2)と、前記選別指令手段が前記排出機構部に前記選別指令信号を入力させてから前記電磁弁の開弁により前記エアーノズルから前記所定圧の圧縮空気が噴射されるまでの指令応答時間(Ton)とに基づいて自動設定する遅延時間設定手段(53)と、を有していることを特徴とする選別装置。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記遅延時間設定手段は、前記排出付勢時の加圧点が前記排出付勢区間内に入るタイミングを、前記排出付勢時の加圧点が前記物品搬送方向における前記エアーノズルの噴射口幅領域を通過し終えるときの前記物品の先端から該物品の搬送方向長さ(Lw)分だけ上流側の後端相当位置に達する時点((Lcw+Lr+Lt)/V1+(Lrj+Lg-Lt-Lw)/V2)に設定するとともに、前記排出付勢時の加圧点が前記後端相当位置から前記指令応答時間分の搬送距離だけ上流側に達する時点(t13)で前記遅延時間管理タイマがタイムアップするように前記選別遅延時間を設定することを特徴とする請求項1に記載の選別装置。
【請求項3】
前記選別指令手段は、前記所定の指令時間を前記物品の搬送速度および搬送方向長さに基づいて設定することを特徴とする請求項1または2に記載の選別装置。
【請求項4】
所定検査方式の物品検査を行う検査部(20)と、
該検査部の下流側に配置された選別部(30)と、を備える物品検査装置であって、
前記選別部が、請求項1または2に記載の選別装置で構成され、
前記検査部が、前記搬送経路の上流側で前記物品に対して所定検査方式の物品検査を行うとき、前記物品検知センサが、前記検査部による物品検査区間(Z1)に搬入される前記物品を検知するとともに、前記遅延時間管理タイマが、該物品の前記排出付勢時の加圧点が前記排出付勢区間内に入るまでの前記選別遅延時間を計測することを特徴とする物品検査装置。
【請求項5】
前記検査部が前記物品の重量を検査し、前記選別部が前記検査部の検査結果に応じて作動することを特徴とする請求項4に記載の物品検査装置。
【請求項6】
前記選別指令手段は、前記所定の指令時間を前記物品の搬送速度および搬送方向長さに基づいて設定することを特徴とする請求項4または5に記載の物品検査装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、選別装置および物品検査装置に関し、特にエアージェット方式の選別装置、および、同装置を物品検査を行う検査部の検査結果に応じて選別動作する選別部として備えた物品検査装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
物品の生産ラインにおいては、生産能力を高める必要から搬送ピッチが比較的小さくなるような場合に、生産ライン上からの物品排除が短時間で可能な選別装置として、エアージェット方式のものが多用されている。
【0003】
また、生産ライン中の搬送物品に対し所定の品質状態の検査を実行する物品検査装置において、その検査部の下流側で検査済み物品を検査結果に応じて選別する選別部としてエアージェット方式の選別装置を用いるものがある。
【0004】
従来のこの種の物品検査装置として、例えば検査部での検査・測定に要する第1の遅延時間と検査測定結果の出力から選別動作開始までに必要な第2の遅延時間とをそれぞれ予め設定し、これらの設定時間に基づいて選別装置の選別動作を実行させるようにした重量選別機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、この種の選別装置として、例えばエアーを物品の推測重心位置に吹きつけるエアージェット装置と、投受光器により物品の搬送状態を検出する搬送状態検出装置と、物品の搬送状態に応じてエアージェット装置を制御する制御部とを備え、投受光器の遮光時間の変化から物品の搬送方向に対する傾きの程度が一定以上に大きいことが検出されたときに、後段側での箱詰め処理に適さないその物品をエアージェット装置からのエアーの吹付けによりラインコンベア上から排除するとともに、その排除に際して、先端検知された物品の推測重心位置がエアーノズルの正面に到達するまでの時間をその物品の搬送方向に対する傾きに応じて算出するようにした物品排除装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第2727024号公報
特開2010-179969号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述のような従来の選別装置および物品検査装置にあっては、重量選別機等のように高搬送速度となる場合に、選別動作の時間が前後の物品の選別動作に影響を与えないよう短時間に制限されるため、物品搬送速度がより高速になると、エアージェットによる物品排除のタイミングを的確に自動設定することが難しいという問題があった。
【0008】
これに対し前述の第2の遅延時間のような選別動作用の遅延時間の設定値の適否を、物品サンプル等を用いた選別動作試験等により確認し、その設定値を手動入力で加減するような調整操作を行うことも考えられるが、そのようにしてもなお、物品搬送速度がより高速になると、エアージェットによる物品排除のタイミングの的確な自動設定が困難になる場合がであった。
【0009】
本発明は、上述のような従来の課題を解決すべくなされたものであり、物品搬送速度が高速化されても、選別動作タイミングを容易にかつ的確に設定可能な選別装置および物品検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記目的達成のため、(1)物品を所定の搬送経路で搬送する搬送部と、選別指令信号入力に応動し、前記搬送経路内の特定の排出付勢区間に入った前記物品を所定圧の圧縮空気によって前記搬送経路外に排出するエアージェット方式の排出機構部と、前記排出機構部を制御する制御部と、を備えた選別装置であって、前記排出機構部は、前記搬送経路の側方から物品搬送方向に対し交差する所定の噴射方向に向かって前記圧縮空気を噴射するエアーノズルと、該エアーノズルへの前記圧縮空気の供給路を接続および遮断する電磁弁とを有しており、前記制御部は、前記搬送経路上の所定位置で前記物品を検知する物品検知センサと、前記物品の先端が前記物品検知センサにより検知された検知時点から前記物品の前記圧縮空気による排出付勢時の加圧点が前記排出付勢区間内に入るまでの選別遅延時間を計測する遅延時間管理タイマと、前記遅延時間管理タイマのタイムアップ時点から所定の指令時間だけ前記排出機構部に前記選別指令信号を入力させる選別指令手段と、前記選別遅延時間を、前記検知時点から前記排出付勢時の加圧点が前記排出付勢区間内に入るまでの搬送遅延時間と、前記選別指令手段が前記排出機構部に前記選別指令信号を入力させてから前記電磁弁の開弁により前記エアーノズルから前記所定圧の圧縮空気が噴射されるまでの指令応答時間とに基づいて自動設定する遅延時間設定手段と、を有していることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

アンリツ株式会社
選別装置および物品検査装置
2日前
個人
穀物選別機
23日前
シブヤ精機株式会社
農産物選別装置
28日前
近江度量衡株式会社
青果物の選別装置
2か月前
川崎重工業株式会社
廃棄物処理システム
1か月前
川崎重工業株式会社
廃棄物処理システム
6日前
シブヤ精機株式会社
農産物選別システム
27日前
川崎重工業株式会社
廃棄物処理システム
1か月前
セキ工業株式会社
部品分別装置
1か月前
アンリツ株式会社
物品検査装置
2日前
アンリツ株式会社
物品検査装置
2日前
キヤノン株式会社
分別装置及び分別方法
13日前
新東工業株式会社
分級装置及び粉塵固化システム
1か月前
株式会社栗本鐵工所
ローラスクリーン
1か月前
ヤンマーホールディングス株式会社
選別装置
2か月前
ヤンマーホールディングス株式会社
選別装置
2か月前
株式会社村田製作所
気体噴出装置、及び電子部品の選別装置
2か月前
アンリツ株式会社
選別装置および物品検査装置
2日前
株式会社サタケ
光学式選別機
3か月前
株式会社日立ハイテク
分級装置、及びそれを用いた粉体の分級方法
2か月前
不二パウダル株式会社
網固定具
1か月前
シーエスジャパン株式会社
パレット搬送装置及びパレット搬送システム
2か月前
株式会社日立ハイテク
粉体処理装置、およびそれを用いた粉体処理方法
2か月前
キヤノン株式会社
識別装置
1日前
アンリツ株式会社
物品検査システム
2か月前
日新化成株式会社
粉粒体中の異物の検査・排出装置
2か月前
キヤノン株式会社
分級結果予測方法、粒子の製造方法、分級結果予測装置および分級システム
2か月前
株式会社FUJI
廃材処理システム
2か月前
シーエスジャパン株式会社
パレット搬送装置及びパレット搬送システム
2か月前
ネッツシュ-ファインマールテヒニック ゲーエムベーハー
摩耗防止用のハイブリッド分離器ホイールベーンを備える分離器ホイール
2か月前
ノヴォ ノルディスク アー/エス
二重特異性抗体
3か月前
日本放送協会
有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置、及び照明装置
1か月前
武田薬品工業株式会社
血漿カリクレイン結合タンパク質
3か月前