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公開番号2025138158
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2024037071
出願日2024-03-11
発明の名称物品検査装置
出願人アンリツ株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類G01N 21/88 20060101AFI20250917BHJP(測定;試験)
要約【課題】検査精度の向上を図った物品検査装置を提供する。
【解決手段】AI処理部22が、画像を学習させた学習モデル25を用いて、撮像画像に撮像された物品Wの良否を示す判定データD1を出力する。ルールベース処理部23が、撮像画像を画像処理する画像処理部26を用いて、撮像画像に撮像された物品Wの良否を示す判定データD2を出力する。総合判定部24は、AI処理部22及びルールベース処理部23から出力された判定データD1,D2に基づいて撮像画像に撮像された物品Wの良否を総合判定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
撮像部(11)により撮像した物品(W)の撮像画像を記憶する画像記憶部(21)と、
画像を学習させた学習モデル(25,251~25n)を用いて、前記撮像画像に撮像された前記物品の品質状態を示す第1の判定データ(D1)を出力するAI処理部(22,22B)と、
所定の画像処理アルゴリズム(26,261~26m)を用いて前記撮像画像に対して画像処理を実施し、前記撮像画像に撮像された前記物品の品質状態を示す第2の判定データ(D2)を出力するルールベース処理部(23,23B)と、
前記第1の判定データ及び前記第2の判定データに基づいて前記撮像画像に撮像された前記物品の品質状態を総合判定する総合判定部(24,24B)と、を備えた、
物品検査装置(1,1B)。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
請求項1に記載の物品検査装置において、
前記第1の判定データ及び/または前記第2の判定データに前記物品の品質状態の不良が含まれるときは前記撮像画像における不良部の位置情報を含む、
物品検査装置。
【請求項3】
請求項1に記載の物品検査装置において、
前記総合判定部が判定するルールを設定する判定ルール設定部(3)を有し、
前記総合判定部は、設定された前記ルールに従って前記品質状態を前記総合判定する、
物品検査装置。
【請求項4】
請求項1に記載の物品検査装置において、
前記第1の判定データ及び前記第2の判定データには、前記撮像画像の位置毎の不良度合がそれぞれ示されており、
前記総合判定部は、前記AI処理部から出力された前記第1の判定データと前記ルールベース処理部から出力された前記第2の判定データとを合成し、合成結果から前記物品の品質状態を総合判定する、
物品検査装置。
【請求項5】
請求項1に記載の物品検査装置において、
前記AI処理部は、複数の前記学習モデルを用いて、前記第1の判定データを出力する、
物品検査装置。
【請求項6】
請求項1に記載の物品検査装置において、
前記ルールベース処理部は、複数の前記画像処理アルゴリズムを用いて前記撮像画像に対して画像処理を実施し、前記画像処理アルゴリズム毎の画像処理結果に基づいて前記第2の判定データを出力する、
物品検査装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、物品検査装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
物品の品質状態を判定する物品検査装置として、例えば、特許文献1、2に記載された装置が提案されている。特許文献1に記載された物品検査装置は、物品にX線を照射して検出したX線透過量を示すX線画像(撮像画像)に対して画像処理フィルタを組み合わせた画像処理を行って、異物を検出する装置である。しかしながら、特許文献1の物品検査装置では、物品に近い特性の異物を検出できない虞があった。
【0003】
また、特許文献2に記載された物品検査装置は、学習モデルに物品のX線画像を入力して、品質状態を検査している。特許文献2の物品検査装置は、学習された異物や欠陥などの不良に対しては精度よく検出することができるが、学習されていない想定外の異物や欠陥に対して誤検出してしまう虞があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-137387号公報
特開2023-114828号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、検査精度の向上を図った物品検査装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係る物品検査装置は、下記[1]~[6]を特徴としている。
[1]
撮像部(11)により撮像した物品(W)の撮像画像を記憶する画像記憶部(21)と、
画像を学習させた学習モデル(25,251~25n)を用いて、前記撮像画像に撮像された前記物品の品質状態を示す第1の判定データ(D1)を出力するAI処理部(22,22B)と、
所定の画像処理アルゴリズム(26,261~26m)を用いて前記撮像画像に対して画像処理を実施し、前記撮像画像に撮像された前記物品の品質状態を示す第2の判定データ(D2)を出力するルールベース処理部(23,23B)と、
前記第1の判定データ及び前記第2の判定データに基づいて前記撮像画像に撮像された前記物品の品質状態を総合判定する総合判定部(24,24B)と、を備えた、
物品検査装置(1,1B)であること。
[2]
[1]に記載の物品検査装置において、
前記第1の判定データ及び/または前記第2の判定データに前記物品の品質状態の不良が含まれるときは前記撮像画像における不良部の位置情報を含む、
物品検査装置であること。
[3]
[1]に記載の物品検査装置において、
前記総合判定部が判定するルールを設定する判定ルール設定部(3)を有し、
前記総合判定部は、設定された前記ルールに従って前記品質状態を前記総合判定する、
物品検査装置であること。
[4]
[1]に記載の物品検査装置において、
前記第1の判定データ及び前記第2の判定データには、前記撮像画像の位置毎の不良度合がそれぞれ示されており、
前記総合判定部は、前記AI処理部から出力された前記第1の判定データと前記ルールベース処理部から出力された前記第2の判定データとを合成し、合成結果から前記物品の品質状態を総合判定する、
物品検査装置であること。
[5]
[1]に記載の物品検査装置において、
前記AI処理部は、複数の前記学習モデルを用いて、前記第1の判定データを出力する、
物品検査装置であること。
[6]
[1]に記載の物品検査装置において、
前記ルールベース処理部は、複数の前記画像処理アルゴリズムを用いて前記撮像画像に対して画像処理を実施し、前記画像処理アルゴリズム毎の画像処理結果に基づいて前記第2の判定データを出力する、
物品検査装置であること。
【0007】
上記[1]の構成によれば、ルールベース処理部及びAI処理部が互いに精度の悪い部分を補うことができ、検査精度向上を図ることができる。
上記[2]の構成によれば、撮像画像中の不良部分の位置を検出することができる。
上記[3]の構成によれば、物品の種類やルールベース処理部の精度、AI処理部の精度に併せてルールを設定することができ、より一層検査精度の向上を図ることができる。
上記[4]の構成によれば、ルールベース処理部の第2の判定データ及びAI処理部の第1の判定データを合成する。これにより、より一層検査精度の向上を図ることができる。
上記[5]の構成によれば、AI処理部が複数の学習モデルを用いて第1の判定データを出力する。これにより、より一層検査精度の向上を図ることができる。
上記[6]の構成によれば、ルールベース処理部が複数の画像処理アルゴリズムを用いて画像処理を実施し、画像処理アルゴリズム毎の画像処理結果に基づいて第2の判定データを出力する。これにより、より一層検査精度の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る物品検査装置によれば、検査精度の向上を図る、との効果を奏する。
【0009】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1実施形態における本発明の物品検査装置のブロック図である。
図2は、図1に示す総合判定部が行うAND判定について説明するための説明図である。
図3は、図1に示す総合判定部が行うOR判定について説明するための説明図である。
図4は、図1に示す総合判定部が行う合成判定について説明するための説明図である。
図5は、図1に示す総合判定部が行う合成判定について説明するための説明図である。
図6は、図1に示す総合判定部が行う合成判定について説明するための説明図である。
図7は、第2実施形態における本発明の物品検査装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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